使い道で摘む部分と時期を決める
ラベージは葉、茎、種の三つが使えます。葉は四月から十月まで、外側の若い葉を摘んでスープや煮込みに入れます。茎は五月から六月の花茎が伸び始めたころ、皮をむいてセロリのように刻みます。種は八月から九月に茶色くなったものを採り、パンや漬物の香りづけにします。使い道を先に決めて、表の時期に摘んでください。
二年目以降の株なら、葉は一度に十枚ほど摘んでも二週間で戻ります。一年目の株は根を太らせる時期なので、外葉を二〜三枚ずつにとどめます。摘む前の日に雨が降った葉は香りが薄いので、晴れが二日続いた朝に摘むのがいちばん香りが乗ります。
| 用途 | 摘む時期 | 摘む部分 |
|---|---|---|
| スープ・煮込みの香りづけ | 4〜10月 | 外側の若い葉、二〜三枚で十分 |
| サラダ・刻んで薬味 | 4〜5月 | 中心近くの柔らかい葉 |
| セロリの代わりに茎を使う | 5〜6月 | 皮をむいた若い花茎、葉柄 |
| 種を香辛料に | 8〜9月 | 茶色く乾いた種 |
葉の摘み方
葉は外側の葉柄を付け根から切って収穫します。中心の若い葉を残せば次々に葉が出て、一株で秋まで収穫が続きます。一度に取るのは株全体の三分の一までにとどめます。香りが強いため、スープ一鍋に葉二〜三枚で十分で、入れすぎると苦みが出ます。朝露が乾いた午前中に摘むと香りが強く、真夏の昼に摘むとすぐしおれます。
葉を摘んだ翌週は株が疲れているので、追肥(育ちの途中で足す肥料)は不要ですが、株元の土が乾いていないかだけ確かめます。摘んだ跡の葉柄が黒ずむのは切り口が乾いた自然な姿で、病気ではありません。
- 外側の葉柄を付け根で切る
- 外側の大きな葉を選び、葉柄の付け根をハサミで切ります。手で引くと株元の芽を傷めるので、必ず切ります。
- 中心の三分の一は残す
- 株の中心に若い葉を五〜六枚残します。ここが次の葉を出す元になるので、全部取ると回復に一か月かかります。
- 使う直前に刻む
- 香りは刻んだ瞬間がいちばん強く、時間がたつと抜けます。摘んだ葉は水を張ったコップに挿しておき、使う直前に刻みます。
摘んだ葉を袋に詰めると蒸れて黒ずみます。かごに広げて持ち帰り、その日のうちに使うか保存に回します。
乾かして保存する
葉は乾かしても香りがよく残ります。葉柄ごと数本を束ねて風通しのよい日陰につるし、一週間から十日で乾きます。日なたに干すと色が茶色くなり香りも飛ぶので、必ず日陰で乾かします。乾いたら葉を茎から外してもみ、密閉容器で保存します。半年は香りが持ち、スープの出汁袋やシチューの香りづけに使えます。
- 葉柄ごと束ねてつるす
- 葉柄を五本ほど束ね、根元を輪ゴムで留めて逆さにつるします。葉が重ならないよう束は小さめにします。
- パリッと崩れたら完成
- 葉を指でつまんで、崩れるように割れたら乾いています。しんなり曲がるならもう二〜三日置きます。
- もんで密閉容器へ
- 乾いた葉を茎から外して手でもみ、乾燥剤と一緒に密閉容器に入れます。冷暗所で半年、香りが落ちたら入浴剤に回します。
冷凍と種の採り方
生の香りを残したいなら冷凍が向きます。刻んだ葉を製氷皿に入れて水を注いで凍らせるか、刻んで小分けにしてラップに包みます。スープに凍ったまま入れられて便利です。種は八月から九月、傘のような花が茶色く乾いたら花茎ごと切って紙袋に入れ、振って落とします。種は一年で発芽率が落ちるので、まく分は翌春までに使います。
- 刻んで製氷皿で凍らせる
- 葉を細かく刻んで製氷皿に入れ、水を注いで凍らせます。固まったら袋に移し、使うときは一個ずつ鍋に落とします。
- 種は紙袋で追熟
- 茶色くなり始めた花を花茎ごと切り、紙袋に入れて逆さにつるします。一週間で種が落ちるので、ごみを除いて瓶に入れます。
- 種は冷蔵庫で保存
- 香辛料として使う分は密閉瓶で常温、来春まく分は冷蔵庫で保存します。二年を過ぎた種は発芽率が半分以下に落ちます。
苦い、香りが飛ぶときの原因と直し方
ラベージの保存でよくある失敗は、料理が苦くなる、乾かした葉が茶色い、冷凍した葉が水っぽいの三つです。原因はほとんどが摘む時期と量、乾かす場所、絞り方にあり、仕上がりの色と味で見分けられます。
香りが弱いと感じるときは、まず摘む時期と摘む場所を見直します。真夏の固い外葉より、刈り込み後に出た若い葉のほうが香りが澄んでいます。それでも弱いなら日照と肥料の与えすぎを疑い、翌春の追肥を半分にして様子を見ます。
| 見た目 | 原因 | 次に直すこと |
|---|---|---|
| 料理が苦くなった | 入れすぎ、花後の固い葉 | 一鍋に二〜三枚まで、花茎を切ってから摘む |
| 乾かした葉が茶色い | 日なたで干した | 風通しのよい日陰につるす |
| 乾かしたのに香りがない | 乾燥に日数がかかりすぎ | 梅雨時は乾燥機か扇風機を使う |
| 種が黒くカビた | 乾き切る前に瓶に入れた | 紙袋で一週間追熟してから密閉する |
ラベージの収穫と乾燥に使うもの
ハーブは穫るところより、乾かしてしまうところで香りが決まります。早く乾かすほど香りが残ります。
- 収穫用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ ハーブ 収穫」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、ステンレス製。細い茎を切るので小さいもので足ります。
手でちぎると茎が裂けて、そこから枯れ込みます。節のすぐ上で切ると、そこから新しい枝が出ます。
- 乾燥ネット(三段)探す言葉「ハーブ 乾燥ネット 三段」
- 規格の目安
- 直径 45cm 前後の三段。畳めるものが置き場所を取りません。
風の通る日陰に吊るします。直射日光に当てると、香りの成分が飛んで色も抜けます。
- 密閉できる保存瓶探す言葉「保存瓶 密閉 スパイス」
- 規格の目安
- 遮光性のある瓶か、暗い場所に置ける透明瓶。100〜200ml。
完全に乾いてから入れます。少しでも湿りが残っているとカビます。手で揉んで砕けるまでが目安です。
- ラベル探す言葉「ラベルシール 手書き 保存瓶」
- 規格の目安
- 瓶に貼れるシール。品種名と乾かした日を書きます。
乾いたハーブは見分けが付きません。日付があれば、香りが落ちる前に使い切れます。
- 風通しのよい日陰があるなら、乾燥ネットは無くても麻ひもで吊るせます。
- 食品乾燥機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
ラベージの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はラベージの育て方にまとめています。
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