容器の大きさで収穫量が決まる
れんこんは横へ這って伸びる作物なので、容器の広さがそのまま収穫量になります。狭いと壁に当たって曲がり、細い地下茎しかできません。
深さも要ります。土を三十センチ入れて、その上に水を張る余白が必要なので、容器の深さは三十五センチから四十センチを目安に選びます。浅い容器では節が地表に出て緑になります。
| 容器 | 大きさの目安 | 見込める収穫 |
|---|---|---|
| 大型のトロ箱 | 60センチ×90センチ、深さ40センチ | 太い節が数本 |
| 丸い大鉢 | 直径50センチ、深さ35センチ | 細めの節が数本 |
| 小型のプランター | 深さ25センチ以下 | 葉を楽しむ程度 |
容器は土と水で非常に重くなります。置いてから水を張り、あとで動かさない場所を選びます。
水が抜けない容器にする
植木鉢のように底に穴があるものは、そのままでは使えません。穴をふさぐか、穴のない容器を選びます。水が抜けると一日で土が干上がります。
左官用の舟や大型の収納箱、金魚を飼う容器なども使えます。夏の日ざしで割れないよう、厚みのあるものを選ぶと何年も使えます。
- 底穴をふさぐ
- 穴のある容器は防水のテープや栓でふさぎます。ふさぎ方が甘いと少しずつ抜けるので、水を張って半日確かめます。
- 置き場所を先に決める
- 水を入れると百キロを超えることもあります。ベランダなら壁側の丈夫なところに置きます。
- 土を三十センチ入れる
- 地下茎が伸びる余地として、土の厚みは三十センチほしいところです。その上に水を張る余白を残します。
- 水を五センチ張る
- 土の表面から五センチほど水がのる高さにします。深すぎると水温が上がらず、浅すぎるとすぐ干上がります。
置き場所は一日中の日なた
れんこんは日ざしの量がそのまま太りに響きます。一日五時間以上、できれば朝から夕方まで日が当たる場所に置きます。日陰では葉ばかりで終わります。
ベランダでは、コンクリートの照り返しで水温が上がりすぎることがあります。真夏に水が熱く感じるときは、容器の南側にすだれを立てて水面だけ日陰を作ります。
- 夏の水温を手で見る
- 昼過ぎに水へ手を入れ、風呂より熱いと感じたら高すぎます。すだれか、朝に水を足して温度を下げます。
- 朝に水を足す
- 減った分を朝のうちに足すと、日中の水温が下がります。夕方に冷たい水を足すのは避けます。
- 冬は北風を避ける
- 容器ごと凍ると地下茎が傷みます。壁際に寄せ、水を深めに張って凍りにくくし、風の当たる面はよしずで覆います。
水の足し方と濁りの扱い
水は減った分を足すのが基本で、全部入れ替える必要はありません。土から溶け出した養分が水に含まれているので、入れ替えると育ちが止まります。
植え付け直後や雨のあとは濁りますが、数日で澄みます。緑色に濁るのは藻で、これも少量なら害はありません。水面をびっしり覆うようなら網ですくいます。
水を全部抜くのは、収穫のときと土を入れ替えるときだけです。それ以外は継ぎ足しでよく、雨で溢れる分は自然に流れて構いません。
- 減った分だけ足す
- 水面が土すれすれになる前に足します。目印として容器の内側に線を引いておくと、迷わず判断できます。
- 夏は毎朝見る
- 真夏は一日で三センチ以上減ることがあります。朝の水やりのついでに水面を確かめる習慣にします。
| 状態 | 考えられること | 手の打ち方 |
|---|---|---|
| 茶色く濁る | 土が舞っている | 数日待てば澄む。触らない |
| 緑色に濁る | 藻が増えている | 肥料を控え、多い分をすくう |
| 水面に油のような膜 | 有機物が分解している | 新聞紙を浮かせて吸い取る |
| 嫌な臭いがする | 土の中が傷んでいる | 水を半分入れ替え、日に当てる |
蚊を出さない工夫
水をためる以上、蚊が卵を産みます。家の近くで育てるなら、そのままにせず手を打っておくと、近所への迷惑も自分の刺され方も変わります。
いちばん簡単なのは、めだかを数匹入れることです。ぼうふらを食べてくれるうえ、水も澄みます。夏は水温が上がりすぎないよう日陰も作ります。
- めだかを入れる
- 容器の大きさに対して三匹から五匹で足ります。餌を与えなくても、水の中の小さな生き物を食べて生きます。
- 水面を動かす
- 止まった水に卵が産み付けられます。水を足すときに水面をかき混ぜるだけでも減ります。
- 落ち葉をためない
- 沈んだ葉が腐ると臭いと虫の元になります。見つけたら網ですくって取り除き、秋は週に一度は水面を見ます。
薬剤で処理するより、魚を入れるほうが手間がかかりません。冬もそのまま容器で越せます。
うまく太らないときの見直し
容器で作って地下茎が細いときは、広さ、日当たり、肥料の三つのどれかが足りていません。掘り上げたときの姿を見ると、どれが原因か見当が付きます。
壁に沿ってぐるりと回っているなら広さ不足、細く長く伸びているなら日照不足、節はできているが小さいなら肥料不足です。次の年に一つずつ直します。
- 広さを増やす
- 同じ容器で続けるなら株を一本に減らします。二本以上植えると、どちらも細くなって終わります。
- 日照を確かめる
- 夏の昼に容器の影を見ます。半分以上が影になる時間が長ければ、置き場所を変えます。
- 夏の追肥を足す
- 追肥(育ちの途中で足す肥料)として、七月と八月に緩効性肥料を土に押し込みます。水面にまくと藻になります。
れんこんのプランター栽培に使うもの
プランターで失敗する原因は、ほとんどが容器の小ささです。土の量が少ないほど乾きやすく、肥料も切れやすくなります。
- 深型プランター探す言葉「プランター 深型 深さ30cm」
- 規格の目安
- 深さ 30cm 以上、容量 20L 前後。根菜なら深さ 40cm 以上。
浅い容器は夏に一日で乾きます。深さがあるほど水も肥料も安定し、水やりの回数そのものが減ります。
- 野菜用培養土探す言葉「野菜 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、25L 前後の袋。「野菜用」と書かれたものは肥料の配合が合わせてあります。
- 数量の目安
- 深型プランター 1 個で 20〜25L。
花用の土は水はけを優先していて、野菜には肥料分が足りません。袋の表示で使い道を確かめます。
- 鉢底石探す言葉「鉢底石 ネット入り」
- 規格の目安
- 軽石。ネットに入ったものは、土を替えるときにそのまま取り出せます。
底に水がたまると根が傷みます。ネット入りなら繰り返し使えるので、結局は安く済みます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液タイプ。
プランターは水やりのたびに肥料分が流れます。畑より早く切れるので、2 週間に 1 回を目安に足します。
- 毎年すべて新しい土に替えなくても、再生材を混ぜれば戻せます。
- 受け皿は屋外では使わないほうが無難です。水がたまり、根が傷む原因になります。
れんこんの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はれんこんの育て方にまとめています。
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