植えどきの苗の見分け方
本葉が四枚から五枚になったら植えどきです。これより小さいと根が張らずに枯れやすく、大きくしすぎると根が回って植え傷みします。苗の姿を見て、茎が太く葉の色が濃いものを選びます。
買った苗の場合は、徒長していないかを確かめます。茎が細長く伸びて葉と葉の間隔が広い苗は、光の足りない場所で育ったもので、植えても倒れやすくなります。
| 苗の状態 | 見た目 | 植えてよいか |
|---|---|---|
| よい苗 | 本葉四枚から五枚、茎が太く葉が濃い | そのまま植える |
| 小さすぎる苗 | 本葉二枚、根が回っていない | もう少し育ててから植える |
| 徒長した苗 | 茎が細長く葉の間隔が広い | 深めに植えず支えを添える |
浅植えが基本
レタス類の根は浅く広がります。深植えすると株元が土に埋まって蒸れ、そこから腐ります。ポットの土の表面が畑の表面と同じ高さになるように、浅く植えるのが基本です。
植えたあとに水やりで土が沈むことがあるので、少し高めに植えるくらいでちょうどよくなります。株元に土を寄せる必要はありません。
- 植え穴を浅く掘る
- ポットがちょうど収まる深さに掘ります。深く掘って土をかぶせると株元が埋まって蒸れます。
- 根鉢をくずさない
- ポットから出した土の塊はくずさずにそのまま置きます。根が切れると活着が遅れて枯れやすくなります。
- 表面をそろえる
- ポットの土の表面と畑の表面が同じ高さになるようにします。少し高めでも構いません。
- たっぷり水を与える
- 植えた直後に株元へゆっくり注ぎ、土を根に密着させます。表面が沈んだら土を足します。
曇りの日か夕方に植えると、根が落ち着くまでのしおれが軽くて済みます。
株間は使い方で決める
株ごと収穫するなら二十センチ、外葉を摘みながら長く使うなら二十五センチが目安です。狭いと葉が立ち上がって固くなり、下葉が蒸れて傷みます。広げすぎると畝が無駄になります。
プランターなら、六十五センチの標準プランターに三株が限度です。四株入れると互いに日陰を作り、どれも小さいままで終わります。
| 用途 | 株間 | 一株から採れる量 |
|---|---|---|
| 株ごと採る | 二十センチ | 一度に一株分 |
| 外葉を摘んで長く使う | 二十五センチ | 一か月で外葉十枚以上 |
| 若採りで詰めて作る | 十五センチ | 小さめの株を早く採る |
土作りと畝の作り方
レタス類は酸性の強い土を嫌います。植える二週間前に苦土石灰をまいて耕し、一週間前に完熟堆肥と化成肥料を混ぜておきます。この順番を守ると根が肥料に当たりません。
根が浅いので、水はけと水もちの両方が要ります。堆肥をしっかり入れて土をふかふかにし、水はけの悪い場所では十センチほど高い畝を立てます。
- 二週間前に石灰
- 苦土石灰を一平方メートルあたり百グラムほどまいて耕します。酸性が強いと根の張りが悪くなります。
- 一週間前に堆肥と肥料
- 完熟堆肥を二キロ、化成肥料をひと握り混ぜて耕します。これが元肥(植える前に混ぜておく肥料)になります。
- 畝を高くする
- 水はけの悪い場所では十センチほど高い畝を立てます。雨のあと水がたまる畝では株元が腐ります。
植えたあとの一週間
植えてから一週間は、根が新しい土に伸びるまでの期間です。この間に乾かすと枯れるので、土の表面が乾いたら与えます。日中にしおれても、夕方に戻るようなら問題ありません。
強い日差しが続くときは、寒冷紗や不織布をふわりとかけて光を弱めます。根が動き出して新しい葉が出てきたら外し、しっかり日に当てます。
この時期にネットをかけておくと、活着を助けながら虫の飛来も防げます。植えた直後の柔らかい葉はナメクジやヨトウムシに狙われやすいので、株元の見回りも合わせて習慣にします。
- 乾いたら与える
- 土の表面が乾いたら株元にゆっくり与えます。根がまだ浅いので、深く与えても届きません。
- しおれ方を見る
- 日中しおれて夕方に戻るなら心配ありません。朝からしおれているなら水切れか根の傷みです。
- 新しい葉が出たら外す
- 中心から新しい葉が出てきたら活着した合図です。かけていた不織布を外して日に当てます。
植え付けでつまずいたときの手当て
植えたあとに枯れた、しおれたまま戻らない、株元が腐った。原因は深さと水と根の傷みに分かれます。株元を見て、土に埋まっていないかをまず確かめます。
- しおれたまま戻らない
- 根鉢がくずれたか水切れです。たっぷり与えて日よけをかけ、二日待って戻らなければ植え直します。
- 株元が黒くなって倒れる
- 深植えによる蒸れか過湿です。株元の土をよけて乾かし、次からは表面をそろえて浅く植えます。
- 根が動かず大きくならない
- 土が固いか肥料が根に当たっています。株の周りを軽くほぐし、次は一週間前に肥料を混ぜます。
- 苗が倒れる
- 徒長した苗です。株元に土を少しだけ寄せて支え、それでも倒れるなら短い支柱を添えます。
レタス類の植え付けに使うもの
植え付けの日にそろっていないと後から張り直しになるのが、マルチと防虫ネットです。苗を買う前に用意しておきます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 穴あき 95cm」
- 規格の目安
- 幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が早いです。
- 数量の目安
- 畝 1 本(3m)で 4m。両端を埋めるぶんが要るので、畝の長さ + 1m で見ます。
地温を上げ、雨のはね返りを止め、雑草を抑えます。土からはねる泥は病気の入り口なので、病気が出やすい畑ほど効きます。
- マルチ押さえ(U 字ピン)探す言葉「マルチ押さえ ピン」
- 規格の目安
- 長さ 15cm 前後の鉄製。プラスチック製より風に強いです。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 20〜30 本。50cm 間隔が目安。
マルチは土をかぶせて留めるのが基本ですが、風の通る場所ではピンを足さないと一晩でめくれます。
- 防虫ネット探す言葉「防虫ネット 目合い1mm」
- 規格の目安
- 目合い 1mm、幅 180cm。トンネル支柱(長さ 210cm・直径 8mm)と合わせて使います。
- 数量の目安
- ネットは畝 1 本(3m)で 4m。支柱は 50cm 間隔で 7 本。
1mm はモンシロチョウやコナガなど、卵を産みに来る蛾や蝶を止めるための目です。アブラムシやアザミウマはこれでは通ります。狙う虫で目合いを決めてください。
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm のステンレス製。目盛りの付いたものは植え穴の深さを見るのに使えます。
根鉢と同じ大きさの穴を掘るための道具です。柄と刃が一体になっているものは曲がりません。
- 支柱を立てない作物なら、トンネル支柱は要りません。
- 穴なしマルチをカッターで開ければ、株間の違う作物にも 1 本で使い回せます。
レタス類の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はレタス類の育て方にまとめています。
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