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メロン・マクワの月別の作業

メロン・マクワの月別の作業|五月に植えて八月に穫るまでの流れ

メロン・マクワの栽培イメージ

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植え付けから収穫までおよそ百日です。月ごとにやることを並べ、遅れの取り戻し方も添えます。

一年の大きな流れ

メロン・マクワは暖かい季節にだけ育つ作物で、関東の露地なら五月に植えて七月から八月に穫り終えるのが基本の形です。冬は畑に何も残らないため、翌年は別の場所を用意しておくと連作障害を避けられます。

遅く植えるほど収穫が秋の長雨に当たり、味が落ちます。逆に早すぎると寒さで止まるので、地温が上がる時期を待つのが結局は近道です。

畑の場所を決めるときは、日当たりと水はけを最優先にします。半日陰では甘みが乗らず、水のたまる低い場所では根が傷みます。前の年にキュウリやスイカを作った場所は避けておくと安心です。

時期作業目安
4月土作りとマルチ張り植える二週間前まで
5月苗の植え付け遅霜が終わってから
6月摘心と子づる整理本葉五枚で切る
7月人工授粉と水やり朝に受粉、札を付ける
8月収穫受粉から五十日前後

月別のやることカレンダー

月ごとの作業を一覧にすると、次に何をすればよいかが迷わなくなります。マクワは早く、網目の入るタイプは遅く動くので、下の表は小玉の交配種を基準にしています。

つるの様子その月の仕事
4月まだ植えていない苦土石灰と堆肥を入れて耕す
5月本葉四枚から七枚植え付け、あんどんで保温、摘心
6月子づるが伸びる子づるを三本に絞る、わらを敷く
7月花が咲く朝の人工授粉、実を選ぶ、追肥
8月実が太る水を絞る、収穫、雨よけ
9月つるが枯れる片づけ、次作の場所を決める

五月から六月はつるの形を作る

この二か月は実の話をまだしません。根を張らせ、子づるを三本に整え、葉を広げるところまでを仕事にします。ここで形を作っておくと、七月の受粉が驚くほど楽になります。

梅雨の雨は水やりの代わりになりますが、同時に病気を運びます。畝を高くし、わらを敷いて土のはね返りを防いでおくのがこの時期の備えです。

六月は雑草も一気に伸びる時期です。つるの下に手を入れて草を抜くと根を傷めるので、つるが広がる前の早い時期に取り切っておきます。マルチとわらを組み合わせておけば、後半の草取りはほとんど要りません。

五月上旬に植える
遅霜の心配が消えたら植えます。あんどんで囲い、最初の二週間の冷えと風から守ります。
五月下旬に摘心する
本葉が五枚から六枚になったら親づるの先を切ります。子づるが出るまで一週間ほど待ちます。
六月に三本へ絞る
そろった子づるを三本残して他を外します。向きを扇形に広げ、重ならないよう地面に配置します。
六月中に敷きわら
つるが伸びる範囲にわらを敷きます。泥のはね返りが減り、実が土で汚れるのも防げます。

七月は受粉と水やりの月

七月に入ると雌花が咲き始めます。朝のうちに受粉し、札に日付を書いて結ぶ作業をくり返します。ここでの記録が、八月の採りごろの判断をそのまま決めます。

梅雨が明けると急に乾くので、水やりの回数を上げます。実が卵ほどになったら一回目の追肥を、握りこぶし大になったら二回目を与えます。

七月後半は梅雨明けの強い日差しで葉が焼けることがあります。葉が縁から白くなるようなら、水やりの時間を朝の早い時間に移し、実の上に葉をかぶせて日よけにします。

毎朝の見回り
七時から九時のあいだに花を見ます。開いた雌花があればその場で受粉し、日付の札を結びます。
実の数を決める
一株で三個から四個を目安に残します。多く付けすぎると全部が小玉になり、甘さも乗りません。
追肥を二回
実が卵大と握りこぶし大になったときに、追肥(育ちの途中で足す肥料)を株から離した位置にひとつかみずつ与えます。

八月は水を絞って穫り切る

受粉からの日数が積み上がったら、いよいよ収穫です。採る二週間前から水を絞り、雨が続く予報なら雨よけをかけます。採り遅れると中に空洞ができ、香りも抜けてしまいます。

八月は採り終えた株から順に片づけます。枯れたつるを畑に残すと病気の菌が越冬するので、抜き取って外に出します。次の作物を植える予定があるなら、耕して二週間ほど休ませてから使います。

受粉からの日数実の様子すること
十日卵ほどに膨らむ一回目の追肥、下に板を敷く
三十日大きさが決まる二回目の追肥、葉を守る
四十日網目や色が出る水を絞り始める
五十日香りが立つ採りごろ。朝のうちに採る

地域でずれる時期の目安

同じ作物でも、植え付けの時期は地域で二週間から三週間ずれます。基準になるのは日付ではなく地温で、朝の最低気温が十度を下回らなくなったころが植えどきです。

寒い地方では収穫が秋の長雨に当たりやすいため、雨よけをかけるか早生のマクワを選びます。暖かい地方は逆に真夏の高温で受粉が付きにくく、朝の早い時間に作業を終えるのが要点になります。

地域植え付け収穫
暖かい地方4月下旬〜5月上旬7月上旬〜8月上旬
関東の平地5月上旬〜中旬7月下旬〜8月中旬
寒い地方5月下旬〜6月上旬8月下旬〜9月上旬

遅れたときの立て直し

植え付けが遅れた、摘心の時期を逃した、受粉の札を付け忘れたといったつまずきは、どれも途中から取り返せます。残っている日数を数えて、実の数を減らす方向で調整するのが基本の考え方です。

植え付けが遅れたら
六月に入ってから植える場合は、早く穫れるマクワに切り替えます。実は二個までに絞れば九月上旬に間に合います。
摘心を忘れたら
親づるが長く伸びてしまっても、その時点で先端を切れば子づるが出ます。二週間ほど遅れる前提で予定を組み直します。
札を付け忘れたら
実の大きさと巻きひげの枯れ具合で見当を付けます。一つ先に採って中を確かめ、残りの採り日を決めます。
夏に間に合わないなら
八月下旬を過ぎても熟さない実は、思い切って外します。株の力を残った実に集めたほうが結果が良くなります。

メロン・マクワの栽培に一年を通して使うもの

作業のたびに買い足すより、季節の前にまとめて用意しておくほうが結局は安く済みます。一年を通して使うのは、次の 4 つです。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
    規格の目安
    牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋で売られています。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。畝 1 本で 10〜15L。

    土の粒をつなぐのは微生物の働きで、その餌になるのが堆肥です。未熟なものは根を傷めるので「完熟」と書かれたものを選びます。

  • 苦土石灰探す言葉「苦土石灰 粒状」
    規格の目安
    粒状のものが扱いやすく、風のある日でも舞いません。1〜20kg 袋。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 100〜150g、畝 1 本で 200〜300g。1kg 袋で数畝ぶん。

    日本の土は雨で酸性に傾きます。**必要な量は土質で 3 倍ほど違い**、黒ボク土は砂質土よりずっと多く要ります。入れすぎると今度はアルカリ性に寄りすぎるので、pH を測ってから決めます。

    出典: 農林水産省「土壌改良資材量のもとめ方」(施肥基準)

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
    規格の目安
    窒素・リン酸・カリが同じ比率の粒状。まず 1 袋あればほとんどの野菜に使えます。
    数量の目安
    元肥は 1 ㎡あたり 100g、畝 1 本で 150〜200g。追肥は 1 回 1 ㎡あたり 30〜50g。

    種類を増やすより、切らさないほうが効きます。作物ごとの正確な量は都道府県が施肥基準として公表しているので、量を詰めたくなったらそちらを見てください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が楽です。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。50m 巻きなら 10 畝以上。

    地温を上げ、雨のはね返りと雑草を抑えます。夏の高温期だけは、地温が上がりすぎるので白黒マルチに替える手もあります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 土壌改良材のセット買いは要りません。堆肥と石灰と元肥の 3 つで足ります。
  • 連作していない畑なら、土壌消毒剤は要りません。

メロン・マクワの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はメロン・マクワの育て方にまとめています。

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