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メロン・マクワの整枝と受粉

メロン・マクワの整枝と人工授粉|子づるを伸ばし孫づるに実を付ける

メロン・マクワの栽培イメージ

読むのに約 5

つるを放っておくと葉ばかり茂ります。摘む順番と朝の人工授粉で、確実に実を付けさせます。

仕立て方を先に決める

メロン・マクワは、どのつるに実を付けるかがあらかじめ決まっています。親づるにはほとんど雌花が付かず、子づるから出た孫づるの根元に付きます。この性質を知らずに伸ばし放題にすると、葉だけが茂って実が一つも付きません。

場所の広さで仕立て方を決めます。地面に這わせる地這いなら一株で三平方メートルほど、支柱に登らせる立体づくりなら一平方メートルほどで済みます。

仕立てのタイプ伸ばす子づる向く場所
地這い三本から四本畑。三平方メートルほど要る
支柱の立体づくり二本ベランダや狭い畑。実は吊る
放任そのままマクワ向き。実は小さくなる

親づるは本葉五枚で摘心する

植え付けから二週間ほどで本葉が五枚から六枚になったら、親づるの先を摘心(先端を切って枝分かれを促すこと)します。ここを切らないと親づるだけが長く伸び続け、実の付く子づるが出てきません。

切ったあと、葉の付け根から子づるが四本から五本出てきます。そのうち勢いのそろった三本を残し、残りは付け根から取り除きます。判断が付かないうちは、しばらく伸ばしてから太いものを選んでも構いません。

本葉を数える
双葉の上から数えて五枚か六枚になったら合図です。手で先端をつまんで折るか、清潔なはさみで切ります。
子づるを選ぶ
出てきた子づるのうち、太さと伸びのそろった三本を残します。細いものと下向きのものは付け根から外します。
向きをそろえる
地這いなら三本を扇形に広げ、重ならないように向きを決めます。重なると下の葉が枯れて病気の元になります。
晴れた日に切る
切り口から病気が入らないよう、雨の日は避けます。朝に切れば日中に乾いてふさがります。

子づるの根元寄りの孫づるは外す

残した子づるからは、葉の付け根ごとに孫づるが出ます。根元に近い側の孫づるは実が小さくなりやすいので、株元から数えて六節目までは付け根で取り除きます。ここを残すと株が消耗し、肝心の実に力が回りません。

七節目から十二節目あたりに出た孫づるが、実を付けるのに適した場所です。ここは残し、実が一つ付いたら、その先の葉を二枚残して先端を止めます。

六節目まで外す
子づるの株元から六節目までに出た孫づるは、小さいうちに付け根から取ります。大きくしてから切ると株が弱ります。
七節目から残す
七節目以降の孫づるを残します。ここに咲く雌花に実を付けると、形も大きさもそろいやすくなります。
実の先で止める
実が付いた孫づるは、実の先の葉を二枚残して先端を切ります。養分が実に向かい、太りがよくなります。
子づるの先も止める
子づるが二十五節ほどまで伸びたら先端を切ります。これ以上伸ばしても実は増えません。

朝のうちに人工授粉する

雌花は花の付け根に小さな丸い膨らみがあり、雄花にはそれがありません。虫が少ないベランダや、雨続きで虫の飛ばない時期は、自分で花粉を付けたほうが確実です。花が開くのは朝で、昼を過ぎると花粉の力が落ちます。

受粉できた実は三日から五日で目に見えて膨らみ始めます。膨らまずに黄色くなって落ちるものは受粉していないので、慌てずに次の雌花で改めて行います。雨の日は前日に雄花へ袋をかけておくと、花粉がぬれずに使えます。

雄花を採る
朝の七時から九時ごろ、その日開いた雄花を摘み取ります。花びらを外して中の花粉の部分を出します。
雌花に付ける
膨らみのある雌花の中心に、雄花の花粉を軽くこすり付けます。強く押すと傷が付くのでそっと触れます。
日付の札を付ける
受粉した日を書いた札やひもをそのつるに結びます。収穫時期の判断がこの日付だけで決まります。
実を選ぶ
一本の子づるに三つ以上付いたら、形のよいものを残して他は早めに取ります。数を欲張ると全部小さくなります。

実が付いたあとの手入れ

実が卵ほどになったら、下に発泡スチロールの板やわらを敷いて土から浮かせます。土に接した面は色が付かず、そこから腐りやすくなります。立体づくりなら、袋やネットで吊って枝に重さがかからないようにします。

葉は実を育てる工場なので、黄色くなった下葉以外は取りません。混みすぎて風が通らないときだけ、重なった葉を数枚外して光を通します。

実の下に敷く
卵ほどになったら板やわらを敷きます。地面に接したままだと下面が白く残り、雨のあとに腐ることがあります。
吊るして支える
立体づくりでは玉ねぎのネットや布で実を包み、支柱に結びます。重みでつるが折れるのを防げます。
枯れ葉だけ取る
黄色く枯れた下葉は病気の元になるので取ります。緑の葉は残し、光がよく当たるように向きだけ整えます。

整枝でつまずいたときの切り分け

実が付かない、落ちる、形がゆがむといった不調は、どこを切ったかで原因が読めます。摘む場所を間違えたのか、受粉の時間がずれたのか、肥料が多すぎたのかを順に確かめます。

雌花がないとき
雄花ばかりなら、まだ株が若いか肥料が多い状態です。追肥を止めて子づるを伸ばすと、先の節に雌花が出ます。
実が落ちるとき
受粉が足りていません。翌朝、開いたばかりの雄花で付け直します。雨の日は前日に花に覆いをかけます。
形がゆがむとき
受粉が片寄ったか、水切れが起きた印です。次の実では花粉を全体に付け、実の太る時期に水を切らさないようにします。
切りすぎたとき
子づるを全部切ってしまっても、新しい芽が出れば作り直せます。追肥は控え、伸びた二本に絞って進めます。

メロン・マクワのわき芽かき・整枝に使うもの

この作業でいちばん気をつけるのは、切り口から病気を移さないことです。道具そのものより、使い方に関わるものを挙げます。

  • 園芸ばさみ探す言葉「園芸ばさみ ステンレス」
    規格の目安
    刃渡り 5cm 前後のステンレス製。細い茎を切るので、剪定ばさみより小回りの利くものを。

    よく切れるはさみは切り口が潰れません。潰れた切り口は乾きにくく、病気の入り口になります。

  • 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
    規格の目安
    濃度 70〜80% のもの。スプレー式が作業中に使いやすいです。

    ウイルス性の病気は、はさみを介して株から株へ移ります。株を変えるたびに刃を拭くだけで防げます。

  • 誘引テープ探す言葉「誘引テープ 園芸」
    規格の目安
    幅 10mm 前後。伸びる素材のもの。

    整枝したあとは枝の位置が変わります。そのつど留め直すので、切って使える長さのものが便利です。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • わき芽は指で折れる大きさのうちに取れば、はさみは要りません。手で折ったほうが切り口も早く乾きます。
  • 癒合剤は太い枝を切る木の作業のもので、野菜には要りません。

メロン・マクワの収穫までのコツは作物ページに

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