房の根元から順に熟す
中玉トマトは一房に十個前後の実が付き、房の根元に近い実から順に熟していきます。房ごとまとめて採ると先端の実が青いままなので、実ごとに色を見て、へたの近くまで赤くなったものから採ります。
開花から収穫までは四十日から四十五日で、七月なら四十日、涼しい時期は五十日近くかかります。花が咲いた日を記録しておくと、採りごろの見当がつけやすくなります。
- へたの周りを見る
- 実を上から見て、へたの周りに緑が残っていなければ採りごろです。先端だけ赤い実はあと数日待ちます。
- 朝の涼しいうちに採る
- 日中に採ると実が温まって日持ちしません。朝の涼しいうちに採り、直射日光の当たらない場所にすぐ移します。
- へたを付けて採る
- へたの上の関節を上に折ると、へたを付けたまま取れます。房の他の実を引っ張らないように片手で房を支えます。
開花日と収穫日を記録しておくと、翌年は「この品種は開花から何日」が自分の畑の数字で分かります。
採ったあとの追熟と置き場所
赤みが半分の実を採ったときは、室温で二日から三日置くと赤くなります。冷蔵庫に入れると追熟が止まり香りも落ちるので、完熟するまでは常温の日陰に置きます。へたを下にして並べると、へたの周りが傷みにくくなります。
完熟した実は冷蔵庫の野菜室で一週間ほど持ちます。食べる一時間前に出して常温に戻すと香りが戻ります。大量に採れたときは、湯むきして冷凍しておくとソースや煮込みにそのまま使えます。
| 状態 | 置き場所 | 持つ期間 |
|---|---|---|
| 赤みが半分 | 常温の日陰、へたを下に | 二日から三日で完熟 |
| 完熟 | 冷蔵庫の野菜室 | 一週間ほど |
| 完熟が大量 | 湯むきして冷凍 | 一か月ほど |
摘果はしないが、先端の花は落とす
中玉は大玉のように実を間引く必要はほとんどありません。ただし一房に十五個以上の花が付くと、先端の実は小さいまま熟さないことがあります。房の先端の花を五つほど落としておくと、残った実の大きさが揃います。
摘果より効くのは肥料を切らさないことです。上の段の実が小さくなってきたら、それは肥料切れの合図なので、追肥の間隔を詰めます。
- 花房の先端を見る
- 花が十五個以上付いた房は、先端の五つほどを花のうちに指で摘み取ります。実になってから取るより株の負担が少なくて済みます。
- 上の段の実の大きさを見る
- 上の段ほど実が小さければ肥料切れです。追肥を一週間おきに詰め、水に薄めた液肥を週に一回足すと次の段から戻ります。
八月以降は新しい花房を取る
お盆を過ぎてから咲いた花は、実が熟す前に気温が下がり、赤くならないまま季節が終わります。八月中旬以降に付く新しい花房は取り除き、すでに付いている実に養分を集めます。
秋に青いまま残った実は、霜が降りる前に採って室内で追熟させると食べられます。株はそのまま片付けて、残渣を畑に残さないようにします。
- お盆過ぎの花房を取る
- 八月中旬以降に出た花房は、花のうちに摘み取ります。実が付く前に取るほうが株の負担が少ないです。
- 霜の前に青い実を採る
- 初霜の予報が出たら青い実も採り、室内の日の当たらない場所で追熟させます。りんごと一緒に袋に入れると早く色づきます。
味を上げるための水の切り方
収穫期に水を控えめにすると、実の中の糖が濃くなって甘みが増します。ただし極端に乾かすと尻腐れや裂果が出るので、しおれない範囲で、土の表面が乾いてから与える程度にとどめます。
雨よけがあると雨の量に左右されずに水を管理できます。露地では天気次第になるので、無理に水を切るより割れないことを優先したほうが、結果的に収穫量が増えます。
- しおれる手前で止める
- 朝に葉が立っていれば水は要りません。日中にしおれて朝に戻らなくなったら与えます。
- 雨よけがあれば少なめに
- 雨よけの下では雨水が入らないので、三日から四日おきに株元へ少量ずつ与える程度で足ります。
中玉は皮が薄い品種が多く、水を切りすぎると割れます。甘さより割れないことを優先し、雨よけの有無で加減を変えます。
収穫でつまずいたときの切り分け
赤くならない、赤いのに味が薄い、採ったらすぐ傷む。収穫期の悩みは、時期・水・置き方のどれかで説明できることが多く、株を抜くほどの問題はまれです。
- いつまでも赤くならない
- 気温が高すぎるか低すぎます。三十五度を超えると色が付きません。日よけをするか、採って室内で追熟させます。
- 赤いのに味が薄い
- 水が多いか、先端だけ赤い実を早く採っています。へた近くまで待ち、収穫期は水を控えめにします。
- 採ってすぐ傷む
- 日中に採って温まっているか、冷蔵庫で追熟させています。朝に採り、完熟まで常温の日陰に置きます。
- 房の先端が小さいまま
- 花が多すぎたか肥料切れです。次の房からは先端の花を五つほど摘み、追肥の間隔を一週間に詰めます。
中玉トマトの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
中玉トマトの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は中玉トマトの育て方にまとめています。
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