まき時は春、冬どりから逆算する
リーキは育つのに時間がかかる野菜で、関東の露地なら3月から4月に種をまき、6月から7月に畑へ植え、11月から翌年2月に収穫するのが基本の流れです。秋から冬に掘りたいなら、春のうちに苗作りを始めておく必要があります。
まきどきの3月はまだ地温が低く、そのままでは芽が出るまでに日数がかかります。早くまくほど保温の手当てが要り、遅くまくほど冬までに太りきらない株が増えます。迷ったら桜の咲くころを目安にすると手間と仕上がりの釣り合いが取れます。
| 作業 | 時期の目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| 種まき | 3月〜4月 | 3月は保温して芽を出させる |
| 間引き・葉切り | 4月〜6月 | 苗を短く太く締める |
| 植え付け | 6月〜7月 | 鉛筆の太さが目安 |
| 収穫 | 11月〜翌2月 | 白い部分の太さ2〜3センチ |
種まきの手順
苗床は日当たりと水はけのよい場所に作ります。リーキの根は細く、締まった土では最初の伸びが鈍るので、堆肥を入れて深めに耕し、表面を平らにならしてからまきます。少量ならプランターや育苗箱でも十分に育てられます。
まき溝を切る
板の縁を土に押し当てて、深さ1センチほどの浅い溝を10センチ間隔で切ります。溝の底が平らだと種の深さがそろい、芽の出方もそろいます。
重ならないようにまく
種を1センチ前後の間隔で溝に落とします。重なってまくと苗が細く伸び、後の間引きの手間も増えます。
薄く土をかけて押さえる
種が隠れる程度に土をかけ、手のひらで軽く押さえて種と土をなじませます。土が厚すぎると芽が地表に出るまで時間がかかります。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
芽が出るまで乾かさず、冷やさない
ネギの仲間の種は乾くと芽が出にくく、発芽がそろうまでの水の管理が一番の分かれ目です。春先の冷え込みが残る時期は、まいた場所の温度も気にかけます。
- 覆いをかけて湿り気を保つ
- まいた後にたっぷり水を与え、もみ殻や不織布を薄くかけて表面の乾きを防ぎます。芽が見えてきたら覆いを外して光に当てます。
- 寒い時期は保温する
- 3月にまくときは、トンネルで覆うか育苗箱を室内の明るい窓辺に置いて温度を確保します。冷えたままだと芽が出そろうまでに長くかかります。
- 古い種は多めにまく
- ネギの仲間の種は寿命が短く、前の年の残り種は芽の出る割合が落ちます。古い種を使うときは間隔を詰めて多めにまいておきます。
芽が出るまでの日数は気温で大きく変わります。冷え込む年は思ったより時間がかかるので、まいた日を記録しておくと、翌年のまき時を決める手がかりになります。
植え付けに向く苗の見きわめ
植えどきは日数よりも苗の太さで決めます。株元が鉛筆くらいの太さになり、葉がしっかり立っていれば植え付けの合図です。細い苗はもう少し苗床で育て、太さがそろってから植えた方が冬の仕上がりがそろいます。
| 苗の様子 | 判断 | 植えた後に起きること |
|---|---|---|
| 鉛筆より明らかに細い | まだ早い | 活着が遅れ、冬までに太りきらない |
| 鉛筆くらいの太さ | 植えどき | 根付きが早く、太りもそろう |
| ひょろ長く倒れている | 徒長苗 | 植え溝で倒れ、白い部分が曲がる |
苗床で太りが足りないまま予定の日が来たら、日付を守るより少し待つ方が結果はよくなります。細い苗は畑に出してからでは取り戻しにくいためです。
間引きと葉切りで苗を太らせる
苗は細く長くではなく、短く太く仕上げます。間延びした苗は植え付け後に倒れやすく、土寄せのたびに葉の分かれ目が埋もれて傷みます。混み合ったら早めに間引き、伸びすぎた葉は切りそろえます。
- 混んだところを間引く
- 本葉が出てきたら、苗どうしが触れ合うところを抜いて間隔を広げます。残す苗の根を動かさないよう、はさみで地際を切ると安心です。
- 薄く追肥する
- 葉色が淡くなってきたら、条の間に少量の化成肥料をまいて土と軽く混ぜます。苗床の肥料が切れると苗が細いまま止まります。
- 伸びすぎた葉を切る
- 草丈が伸びて倒れそうになったら、葉の上の方をはさみで切りそろえます。倒れが止まり、養分が株元に回って太りやすくなります。
間引いた小さな苗も、刻めば薬味として使えます。捨てずに台所へ持ち帰ると、育苗の楽しみが一つ増えます。
苗作りでつまずいたとき
苗がうまく育たない原因は、まき方より水と光と肥料にあることがほとんどです。苗の姿を見て、どこでつまずいたかを先に切り分けると手当てを間違えません。
- 芽がそろわない
- 種が乾いたか、土が冷えていた可能性が高いです。覆いをして湿り気を保ち、冷え込む時期は保温してまき直します。
- 苗がひょろひょろ伸びる
- 日当たり不足か、混み合いすぎです。明るい場所に移して早めに間引き、伸びすぎた葉は切りそろえます。
- 葉色が薄く太らない
- 苗床の肥料切れが考えられます。条の間に少量の追肥をして、乾きすぎないよう水やりを続けます。
苗作りの失敗は、まき直せる時期のうちに気づけば取り返せます。芽が出そろわないと思ったら、4月のうちにもう一度まいておくと安心です。
リーキの種まきでよくある質問
リーキの種はいつまく?
リーキは育つのに時間がかかる野菜で、関東の露地なら3月から4月に種をまき、6月から7月に畑へ植え、11月から翌年2月に収穫するのが基本の流れです。
リーキの種はどうやってまく?
すじまきか育苗でまきます。
リーキの種は何cmの深さにまく?
板の縁を土に押し当てて、深さ1センチほどの浅い溝を10センチ間隔で切ります。
リーキの種まき後の水やりは?
まいた後にたっぷり水を与え、もみ殻や不織布を薄くかけて表面の乾きを防ぎます。
リーキの種まきに使うもの
種まきで失敗する原因のほとんどは、覆土の厚さと、発芽までの乾きです。そこを外さないための道具だけを挙げます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ない「種まき用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L、ポット 9cm なら 1 個 0.3L。
粒の粗い培養土だと、小さな種が粒の隙間に落ちて深く埋まり、出てきません。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいものほど種が流れません。
ジョウロで直接かけると、まいた種が寄ってしまいます。発芽までは霧で、根が張ってからジョウロに切り替えます。
- 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 べたがけ 農業用」
- 規格の目安
- 幅 135cm 前後、目付 20g/㎡ 前後。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
- 数量の目安
- 畝 1 本(3m)で 4m。
発芽までの乾燥と、鳥・強い雨から守れます。防虫ネットより目が細かいぶん保温もでき、寒い時期の種まきで差が出ます。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式の白いもの、長さ 10cm 前後。油性ペンで書きます。
まいた日と品種を書いて挿しておくと、発芽が遅いときに「まだ待つ」のか「まき直す」のかを判断できます。
- 直まきするなら、セルトレイもポットも要りません。
- 高価な殺菌済みの培土でなくても、市販の野菜用培養土をふるいにかければ細かい土が作れます。
リーキの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はリーキの育て方にまとめています。
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