追肥は一段目の実がビー玉になってから
中玉トマトの追肥(育てながら足す肥料)は、一段目の実がビー玉ほどに膨らんだころに始めます。それより早いと葉と茎ばかりが育つ「つるぼけ」になり、花が落ちます。植え付け時の元肥(前もって土に入れる肥料)で最初の実までは足ります。
以後は二週間おきに、株から二十センチ離した場所に化成肥料をひと握りの半分ほど施し、軽く土と混ぜます。中玉は房が多いので、大玉より一回の量は同じでも間隔を詰め、切らさないことを優先します。
- 実の大きさで始める
- 一段目の実がビー玉より小さいうちは待ちます。膨らみ始めたら株の外周に一回目を施します。
- 株から二十センチ離す
- 肥料は根の先端が吸います。株元ではなく、葉の広がりの外側の土に施して軽く混ぜます。
- 二週おきに続ける
- 収穫が終わるまで二週間おきに続けます。施した日を記録アプリやカレンダーに残しておくと、次の日が迷わず分かり切らしません。
葉の色が濃すぎて先端の葉が内側に巻いているなら、肥料が効きすぎています。一回飛ばして様子を見ます。
葉と花房の姿で過不足を読む
先端の葉が内側に強く巻き、茎が親指より太く節間が詰まっているなら肥料過多です。先端の葉が開いて色が薄く、茎が細くなってきたら肥料切れです。中玉は房が多いので、収穫の最盛期に急に肥料切れの症状が出ることがあります。
花房の様子も目安になります。花が咲かずに花房の先が伸びて葉になるのは肥料過多、花が小さく色が薄いのは不足です。数字ではなく株の姿で判断します。
| 見るところ | 肥料が多い | 肥料が足りない |
|---|---|---|
| 先端の葉 | 内側に強く巻く | 開いて色が薄い |
| 茎の太さ | 親指より太い | 鉛筆より細い |
| 花房 | 先が葉になる | 花が小さく落ちる |
| 実の付き方 | 落花が増える | 上の段ほど小さい |
露地の水やりは乾いてからたっぷり
露地の中玉トマトは、根が張れば水やりはほとんど要りません。マルチを張った畝なら梅雨明けまで雨水で足ります。与えすぎると味が薄くなり、根も浅くなって夏に弱ります。乾きに強い作物であることを忘れないようにします。
梅雨明け後に晴天が続いて土が深くまで乾いたら、数日おきに株元へ少しずつ与え、土の水分の波を小さくします。一度に大量に与えると、実が急に膨らんで割れます。
- 指で土を確かめる
- 指の第二関節まで入れて湿っていれば与えません。乾いていたら株元にたっぷり与えます。
- 朝に株元へ
- 夕方に与えると夜まで湿ったままになり病気が出ます。朝の涼しいうちに、葉にかけず株元へ与えます。
- 大雨のあとは休む
- 雨で十分に湿った土にさらに与えると、割れと尻腐れの両方が出やすくなります。乾くまで待ちます。
プランターは毎日、真夏は朝夕
プランターは土の量が限られるので、表面が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。真夏は朝と夕方の二回になります。受け皿に水をためると根が傷むので、流れた水は捨てます。
水やりの回数が多いぶん肥料も流れ出るので、追肥は少なめの量を一週間おきにするか、水に薄めた液体肥料を週に一回与えます。中玉は実の数が多いので、プランターではとくに肥料切れが早く来ます。
| 時期 | 水やり | 追肥 |
|---|---|---|
| 植え付けから6月 | 表面が乾いたら朝に一回 | 一段目の実が付いてから |
| 7月から8月 | 朝と夕方の二回 | 液肥を週に一回 |
| 9月以降 | 朝に一回 | 二週間おきに少量 |
尻腐れが出たら水の波と窒素を見直す
実の先端が黒く腐る尻腐れは病気ではなく、実にカルシウムが届かない生理障害です。土に石灰があっても、乾燥や肥料過多で根が吸えないと出ます。中玉は大玉より出にくいものの、一房の実が多いぶん出ると目立ちます。
出た実は治らないので早めに取り、土の乾きすぎを防ぎ、窒素の追肥を一回休みます。植え付け前に苦土石灰を入れておけば、土の側の不足はまず起きません。
- 黒くなった実を取る
- 先端が黒い実はそれ以上太らないので見つけ次第摘み取り、残った実に養分を回します。付けたままにすると腐って病気の入り口になります。
- 敷きわらで乾きを抑える
- 株元に敷きわらやマルチをして土の乾きをゆるめます。乾いたら朝に株元へ与え、乾きと湿りの差を小さく保ちます。
- 追肥を一回休む
- 窒素肥料が多いとカルシウムの吸収が妨げられます。葉が巻いているなら次の追肥を飛ばします。
水と肥料でつまずいたときの切り分け
葉が巻く、花が落ちる、上の段の実が小さい、下葉が黄色い。原因は水か肥料のどちらかであることが大半で、両方を同時に変えると原因が分からなくなります。一つずつ確かめます。
- 花がぽろぽろ落ちる
- 肥料過多か高温です。追肥を止め、朝に軽く株を揺すって花粉を落とすと着果が戻ります。
- 上の段ほど実が小さい
- 肥料切れです。房の多い中玉に多い症状で、追肥の間隔を一週間に詰め、水に薄めた液肥を週に一回足します。
- 下葉から黄色くなる
- 根が弱っているか窒素不足です。水のやりすぎを疑い、土を乾かし気味にしてから追肥します。
- 葉先が枯れる
- 肥料の効きすぎか土の乾きすぎです。たっぷり水を与えて肥料を薄め、次の追肥を遅らせます。
中玉トマトの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
中玉トマトの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は中玉トマトの育て方にまとめています。
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