季節で水の量が大きく変わる
レモングラスはイネ科のハーブで、夏は多くの水を吸い上げますが、気温が下がると急に水を使わなくなります。同じ回数で与え続けると、夏は水切れ、秋冬は根腐れになります。下の表で今の季節の目安を確かめ、そのあと乾き具合の見方を読みます。
| 時期 | 株の様子 | 鉢植えの水やりの目安 |
|---|---|---|
| 5〜6月 | 植え付け後、根が広がり始める | 表面が乾いたら鉢底から流れるまで |
| 7〜9月 | 草丈1メートル超。葉が次々出る | 毎朝。猛暑日は夕方にも様子を見る |
| 10〜11月 | 生育が止まり葉が固くなる | 表面が乾いて二〜三日後 |
| 12〜4月(室内) | 休眠。葉は枯れ込む | 月に二〜三回。土が完全に乾いてから |
夏はたっぷり、乾かしすぎない
夏のレモングラスは一日で鉢の水を使い切ります。表面が乾いたら迷わず鉢底から流れるまで与え、猛暑日は朝夕二回になることもあります。水が足りないと葉先から茶色く枯れ込み、葉が内側に巻きます。一度枯れた葉先は戻らないので、巻き始めた時点で気づけるようにします。
地植えは根が深く張るので、真夏に晴天が続いたときだけたっぷり与えれば足ります。ただし植え付けの年は根が浅いので、鉢植えに近い間隔で様子を見ます。
- 葉の巻き方で確かめる
- 朝に葉が内側にくるりと巻いていれば水切れです。すぐに与え、その日の夕方にも土を触って確かめます。
- 朝のうちに与える
- 日中に与えると鉢の中が蒸れます。朝八時までに鉢底から流れるまで与え、夕方に葉が巻いていれば追加します。
- 受け皿の水は捨てる
- 夏でも受け皿に水を溜めたままにすると鉢底の根が黒ずみます。流れた水は30分以内に捨てます。
- 鉢が小さければ植え替える
- 朝に与えて昼にはもう巻いているなら、鉢が小さすぎます。7月までなら一回り大きい鉢に移すと、水やりの回数が減ります。
肥料は夏の生育期にしっかり与える
多くのハーブと違って、レモングラスは肥料を好みます。元肥(植え付け時に土に混ぜる肥料)に加え、6〜9月は追肥(育ちの途中で足す肥料)を月に一回、緩効性の化成肥料を株元に置くか、液体肥料を二週間に一回与えます。肥料が足りないと葉が細く色が薄くなり、株が太りません。
10月以降は生育が止まるので与えません。秋に与えた肥料は使われずに根を傷め、冬越しの妨げになります。与えるかどうか迷ったら新葉の出方を見て、中心から新しい葉が伸びているうちだけ与えると覚えておきます。
- 6月から置き肥を始める
- 新しい葉が勢いよく伸び始めたら、10号鉢で大さじ一杯の緩効性肥料を株元から離して置きます。地植えは株の周りに一握りです。
- 葉色を見て液体肥料を足す
- 葉が黄緑がかってきたら、規定通りに薄めた液体肥料を二週間に一回、水やり代わりに与えます。濃い緑に戻ったら置き肥だけに戻します。
- 9月で肥料を止める
- 9月の置き肥を最後にします。10月に葉が固くなり始めたら、株は冬支度に入っているので追肥はしません。
株が広がったら古い葉を整理する
夏の終わりには株が直径50センチほどに広がり、外側の古い葉が枯れて株元に重なります。枯れ葉を放置すると株元が蒸れ、カイガラムシの隠れ場所になります。月に一度、外側の枯れた葉を株元から引き抜き、風が通るようにします。
葉の縁は細かいぎざぎざで手を切ることがあります。手入れのときは手袋をし、葉を引き抜くときは根元を持って下向きに引きます。
- 枯れた外葉を引き抜く
- 茶色くなった外側の葉を株元近くで持ち、下に引くとすっと抜けます。抜けないものははさみで株元から切ります。
- 混んだ株元に風を通す
- 茎が密集して株元が見えなくなったら、細い茎を数本根元から抜きます。太い茎に光と風が当たり、収穫用の茎が太ります。
葉の色と姿から原因を切り分ける
| 症状 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 葉先が茶色く枯れ、葉が巻く | 水切れ | 朝夕たっぷり。鉢が小さければ植え替え |
| 葉全体が黄緑で細い | 肥料不足、日照不足 | 液体肥料を二週間に一回。日なたへ移す |
| 下葉が黄色くなって株元が柔らかい | 過湿、秋以降の水のやりすぎ | 水を減らし、株元の枯れ葉を取る |
| 10月以降に葉が固く茶色に | 気温低下による自然な変化 | 異常ではない。冬支度に入る |
秋に葉が固く茶色くなるのは自然な変化です。水や肥料を増やしても戻らないので、冬越しの準備に切り替えます。
秋からは水を減らして冬支度
10月に入って最低気温が15度を下回ると生育が止まり、水の消費が急に減ります。夏と同じ間隔で与え続けると根腐れするので、表面が乾いて二〜三日待ってから与えるように切り替えます。11月の初霜の前に鉢を室内へ移すか、地植えは株を掘り上げて鉢に移すか、株元を厚く覆います。
- 10月から間隔を空ける
- 土の表面が乾いてから二〜三日待って与えます。葉が巻かなくなるので、指で土を触って確かめる習慣に戻します。
- 初霜前に草丈を切り詰める
- 室内へ移す前に葉を20〜30センチの高さに刈ります。場所を取らず、水の蒸散も減って冬越しが楽になります。
レモングラスの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
レモングラスの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はレモングラスの育て方にまとめています。
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