掘りどきは葉の枯れ方で決める
収穫は十一月から翌年の三月まで、葉が完全に枯れてからです。葉が緑のうちはまだ養分を送っている途中なので、待つほど節が太ります。
早く食べたいときは、立ち葉が半分ほど枯れたころに一本だけ掘って太さを見ます。細ければ土を戻して水を張り直し、残りは春まで待ちます。
| 状態 | 掘るかどうか | 理由 |
|---|---|---|
| 立ち葉が緑で立っている | 待つ | まだ地下茎に養分が回っていない |
| 葉が黄色く倒れ始めた | 試し掘りならよい | 太さを確かめてから決める |
| 葉が完全に茶色く枯れた | 掘りどき | 節が締まり、味も乗る |
| 春に新しい芽が動いた | 急いで掘る | 節の養分が芽に使われる |
掘らずに置く場合も、三月までには掘り上げます。芽が動くと節がすかすかになります。
水を抜いてから掘る
水を張ったまま掘ると手元が見えず、節を折ってしまいます。掘る前日に水をくみ出し、土がぬかるむ程度まで減らしておくと作業が楽になります。
完全に乾かす必要はありません。どろどろの状態のほうが手で探りやすく、節を傷めずに引き出せます。乾かしすぎると土が固まって折れます。
- 前日に水をくみ出す
- ひしゃくやポンプで水を抜きます。土の表面がぬれて光る程度に残しておくと、翌日に掘りやすくなります。
- 枯れた茎を目印にする
- 茎の付け根をたどると節の位置が分かります。抜かずに残しておくと、どこから掘るかの手がかりになります。
- 手で土を探る
- 道具を使わず、手を土に差し込んで節を探します。指先に固いものが当たったら、その周りの土を外していきます。
- 節をたどって引き出す
- 先端の節から順に土をよけ、つながりをたどります。一気に引くと節の間で折れるので、土を外してから持ち上げます。
折らずに取り出すこつ
れんこんは節と節の間が細くくびれていて、そこで簡単に折れます。折れても食べられますが、切り口から水が入って日もちが悪くなります。
掘るときは引っ張るのではなく、土のほうを取り除いていく、という順番で考えます。全体が見えてから両手で持ち上げると、つながったまま出てきます。
土の中では節が横に何本もつながって伸びています。一本見つけたらそこで終わりにせず、両方向に手を伸ばして全部たどると、思ったより多く穫れます。
- 上から順に土をどける
- 節の上にある土をすべてどけてから持ち上げます。土が残ったまま引くと、その重さで折れます。
- 両手で支えて持ち上げる
- 片手で引かず、節の下に両手を差し込んで支えます。端を持って引き上げるのが折る原因になります。
- 折れたらすぐ使う
- 折れた節は切り口から傷みます。よけておいて、その日か翌日のうちに調理に回します。
保存は乾かさないことが要
れんこんは乾燥にとても弱く、切り口が空気に触れると茶色く変わって固くなります。土や湿りを保ったまま置くのが、いちばん長もちする方法です。
使い道によって置き方を変えます。すぐ食べるなら冷蔵、しばらく置くなら土付きのまま、種にするなら水を張った容器に戻す、と分けて考えます。
| 用途 | 置き方 | もつ期間の目安 |
|---|---|---|
| 数日で食べる | 湿らせた新聞紙で包んで冷蔵 | 5〜7日 |
| しばらく置く | 土付きのまま冷暗所 | 2〜3週間 |
| 切ったもの | 水に浸して冷蔵 | 2〜3日 |
| 翌年の種にする | 水を張った容器の土に戻す | 4月の植え付けまで |
翌年の種として残す節
掘り上げた中から、先端の芽が付いた節を翌年の種として残します。芽は白く柔らかいので、この時点でも折らないよう節を持って扱います。
残す節は容器の土に埋め戻し、水を張ったまま冬を越させます。掘り上げて室内に置くと乾いて芽が死ぬので、土の中に置くのがいちばん確実です。
- 芽付きの節を選ぶ
- 先端がとがって芽が付いている節を、二本から三本残します。太くて傷のないものを選びます。
- 土に浅く埋め戻す
- 掘った容器の土に横たえ、十センチほど土をかぶせます。芽の向きは横のままで構いません。
- 水を張って冬を越す
- 水を十センチ以上張り、凍らない場所へ置きます。春になったら植え直すか、そのまま育てます。
土を入れ替える年は、種にする節をぬれた新聞紙で包み、土を替えたその日に埋め戻します。
掘ったら空洞に泥が入っていたときは
節を折ったまま土に置くと、穴から泥が入り込みます。洗っても抜けにくく、調理のときに口に残るので、折れた節は先に処理します。
また、収穫が遅れて春の芽が動いた節は、中身がすかすかになって歯ごたえがありません。これは味の問題なので、来年の掘り時期で直します。
- 折れた面から水を通す
- 水道の水を穴に当てて流し込みます。反対側から泥が出てくるまで続け、出なければその節は切り落とします。
- 輪切りにして洗う
- 泥が抜けないときは輪切りにしてから洗います。穴の中まで指が届き、きれいに落とせます。
- 掘る順番を決めておく
- 次の年は十一月から順に掘り、三月までに終える計画にします。芽が動いてからでは味が落ちます。
れんこんの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
れんこんの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はれんこんの育て方にまとめています。
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