葉の異常から原因を切り分ける
ラベージの葉に出る異常は、アブラムシ、キアゲハの幼虫、ハモグリバエ、うどんこ病、そして水切れや肥料切れの生理障害に分かれます。葉の表か裏か、粉か穴か、株全体か一部かを見れば、大半はその場で見分けられます。まず表で当てはまるものを探してください。
ラベージは香りが強いためか、ナメクジや毛虫の被害はほとんどありません。困りごとの大半は五月から七月に集中し、八月以降は水切れによる生理障害が中心になります。葉を摘むついでに葉裏を見る習慣をつけると、虫は小さいうちに手で取れて薬を使わずにすみます。
| 見た目 | 考えられる原因 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 新芽や花茎に小さな虫が群がる | アブラムシ | 水で洗い流すか、指でつぶす |
| 葉が丸ごと食われ、黒と緑の縞の芋虫 | キアゲハの幼虫 | 見つけ次第つまんで移す |
| 葉に白い線がうねうねと走る | ハモグリバエ | 線の付いた葉を取って処分 |
| 葉の表に白い粉 | うどんこ病 | 病葉を取り、混んだ葉をすかす |
| 下葉から一様に黄色くなる | 水切れか肥料切れ | 腐葉土を敷き、薄い液体肥料を一回 |
キアゲハの幼虫は毎朝見回る
ラベージはセリ科なので、パセリやニンジンと同じくキアゲハが卵を産みに来ます。幼虫は緑と黒の縞に橙色の点が並び、一匹で一晩に葉を数枚食べます。大株なら食べられても枯れませんが、小さな苗は丸坊主になります。五月から九月の暖かい時期は、収穫のついでに葉裏と葉柄の付け根を見て、幼虫と黒い粒状の糞を探します。
- 糞を見つけたら近くを探す
- 葉の上に黒い粒が落ちていたら、その真上の葉裏か葉柄の付け根に幼虫がいます。小さいうちは黒く鳥の糞に似ています。
- つまんで別の場所へ
- 見つけた幼虫は指か割り箸でつまみ、近くの野生のセリ科の草に移すか処分します。触っても害はありません。
- 小さな苗は寒冷紗で覆う
- 植えたばかりの苗は、防虫網か寒冷紗をかけて産卵を防ぎます。株が五十センチを超えれば覆いは外して構いません。
食用の株には薬をなるべく使わず、使うなら野菜用で収穫前日まで使える種類を選びます。使ったあと数日は摘まないようにします。
アブラムシとハモグリバエの手当て
アブラムシは春の新芽と初夏の花茎に集まり、ベタベタした排泄物にすす病が付きます。水で洗い流すか、群れた部分ごと切って処分します。ハモグリバエは葉の中を幼虫が食べ進み、白い線が走ります。株が枯れることはありませんが、線の付いた葉は食用に向かないので、見つけ次第その葉を取り除きます。
- アブラムシは水で流す
- 新芽に群れていたらホースの水で洗い流します。花茎に付いたなら、花茎ごと切って袋に入れて捨てます。
- テントウムシを待つ
- テントウムシが来ていれば一週間で減ります。すぐに薬を使わず、まず様子を見てから判断します。
- ハモグリバエの葉は取る
- 白い線が一本でも見えたらその葉を付け根から切り、袋に入れて捨てます。地面に落とすと中の幼虫がさなぎになって翌年出ます。
うどんこ病と蒸れによる不調
梅雨から夏、株が込み合うと葉の表に白い粉のようなうどんこ病が出ます。ラベージは葉が大きく重なりやすいため、壁際や風の通らない場所で起きやすい病気です。病葉を取り除き、株を半分に刈って風を通せば自然に収まります。薬は要りません。
鉢植えは壁際やベランダの隅に置くと風が通らず、うどんこ病が毎年繰り返します。鉢を壁から二十センチ離し、隣の鉢との間も空けてください。地植えでも周りの草が茂って株元が見えなくなったら、草を刈って風の道を作ることが薬より効きます。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉の表に白い粉が広がる | うどんこ病、風通し不足 | 病葉を取り、半分に刈り込む |
| 株の内側の葉が黄色く落ちる | 蒸れ、日照不足 | 混んだ外葉を抜き、鉢は壁から離す |
| 葉の縁が茶色く焼ける | 真夏の水切れ | 朝の水やりを増やし、鉢は午後日陰へ |
| 株元が黒く腐る | 過湿、深植え | 水を控え、株元の土を少し取り除く |
倒れたときと、翌年に持ち越さない片づけ
ラベージでいちばん多い困りごとは、病気より二メートル近い花茎が風雨で倒れることです。倒れた花茎は起こしても元に戻らず、周りの草花を押しつぶします。六月に花茎を切っておけば防げますが、残した花茎には支柱が要ります。秋の片づけで枯れた茎と落ち葉を取り除けば、虫のさなぎや病気の胞子を翌年に持ち越さずにすみます。
- 倒れた花茎は根元で切る
- 折れたり倒れたりした花茎は起こさず、地際で切ります。まだ若ければ皮をむいて食べられます。
- 残す花茎には支柱
- 種用に残す花茎は一・五メートルの支柱を添え、麻ひもで二か所留めます。傘のような花が重くなる七月には必ず添えます。
- 十一月に枯れ茎と落ち葉を処分
- 地上部を刈ったら、茎と落ち葉は株元に残さず捨てます。ハモグリバエやアブラムシの越冬場所をなくします。
ラベージの収穫までのコツは作物ページに
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