ネギの仲間と同じ相手に備える
リーキはネギの仲間なので、かかる病気や寄ってくる虫もネギとほぼ同じです。ネギやタマネギを育てている畑の近くでは、そちらから広がってくることもあります。どの時期に何が出やすいかを先に知っておくと、見回りの的が絞れます。
| 相手 | 出やすい時期 | 見る場所 |
|---|---|---|
| さび病 | 春と秋 | 葉の橙色の斑点 |
| べと病 | 春と秋の雨続き | 葉の黄白色のぼやけた斑紋 |
| 黒斑病 | 夏から秋 | 葉の紫褐色の斑点 |
| ネギアザミウマ | 初夏から秋 | 葉の白いかすれ |
| ネギコガ | 初夏から秋 | 葉の白く透けた食べ跡 |
| ハモグリバエ類 | 春から秋 | 葉の中の白い線 |
さび病は肥料切れの株に出やすい
さび病はリーキで最もよく見かける病気です。葉に橙色の小さな盛り上がった斑点が並び、触ると粉が手に付きます。気温が低めで雨の多い春と秋に出やすく、肥料が切れて弱った株ほどかかりやすくなります。
- 肥料を切らさない
- 追肥と土寄せを予定どおり続けて、株の勢いを保ちます。葉色が淡くなってきたら、さび病が出る前の合図と考えて追肥します。
- 出た葉は早めに取る
- 斑点の出た葉は見つけた時点で取り除き、畑の外で処分します。放っておくと粉が風で飛んで、周りの株に広がります。
- 片付けを丁寧にする
- 収穫後の残りかすを畑に残すと、翌年の発生源になります。病気の出た株の葉や根は持ち出して片付けます。
ネギの仲間は互いに病害虫を移し合います。近くでネギやタマネギを育てているときは、そちらの葉も合わせて見回ると早く気づけます。
べと病と黒斑病は湿りすぎに注意
べと病は涼しく雨の続く時期に、黒斑病は暑く雨の多い時期に出やすい病気です。どちらも畑が湿りすぎていると広がりやすく、株が弱っていると被害が大きくなります。水はけと風通しを整えることが共通の備えです。
- 水はけのよい畑で育てる
- 雨の後に水が溜まる場所は避け、うねを高くするか排水の溝を掘ります。根が健全な株は病気にかかっても持ち直しやすくなります。
- 株間を詰めすぎない
- 株が混み合うと葉が乾きにくく、病気が広がりやすくなります。植え付けの株間を守り、雑草もこまめに取ります。
- 同じ場所に続けて植えない
- ネギの仲間を同じ場所に続けて植えると、病気の元が土に残ります。前の年にネギ類を育てた場所は避けて植えます。
さび病は株の勢いが戻ると広がりが止まることが多い病気です。斑点を取るだけでなく、追肥で株を立て直すことを忘れないようにします。
葉を傷める虫は早めに見つける
リーキの葉を傷める虫は、どれも小さくて見落としやすいのが特徴です。虫そのものより、葉に残る跡で気づくことがほとんどです。苗のうちから葉の色と模様をこまめに見ておくと、増える前に手を打てます。
- 白いかすれはアザミウマ
- 葉の表面がかすれたように白く抜けていたらネギアザミウマです。暑く乾いた時期に増えるので、雑草を取り、乾きすぎを防ぎます。
- 透けた食べ跡はネギコガ
- 葉に白く透けた窓のような跡があれば、ネギコガの幼虫が葉の内側を食べています。跡のある葉を幼虫ごと取り除きます。
- 白い線はハモグリバエ
- 葉の中を這うような白い線はハモグリバエの幼虫の跡です。苗のうちから防虫ネットで覆うと、卵を産まれにくくなります。
雨の後に畑を見回る習慣をつけると、べと病の初期の湿った斑紋に気づきやすくなります。晴れて乾くと見分けにくくなるためです。
病気ではない障害も知っておく
リーキの不調には、病気や虫ではなく育て方や天候が原因のものもあります。とう立ちや株元の腐れ、白い部分の曲がりは、原因を知っていれば次の年に防げます。
- 春のとう立ち
- 冬の寒さに当たった株は、春に中心から花の茎を伸ばします。芯が硬くなるので、春が近づいたら早めに掘り切ります。
- 株元の腐れ
- 湿った時期の土寄せや、葉の分かれ目まで土で埋めたことが原因になります。乾いた日に寄せ、分かれ目は埋めないようにします。
- 白い部分の曲がり
- 倒れたまま植えたり、片側からだけ土を寄せたりすると曲がります。苗をまっすぐ立てて植え、両側から均等に寄せます。
虫の跡が出た葉も、中心の新しい葉が元気なら株は育ち続けます。跡のある葉を取るときは、中心を傷めないよう外側から外します。
見回りの習慣で被害を小さくする
病害虫の被害は、見つけるのが一週間遅れるだけで大きく変わります。水やりや土寄せのついでに葉を数枚めくって見る習慣をつけると、ほとんどの相手は広がる前に手を打てます。
- 葉の表と裏を見る
- 斑点やかすれ、白い線がないかを葉の表と裏で確かめます。株の外側の古い葉に先に出ることが多いので、そこから見ます。
- 見つけた日を残す
- 病気や虫を見つけた日と場所を記録に残すと、翌年の同じ時期に先回りして備えられます。
- 傷んだ葉は持ち出す
- 取り除いた葉は畑の脇に積まず、袋に入れて持ち出します。畑に残すと、そこから再び広がることがあります。
とう立ちした株や腐れの出た株は、その年の作業を振り返る手がかりです。いつ、どの株に出たかを残しておくと翌年の対策が立てやすくなります。
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