採りごろは開花からの日数で決める
ヘチマは同じ実でも、採る時期で用途が変わります。食用にするなら開花から七日から十日、長さ二十センチから三十センチの緑の実です。手で握って柔らかく、爪が軽く食い込むくらいが目安になります。
この時期を逃すと繊維が発達し、ゆでても硬くて食べられません。花が咲いた日に印を付けておくと、採りごろを外しません。ひもを結ぶだけで十分です。
| 時期 | 実の様子 | 向く使い道 |
|---|---|---|
| 開花から7日から10日 | 20センチから30センチ、緑で柔らかい | 食用。皮をむいて煮る |
| 開花から2週間から4週間 | 50センチ前後で硬い | どちらにも向かない |
| 開花から50日から60日 | 茶色く乾いて軽い | たわしと採種 |
| 霜に当たったあと | 黒ずんで傷む | 早めに採って室内で乾かす |
食用の実の採り方と使い方
若い実は、へたの少し上をはさみで切って採ります。手でねじると茎を傷めるので、必ず刃物を使ってください。採った実は日持ちしないので、二日から三日で使い切るつもりで採る量を決めます。
調理では厚めに皮をむき、種の周りが柔らかい部分ごと使います。煮ると水分が出てとろりとするので、みそ汁や炒め煮に向きます。苦みが強い実にあたったら、無理をせず食べるのをやめてください。
- はさみで切る
- 実のへたの1センチほど上をはさみで切ります。手でねじって取ると、つるが裂けて次の実にも影響します。
- 握って確かめる
- 採る前に軽く握り、弾力があって爪が入るなら食べごろです。硬くて爪が立たないなら遅すぎます。
- 厚めに皮をむく
- 包丁で皮を厚めにむき、輪切りか半月切りにします。皮の近くは繊維が硬く、口に残ります。
- 2日から3日で使う
- 採った実は冷蔵しても長く持ちません。使う分だけ採り、2日から3日のうちに調理します。
苦みの強い実はまれにあります。ひと口食べて強い苦みを感じたら、その実は食べずに処分してください。加熱しても苦みは抜けません。
たわしにする実は完熟まで待つ
たわし用の実は、つるに付けたまま五十日から六十日置いて完熟させます。皮が緑から黄色、そして茶色へと変わり、手に持つと明らかに軽くなります。振って中で種が鳴れば中身が乾いた証拠です。
完熟の途中で採ってしまうと、繊維が固まっておらず、たわしにしてもすぐ崩れます。焦らず、霜が降りる前まで置いておくのがこつです。一株に二つか三つ残せば十分な数が採れます。
- 残す実を決める
- 8月までに付いた実のうち、形のよいものを1株に2つから3つ選び、印を付けてそのまま残します。
- 皮の色を見る
- 緑から黄色、茶色へと変わるのを待ちます。全体が茶色く乾いてきたら仕上げの段階です。
- 振って音を聞く
- 軽く振ってみて、中で種がからからと鳴れば中身が乾いています。鳴らなければもう少し置きます。
- 霜の前に採る
- 霜に当たると傷むので、その前に採ります。まだ乾き切っていなければ室内の風通しのよい場所でつるします。
皮と種を落として繊維を出す
完熟した実は、両端を切り落として振ると種が出てきます。次に皮をはがしますが、乾いた実なら手でむけます。むけないときは湯につけるか、水に漬けてふやかしてからむくと楽になります。
皮をはがしたあとは、流水で残った果肉と種をよく洗い流します。中に果肉が残ると、乾いたときに黒ずんで匂いの元になるので、根気よく洗ってください。
- 両端を切って種を出す
- 実の両端を2センチほど切り落とし、逆さにして振ります。乾いていれば黒い種がぱらぱらと落ちてきます。
- 皮をはがす
- 乾いた実は手で皮をむけます。むけないときは30分ほど湯に漬け、ふやかしてから端からはがします。
- 流水でよく洗う
- 繊維の中に残った果肉と種を、流水を通しながら手でもみ出します。水がにごらなくなるまで続けます。
- 日陰で乾かす
- 洗い終わったら風通しのよい日陰に3日から5日つるして乾かします。直射に当てると黄ばみます。
白くしたいときと保存
洗っただけでは茶色みが残ります。気になる場合は、水に薄めた台所用の漂白剤に半日ほど浸けると白くなります。使ったあとは流水でしっかりすすぎ、匂いが残らないよう十分に乾かしてください。
乾いたたわしは湿気を避けて保存します。台所で使ったあとは吊るして乾かせば長く持ちます。乾かさずに置くと黒ずんで匂いが出るので、使うたびに絞って干す習慣にしてください。
| 用途 | 仕上げ方 | 持つ期間 |
|---|---|---|
| 食器洗い | 洗って乾かすだけ | 使うたびに干せば数か月 |
| 体を洗う | 薄めた漂白剤に半日浸けてすすぐ | 同じく数か月 |
| 贈り物にする | 白くしてから完全に乾かす | 乾燥した場所で1年以上 |
| 翌年の種にする | 実から出た種を乾かして紙袋へ | 冷暗所で2年から3年 |
できが悪いときの原因と直し方
たわしにしたら繊維が柔らかくてすぐ崩れるという場合は、完熟前に採ったことがほぼ原因です。翌年は同じ実を二週間長く置いてみてください。日数よりも、振って種が鳴るかどうかで判断すると確実です。
食用の実が硬いという場合は、逆に採り遅れです。開花の日に印を付ける、あるいは長さ三十センチを超えたら食用にしないと決めておけば、外しません。
| 症状 | 原因 | 次に直すこと |
|---|---|---|
| 繊維がもろく崩れる | 完熟前に採った | 振って種が鳴るまで置く |
| 繊維が黒ずんで匂う | 果肉が残っていた | 水がにごらなくなるまで洗う |
| 食用の実が硬い | 採り遅れ | 開花の日に印を付け、10日で採る |
| 実が小さいまま止まる | 夏の水切れと肥料切れ | 3日に1回の水やりと2週おきの追肥 |
| 実の数が少ない | 摘心をしていない | 本葉6枚で先を止め、子づるを伸ばす |
ヘチマの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
ヘチマの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はヘチマの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。