まく時期で難しさが変わる
レタス類は涼しい気候を好み、発芽に適した温度は十五度から二十度です。二十五度を超えると種が眠ってしまい、水をやっても芽が出ません。関東平野の露地なら、春は三月から四月、秋は八月下旬から九月が適期になります。
秋まきのほうが失敗が少なく、気温が下がる中で育つので葉が柔らかくなります。春まきは五月以降にとう立ち(花芽が伸びて茎が立ち上がること)が始まるので、早めにまいて早めに採り切る計画にします。
| 時期 | 発芽までの日数 | 向き不向き |
|---|---|---|
| 3月〜4月 | 五日から七日 | 五月中に採り切れば柔らかい |
| 5月〜7月 | 発芽しにくい | 種を冷やす工夫が要る |
| 8月下旬〜9月 | 三日から五日 | いちばん作りやすい時期 |
| 10月 | 七日から十日 | 不織布で保温すれば冬まで採れる |
覆土はごく薄く、光を当てる
レタス類の種は光が当たると発芽する性質を持っています。土を厚くかぶせると光が届かず、水も温度も足りているのに芽が出ません。覆土(種にかぶせる土)は種が半分見える程度にとどめます。
まいたあとは手のひらで軽く押さえ、種と土を密着させます。押さえないと乾いて発芽しません。薄い覆土は乾きやすいので、発芽までは新聞紙や不織布をかけて水分を保ちます。
- 土の表面に置く
- 種は溝を掘らず、平らにならした土の表面に置くつもりでまきます。深さは要りません。
- ごく薄くかぶせる
- ふるった土を種が半分見える程度にかけます。厚くかぶせると光が届かず、芽が出なくなります。
- 手のひらで押さえる
- 軽く押さえて種と土を密着させます。押さえないと薄い覆土が乾き、種だけが取り残されます。
- 新聞紙をかける
- 発芽まで新聞紙や不織布をかけて乾きを防ぎます。芽が見えたらすぐ外して光を当てます。
レタスの種は細長く軽いので、風のある日にまくと飛ばされます。無風の朝か夕方にまきます。
高温期は種を冷やしてからまく
夏の終わりにまくとき、地温が二十五度を超えていると発芽しません。種を湿らせた紙に包んで冷蔵庫の野菜室に二日から三日入れておくと、この眠りが解けて発芽がそろいます。
まいたあとの地温も下げます。日よけをかける、夕方にまく、まいた場所に寒冷紗を張るといった手を組み合わせると、八月下旬でも発芽させられます。
- 湿らせた紙に包む
- 種を軽く湿らせた紙で包み、袋に入れて冷蔵庫の野菜室に二日から三日置きます。乾かさないようにします。
- 夕方にまく
- 日が傾いてからまくと、その夜のうちに地温が下がります。朝にまくと日中の熱を受けてしまいます。
- 寒冷紗で日を弱める
- 光を三割ほど弱める寒冷紗を張ると地温が下がります。発芽がそろうまでかけたままにします。
苗を育ててから植えるか、直接まくか
レタス類は苗を育ててから畑に植える方法と、畑に直接まいて間引きながら育てる方法のどちらでもできます。数をそろえたいなら育苗、手間を減らしたいなら直まきが向いています。
育苗するなら、セルトレイや小さな鉢にまいて本葉四枚から五枚まで育てます。直まきなら株間を最初から広めに取り、間引きながら最終の間隔にしていきます。
| 方法 | 手間と利点 | 向く場面 |
|---|---|---|
| 育苗して植える | 場所を取らず数がそろう | 畑が空くのを待つとき |
| 畑に直まき | 植え傷みがなく手間が少ない | 畑が空いていて数も少ないとき |
| 市販の苗を買う | すぐ始められて確実 | 一株か二株だけ作るとき |
育苗は明るい屋外で行います。室内の窓辺では光が足りず、茎ばかり伸びた苗になります。
直まきなら二回の間引きで仕上げる
直まきの場合は、一センチ間隔ですじまきし、二回に分けて間引きます。子葉が開いたら三センチ、本葉が三枚から四枚になったら最終の株間にします。込んだままだと葉が立ち上がって固くなります。
最終の株間は、株ごと採るなら二十センチ、外葉を摘みながら長く使うなら二十五センチが目安です。間引いた株は柔らかく、そのままサラダに使えます。
- 子葉が開いたら三センチ
- 混み合った場所を優先して抜きます。子葉の形が整い、茎が太くまっすぐな株を残していきます。
- 本葉三枚で最終間隔
- 二十センチから二十五センチに広げます。根が浅いので、抜くときは残す株の株元を指で押さえます。
- 間引き菜は食べる
- 抜いた株は柔らかくサラダに使えます。畝に置くと腐って虫を呼ぶので、必ず持ち帰ります。
芽が出ないときの切り分け
まいたのに芽が出ない、一部だけ出ない、出たのに細く伸びる。レタス類の発芽の失敗は、覆土の厚さと温度と乾きのどれかです。土を掘って種を見れば区別が付きます。
- 全体に出ない
- 覆土が厚いか地温が高すぎます。種を掘り出して確かめ、白いままなら覆土を薄くしてまき直します。
- 一部だけ出ない
- その場所が乾いたか種が流れました。指で土をならしてまき直し、新聞紙をかけて乾きを防ぎます。
- 出たのに細く伸びる
- 光が足りずに徒長(日光が足りずひょろ長く伸びること)しています。明るい屋外へ移して間引きます。
- 芽が消えてしまう
- ナメクジやヨトウムシです。夜に見回って取り除き、株元の敷きわらの下も確かめます。
種まきの手順
レタス類は、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
レタス類の種まきでよくある質問
レタス類の種はいつまく?
レタス類は涼しい気候を好み、発芽に適した温度は十五度から二十度です。二十五度…。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
レタス類の種はどうやってまく?
すじまき / 直まきが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
レタス類の種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
レタス類の種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
レタス類は何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
レタス類の間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
レタス類の種まきに使うもの
種まきで失敗する原因のほとんどは、覆土の厚さと、発芽までの乾きです。そこを外さないための道具だけを挙げます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ない「種まき用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L、ポット 9cm なら 1 個 0.3L。
粒の粗い培養土だと、小さな種が粒の隙間に落ちて深く埋まり、出てきません。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいものほど種が流れません。
ジョウロで直接かけると、まいた種が寄ってしまいます。発芽までは霧で、根が張ってからジョウロに切り替えます。
- 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 べたがけ 農業用」
- 規格の目安
- 幅 135cm 前後、目付 20g/㎡ 前後。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
- 数量の目安
- 畝 1 本(3m)で 4m。
発芽までの乾燥と、鳥・強い雨から守れます。防虫ネットより目が細かいぶん保温もでき、寒い時期の種まきで差が出ます。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式の白いもの、長さ 10cm 前後。油性ペンで書きます。
まいた日と品種を書いて挿しておくと、発芽が遅いときに「まだ待つ」のか「まき直す」のかを判断できます。
- 直まきするなら、セルトレイもポットも要りません。
- 高価な殺菌済みの培土でなくても、市販の野菜用培養土をふるいにかければ細かい土が作れます。
レタス類の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はレタス類の育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。