葉と茎で収穫の仕方が違う
レモングラスは細長い葉と、株元のふくらんだ茎の両方が使えます。葉はお茶や入浴剤に向き、株が育ちさえすれば7月から随時収穫できます。株元の茎はトムヤムクンなどの料理に使う部分で、太らせるのに時間がかかり、収穫は8月下旬以降になります。下の表で用途に合う部位と時期を選びます。
| 用途 | 使う部位 | 収穫の時期 |
|---|---|---|
| ハーブティー | 葉 | 7〜10月の随時。株の三分の一まで |
| タイ料理・煮込み | 株元の太った茎 | 8月下旬〜10月。太い茎だけ選んで |
| 入浴剤・虫よけ | 葉(古い葉でもよい) | 秋の刈り込み時にまとめて |
| 翌年の株を残す | 株元の茎を5本以上残す | 秋の収穫で取りすぎない |
葉は外側から切り取る
葉の収穫は株がしっかり根付き、草丈が50センチを超えた7月ごろから始めます。外側の葉を株元から10センチほど残して切ると、中心から新しい葉が次々出てきます。一度に株の三分の一以上を切ると株が弱るので、少しずつ回して使います。
香りが最も強いのは晴れた日の朝です。葉の縁は鋭いので、切るときは手袋をして根元を持ち、はさみで株元近くを切ります。雨のあとは香りが薄く、乾燥にも時間がかかるので、晴れが続いた日を選びます。
収穫してよいかどうかは株の姿で判断します。中心から新しい葉が次々に出て、外側の葉が20枚以上あれば切りどきです。葉数が少なく細いままなら、株がまだ育ち切っていないので、肥料を与えて一か月待ちます。
- 外側の葉を選ぶ
- 株の外側にある、緑が濃くて張りのある葉を選びます。中心の若い葉は株を育てる役目があるので残します。
- 株元から10センチ上で切る
- 株元を手で押さえ、地際から10センチほどのところをはさみで切ります。地際まで切ると茎の基部が傷んで次の葉が出にくくなります。
- 生葉は結んで煮出す
- 切った葉は水で洗い、10センチほどに切るか結んで熱湯に入れます。生葉のほうが香りが柔らかく、乾燥葉は香りが強く出ます。
茎は太さを見て根元から採る
料理用の茎は、株元の直径が1.5〜2センチに太った白い部分を使います。植え付けの年の8月下旬以降、株全体が大きく広がったころに、太い茎だけを選んで根元から切り取るか、株ごと掘り上げて外側の茎を分けます。細いままの茎は残して太らせます。
- 株元を触って太さを確かめる
- 株元の土を少しどけ、茎の根元を指ではさんで太さを確かめます。親指ほどの太さがあれば料理用に使えます。
- 根元で切り取る
- 太い茎を一本ずつ手で外側に倒し、根元をナイフかはさみで切り取ります。周りの細い茎を傷つけないように、一本ずつ扱います。
- 葉を落として下部を使う
- 切った茎は上部の葉を切り落とし、株元から15センチほどの白く固い部分を料理に使います。葉はお茶に回します。
秋に株ごと掘り上げるなら、外側の太い茎を料理用に取り、中心の若い茎を5本以上残して鉢に植え直せば冬越し用の株になります。
乾燥は刻んでから干す
- 洗って2〜3センチに刻む
- 葉を洗って水気を拭き、はさみで2〜3センチに刻みます。長いまま干すより早く乾き、保存容器にも収まります。
- ざるに広げて日陰で干す
- 重ならないようにざるに広げ、風通しのよい日陰で三〜五日干します。直射日光は香りを飛ばすので避けます。
- パリッと折れたら密閉
- 指で折ってパリッと音がすれば乾燥完了です。密閉容器に乾燥剤と一緒に入れ、光を避けて保存すれば半年ほど香りが持ちます。
乾燥葉のお茶は、湯のみ一杯に小さじ一杯が目安です。熱湯を注いで三〜五分置き、濃ければ薄めます。ミントや緑茶と混ぜても飲みやすくなります。
茎は冷凍で長持ちする
料理用の茎は乾燥させると香りが落ちるので、冷凍が向きます。使う長さに切って袋に入れるか、みじん切りにして製氷皿で小分けにすると、使うときに凍ったまま鍋に入れられます。冷蔵なら湿らせた紙で包んで一〜二週間が目安です。
- 使う長さに切って袋へ
- 茎を5センチほどに切り、空気を抜いて冷凍用の袋に入れます。三か月ほど香りが持ちます。
- みじん切りは製氷皿で
- 柔らかい内側だけをみじん切りにし、製氷皿に詰めて少量の水を加えて凍らせます。固まったら袋に移します。
茎の外側の固い皮は香りが弱いので、料理には一〜二枚むいてから使います。むいた皮は捨てずにお茶や入浴剤に回せます。
収穫でよくある失敗と直し方
| 失敗 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 茎が太らない | 肥料不足、株間が狭い、収穫が早すぎた | 夏に追肥し、細い茎を間引いて太い茎に力を集める |
| 葉を切ったら株が弱った | 一度に三分の一以上切った | 回復するまで切らず、薄い液体肥料を一回 |
| 乾燥した葉の香りが弱い | 日なたで干した、古い葉を使った | 次は日陰で、緑の濃い葉を使う |
| 手を切った | 葉の縁のぎざぎざ | 手袋をし、葉は根元を持って引く |
レモングラスの収穫と乾燥に使うもの
ハーブは穫るところより、乾かしてしまうところで香りが決まります。早く乾かすほど香りが残ります。
- 収穫用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ ハーブ 収穫」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、ステンレス製。細い茎を切るので小さいもので足ります。
手でちぎると茎が裂けて、そこから枯れ込みます。節のすぐ上で切ると、そこから新しい枝が出ます。
- 乾燥ネット(三段)探す言葉「ハーブ 乾燥ネット 三段」
- 規格の目安
- 直径 45cm 前後の三段。畳めるものが置き場所を取りません。
風の通る日陰に吊るします。直射日光に当てると、香りの成分が飛んで色も抜けます。
- 密閉できる保存瓶探す言葉「保存瓶 密閉 スパイス」
- 規格の目安
- 遮光性のある瓶か、暗い場所に置ける透明瓶。100〜200ml。
完全に乾いてから入れます。少しでも湿りが残っているとカビます。手で揉んで砕けるまでが目安です。
- ラベル探す言葉「ラベルシール 手書き 保存瓶」
- 規格の目安
- 瓶に貼れるシール。品種名と乾かした日を書きます。
乾いたハーブは見分けが付きません。日付があれば、香りが落ちる前に使い切れます。
- 風通しのよい日陰があるなら、乾燥ネットは無くても麻ひもで吊るせます。
- 食品乾燥機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
レモングラスの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はレモングラスの育て方にまとめています。
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