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ユリの病害虫と障害

ユリの病害虫と障害|葉枯病、ウイルス病、アブラムシとユリクビナガハムシ

ユリの栽培イメージ

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ユリで出る病害虫は決まっています。梅雨の葉枯病、治らないウイルス病、赤い甲虫の見分けと対処をまとめます。

症状から見分ける

ユリのトラブルは、葉に茶色の斑点が出る、葉や花が縮れて模様が出る、赤い虫が葉を食べる、新芽に小さな虫が群がる、株が急にしおれるの五つを見分ければほとんど対応できます。葉の表と裏、つぼみの付け根、株元の順に見て、当てはまる症状を探してください。

症状考えられる原因最初の一手
葉に茶色の斑点、広がって枯れる葉枯病(灰色かび病の仲間)病葉を取り、雨よけと風通し
葉や花が縮れる、濃淡の模様ウイルス病抜き取って処分
赤い甲虫、葉に穴ユリクビナガハムシ見つけ次第捕殺
新芽やつぼみに小さな虫アブラムシつぶすか水で流す
株が急にしおれ、球根が腐る軟腐病、過湿掘り上げて処分

葉枯病は梅雨の雨で広がる

五月から六月の雨が続く時期に、葉に茶色の斑点が出て広がり、ひどいと葉が枯れ上がってつぼみまで腐ります。ユリでもっとも多い病気で、葉が長時間濡れていると発生します。密植を避け、株元の下葉を数枚取って風を通し、鉢植えは雨の当たらない場所へ移すことが予防になります。

葉枯病はつぼみにも移り、開く前に茶色く腐らせます。五月以降は葉だけでなくつぼみの表面も見て、茶色いしみが出ていたらそのつぼみは早めに摘み取り、周囲の株へ広げないようにします。

斑点の出た葉を取る
初期なら病葉を取るだけで止まります。取った葉は株元に落とさず、袋に入れて捨てます。
雨の前に殺菌剤
広がり始めたら草花用の殺菌剤を雨の前に散布します。葉の裏にもかかるように丁寧にかけます。
水は株元にだけ
水やりのときに葉を濡らさないよう、株元の土にかけます。夕方の水やりは葉が乾かず病気を呼びます。

ウイルス病は治らないので抜く

葉に濃淡のモザイク模様が出る、葉や花が縮れて奇形になる、つぼみが開かずに枯れるといった症状はウイルス病です。治療法はなく、放置するとアブラムシが健全な株へ運びます。見つけたら株ごと球根も掘り上げて処分し、使ったはさみは熱湯かアルコールで消毒します。

ウイルス病を防ぐには、運び屋であるアブラムシを早く退治すること、健全な球根を買うこと、はさみを株ごとに消毒することの三つです。ヤマユリなど野生種はウイルスに弱いので、園芸種と離して植えます。

見た目判断対応
葉に濃淡の縞模様ウイルス病の疑い他の株から離し、様子を見て処分
花弁が縮れて開かないウイルス病球根ごと処分
葉の縁だけ黄色い肥料や水の問題病気ではない、管理を見直す

ユリクビナガハムシは春の赤い虫

四月から六月にかけて、赤い小さな甲虫が葉を食べます。成虫は指で触ると落ちて逃げるので、下に手や容器を添えてから捕まえます。幼虫は自分のふんを背負って葉裏にいて、葉を食い荒らします。見つけ次第つぶすのがいちばん確実で、数が多ければ草花用の殺虫剤を使います。

この虫はユリだけでなくフリチラリアなど近縁の球根植物にも付きます。近くにそれらを植えているなら同時に見回り、発生源を残さないようにします。冬は土の中で越冬するので、秋の掘り上げのときに見つけたら取り除きます。

朝に葉裏を見る
赤い成虫と、黒っぽいふんの塊のような幼虫を探します。毎朝の見回りで数を抑えられます。
容器を添えて捕まえる
成虫は落ちて逃げるので、下に容器を持って上から手を近づけます。落ちたところを捕まえます。
ひどければ殺虫剤
葉が穴だらけになるようなら、草花用の殺虫剤を葉の裏表に散布します。幼虫は葉裏に隠れているので、裏側にしっかりかけることが大事です。

アブラムシと球根の腐り

アブラムシは新芽やつぼみに群がり、ウイルス病を運びます。数が少ないうちに指でつぶすか、水で洗い流します。株が急にしおれて株元が黒くなるのは球根の腐りで、水のやりすぎか、植え付け時に肥料が球根に触れたことが原因です。掘り上げて処分し、翌年は場所を変えるか土を入れ替えます。

アブラムシは牛乳か石けん水
群がっているところに霧吹きで牛乳をかけ、乾いたら水で流します。テントウムシがいれば残します。
しおれた株は掘って確かめる
球根がやわらかく臭うなら腐りです。周囲の土ごと取り除き、同じ場所にユリを植えるのは翌々年以降にします。

病気ではない生理障害の見分け

九月に葉が黄色く枯れ上がるのは休眠に向かう正常な姿です。真夏に下葉が黄色くなるのは地温の上昇、葉の先が茶色くなるのは西日の葉焼けで、どちらも病気ではありません。花弁に茶色いしみが出るのは花粉や水がかかった跡です。これらは手当てをしても変わらないので、季節の姿として受け入れて管理を直します。

見た目時期判断
葉が全体に黄色く枯れる9月〜10月休眠の合図、茎を切る
下葉だけ黄色い7月〜8月地温の上昇、敷きわらを
葉先が茶色い7月〜8月葉焼け、午後の日よけを
花弁に茶色いしみ開花中花粉か水の跡、葯を取る

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