一年の流れを表で見る
関東平野部の鉢植えと地植えを基準にした表です。レモングラスは気温が15度を超えてから動き出し、25度を超える夏に一気に育ちます。作業が集中するのは5〜6月の植え付けと、10〜11月の収穫・冬支度です。寒冷地は植え付けを6月に遅らせ、暖地は11月まで収穫が続きます。
| 月 | 株の様子 | 主な作業 |
|---|---|---|
| 1〜3月 | 室内で休眠。葉は枯れ込む | 月二〜三回の水やり。暖房の風を避ける |
| 4月 | 室内の株の中心に緑が戻る | 枯れ葉を取る。暖かい日は屋外で日に当てる |
| 5月 | 苗が出回る。気温が上がり動き出す | 中旬以降に植え付け。冬越し株の植え替え |
| 6月 | 新しい葉が勢いよく伸びる | 置き肥を始める。株間の草取り |
| 7〜8月 | 草丈1メートル超。株が横に広がる | 毎朝の水やり。月一回の追肥。葉の収穫 |
| 9月 | 株元の茎が太る | 最後の追肥。茎の収穫を始める |
| 10月 | 生育が止まり葉が固くなる | 葉と茎の収穫。水を減らす |
| 11月 | 初霜で葉が茶色くなる | 霜の前に刈り込んで室内へ。地植えは掘り上げ |
| 12月 | 休眠 | 室内の明るい窓辺で乾かし気味に |
5〜6月は植え付けと生育の始まり
苗の植え付けは5月中旬以降、最低気温が15度を安定して超えてからです。植えて三〜四週間は目立った変化がなく、6月に入って気温が上がると中心から新しい葉が次々に伸び始めます。新葉の伸びを確認したら、置き肥を始めて夏の生育に備えます。
- 最低気温を見て植える
- 天気予報で夜の気温が15度を下回らなくなったら植えます。関東平野部なら5月中旬が目安で、早すぎると出遅れます。
- 冬越し株は一回り大きい鉢へ
- 室内で越した株は5月に鉢から抜き、黒い根と枯れた茎を取り除いて一回り大きい鉢に植え替えます。
- 新葉が伸びたら置き肥
- 中心から新しい葉が伸び始めたのを確かめてから、緩効性肥料を株元から離して置きます。動き出す前に与えても使われません。
7〜9月は水と肥料で株を太らせる
生育の最盛期です。鉢植えは毎朝の水やりが欠かせず、月一回の追肥(育ちの途中で足す肥料)で葉を茂らせます。7月から外側の葉を少しずつ収穫でき、8月下旬には株元の茎が太り始めます。9月の追肥を最後に、株を冬に向けて引き締めます。
- 毎朝水を与える
- 朝八時までに鉢底から流れるまで与えます。夕方に葉が内側に巻いていたら追加します。
- 月一回の追肥
- 7月、8月、9月の上旬に緩効性肥料を置きます。葉が黄緑がかっていれば液体肥料を二週間に一回足します。
- 枯れ葉を抜いて風を通す
- 外側の枯れた葉を月に一度引き抜きます。株元に風が通ると蒸れによる腐れとカイガラムシが減ります。
10〜11月は収穫と冬支度
10月は最も収穫に向く時期です。葉は香りが強く、株元の茎も太っています。初霜の前に必要な分を収穫し、残す株は葉を20〜30センチに刈って室内へ移します。地植えは株ごと掘り上げて鉢に移すか、株元に落ち葉や腐葉土を厚く盛って寒冷紗をかけますが、関東平野部でも露地の冬越しは確実ではありません。
- 霜の予報が出たら収穫
- 初霜は11月下旬ごろです。予報で最低気温が5度を切る日が見えたら、葉と茎をまとめて収穫します。
- 刈り込んで室内へ
- 残す株は草丈20〜30センチに刈り、枯れ葉を取り除いてから室内の明るい窓辺に移します。
- 地植えは掘り上げて分ける
- 株の周りにスコップを入れて掘り上げ、外側の太い茎を収穫し、中心の若い茎を5本以上つけた塊を鉢に植えて室内へ入れます。
12〜4月は室内で休ませる
冬の間は生育が止まり、葉は枯れ込みますが株元が生きていれば春に戻ります。室内の明るい窓辺で、土が完全に乾いてから月二〜三回だけ水を与えます。暖房の温風が当たると乾燥で株が傷むので、風の当たらない場所に置きます。4月に暖かい日が続いたら、昼間だけ屋外で日に当てて慣らします。
- 水は月二〜三回
- 土を触って完全に乾いてから、暖かい日の午前中に与えます。株元が湿ったままだと腐るので、控えめにします。
- 4月から昼だけ外へ
- 最高気温が20度を超える日は昼間だけ屋外に出し、夜は室内へ戻します。二週間ほど続けて5月の植え替えに備えます。
冬の間に葉が全部茶色くなっても慌てません。株元の茎を指で押して固く白ければ生きているので、そのまま春を待ちます。
時期を逃したときの戻し方
| 場面 | 起きること | 戻し方 |
|---|---|---|
| 4月に植えてしまった | 葉先が枯れて出遅れる | 夜は軒下へ。6月まで肥料を与えず待つ |
| 夏に肥料を与えなかった | 葉が細く、茎が太らない | 8月中なら液体肥料を二週間に一回。葉の収穫だけにする |
| 霜に当ててしまった | 葉が茶色く枯れる | すぐ刈り込んで室内へ。株元が緑なら春に戻る |
| 冬に水をやりすぎた | 株元が腐って抜ける | 生きている茎だけ切り分け、乾いた土に植え直す |
レモングラスの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
レモングラスの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はレモングラスの育て方にまとめています。
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