GadeninEnglishアプリを入れる
リコリスの花を咲かせる

リコリスの花を咲かせる|葉のない時期に花茎を立ち上げる仕組み

リコリスの栽培イメージ

読むのに約 4

リコリスは葉のない時期に突然花茎が伸びて咲きます。咲かせる鍵は前の葉の時期の充実と、休眠中に乾かすことです。

咲かない原因を球根の状態から切り分ける

リコリスの花芽は葉が枯れる前、球根の中で作られ、休眠中に完成して花茎が伸びます。咲かないときは、花芽ができなかったのか、できたが休眠中に傷んだのか、根が落ち着かず伸びられなかったのかを、前の季節の葉の状態と球根の様子から判断します。

状態原因の見立て対策
植えて一年目根が落ち着いていない待つ。二〜三年目から本来の花になる
前の葉が細く淡かった葉の時期の日照か肥料の不足で花芽ができなかった葉の時期に日と薄い肥料
葉は元気だったが咲かない深植え、密集、休眠中の過湿休眠中に浅く植え直し、大きい球根を選ぶ
花茎が出たが途中で止まった花茎の伸びる時期の極端な乾燥か低温乾いていれば軽く水。寒冷地は霜前に咲く型を選ぶ
去年植え替えたら咲かなくなった根を切られた植え傷み二年は動かさず待つ

花芽は葉の時期に作られる

花を咲かせる養分は、葉が出ている間に球根にためられます。ヒガンバナ型なら十月から四月、ナツズイセンなどの春葉型なら三月から六月の葉の時期に、日をよく当てて薄い肥料を与えると、葉が枯れる前に球根の中で翌シーズンの花芽が作られます。この時期の葉を切ったり日陰に置いたりすると、花芽ができません。

葉が枯れて休眠に入ってから花が咲くまでの間、球根は花芽を仕上げます。この間は水を控え、乾いた土で休ませます。過湿で球根が傷むと、花芽まで腐ります。

葉の時期に日を当てる
葉が濃い緑で立ち上がる程度の日照を確保します。落葉樹の下や冬に日の当たる花壇が向いています。
葉が枯れる前にリン酸肥料
葉が黄色くなる一か月前に、リン酸とカリが多めの液体肥料を一回与えます。球根の充実と花芽の形成を助けます。
休眠中は乾かす
葉が枯れたら水を止め、鉢なら雨の当たらない日陰へ移します。庭は水をやらず、夏の草花の水やりがかからないよう注意します。

花茎が伸びる合図と水

ヒガンバナ型は九月に入って気温が下がり、まとまった雨が降ると数日で花茎が伸びます。ナツズイセンは八月上旬の雨が合図です。休眠中に完全に乾いた土でも、この雨で一気に動くのがリコリスの特徴で、逆に八月の終わりまで雨がない年は開花が遅れます。鉢植えで雨が当たらないなら、時期になったら軽く水をやって合図を送ります。

時期になったら土を湿らせる
鉢植えは開花予定の二〜三週間前に一度たっぷり水をやります。以後は表面が乾いたら軽く与えます。
花茎が見えたら動かさない
花茎が伸び始めたら鉢を動かしたり土を掘ったりしません。根が伸び始めているので、傷めると花が小さくなります。
花の時期は肥料なし
花茎が伸びる勢いは球根の蓄えだけで足ります。ここで肥料を与えると球根が腐りやすくなります。

種類ごとの花の時期を知る

リコリスは種類によって七月下旬から十月まで開花期がずれます。複数の種類を植えると、夏から秋まで順に咲いて長く楽しめます。関東平野部の目安を示します。寒冷地は一〜二週間遅く、暖地は早くなります。

種類開花の目安花の特徴
キツネノカミソリ八月上旬〜中旬オレンジ色で花びらが反り返らない
ナツズイセン八月中旬〜下旬淡いピンクの大きな花。香りがある
スプレンゲリ (ムラサキキツネノカミソリ)八月下旬〜九月上旬ピンクに青みがかる花先
ヒガンバナ、シロバナマンジュシャゲ九月中旬〜下旬赤か白で細い花びらが反り返る
ショウキズイセン九月下旬〜十月上旬黄色で花びらの縁が波打つ

花が小さい、色が薄いときの立て直し

花は咲くが年々小さくなる、色があせる、というときは球根が小さくなっています。分球して密集したか、葉の時期の養分が足りていません。休眠中に一度だけ掘り上げて大きい球根を選び直し、以後は葉の時期の日照と肥料で維持します。

休眠中に掘って球根を見る
葉が枯れた直後に掘り上げ、直径三センチ以上の球根と小さな子球を分けます。大きい球根だけを間隔を空けて植え直します。
子球は別の場所で育てる
小さな子球は別の鉢や花壇の隅に植え、二〜三年葉を育てると咲く大きさになります。親球と同じ場所に戻すと再び密集します。
翌年は動かさない
植え直した年は根が落ち着かず花が乱れます。以後は最低三年動かさず、葉の時期の管理だけで育てます。

花を長く楽しむ

一本の花茎は一週間ほど咲き、群植なら二〜三週間続きます。強い日差しと乾いた風で花びらが早く傷むため、開花中は午後に日陰になる場所の方が長持ちします。切り花にする場合は、最初の花が開いた花茎を朝に切ると、つぼみが次々開いて一週間楽しめます。

切り花は朝に切る
一輪目が開いた花茎を根元近くで切り、すぐ水に入れます。切り口から出る汁は洗い流します。
花後は花茎だけ切る
枯れた花茎は根元から切ります。種を付けさせると球根の養分が減り、翌年の花が小さくなります。葉はまだ出ていない時期です。

リコリスの花を咲かせ続けるのに使うもの

つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。

  • 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
    規格の目安
    1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。

    つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。

  • 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。

    種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。

  • 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
    規格の目安
    直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。

    花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。

  • 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
    規格の目安
    太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。

    きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
  • リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。

リコリスの長く咲かせるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はリコリスの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

リコリスについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる