タイプごとの採りごろの目安
採りごろの判断は、受粉からの日数を基準にして、そこに株の合図を重ねる形で決めます。日数だけでも合図だけでも外すことがあるため、二つがそろったときに採るのがいちばん確実です。
| タイプ | 受粉からの日数 | 採りごろの合図 |
|---|---|---|
| マクワウリ | 三十五日から四十五日 | 全体が黄色くなり甘い香りが立つ |
| 小玉の交配種 | 四十五日から五十五日 | 実の付け根に細いひびが入る |
| 網目の入るタイプ | 五十日から六十日 | 網目が盛り上がり色がくすむ |
受粉日の札が判断のもとになる
実の見た目だけで熟れ具合を当てるのは、慣れた人でも難しいものです。受粉した日を書いた札を付けておけば、あとは日数を数えるだけで採りごろの見当が付きます。札は雨で消えない油性の筆記具で書きます。
同じ株でも実ごとに受粉した日は違います。実の一つ一つに札を付け、日付の早い順に採る順番を決めておくと、採り遅れも早採りも起きません。札は結び目をゆるめにして、つるが太っても食い込まないようにします。
- 受粉の日に結ぶ
- 花粉を付けたその場で、日付を書いた札やひもを実の近くのつるに結びます。あとからでは思い出せません。
- 予定日を書き足す
- 札には受粉日だけでなく採りごろの予定日も書き足します。こうしておくと、世話を代わってもらったときでも採る日が伝わります。
- 順番に採る
- 日付の早い実から順に採ります。まとめて採ろうとすると、早い実が採り遅れになります。
株が出す合図を読む
日数が近づいたら、株の側の合図を見ます。実の付け根に細いひび割れが出る、巻きひげが茶色く枯れる、実の近くの葉が黄色くなる、甘い香りが立つ、といった変化がそろってくれば採りごろです。
マクワは熟すと実の付け根が自然に離れます。手で持ち上げてわずかに動くようなら、その日のうちに採ります。触りすぎると落ちてしまうので、確かめるのは一日一回にします。
判断に迷ったときは、同じ日に受粉した実を一つだけ先に採って切ってみます。中の色と甘さを確かめてから残りの採り日を決めれば、まとめて失敗せずに済みます。
- 巻きひげを見る
- 実の付いた節から出た巻きひげが茶色く枯れていれば、中の熟れが進んでいる合図になります。
- 香りを確かめる
- 朝の涼しい時間に鼻を近づけます。甘い香りが立っていれば採りごろ、無臭ならもう数日待ちます。
- 付け根を触る
- 付け根に細いひびが入っていれば熟れています。強く押すと割れるので、指の腹でそっと触れて確かめます。
- 朝のうちに採る
- 気温の低い朝に、つるを二センチほど付けてはさみで切ります。日中に採ると実が熱を持ち日持ちが落ちます。
採ったあとの追熟で味が決まる
網目の入るタイプや小玉の交配種は、採ってすぐより数日置いたほうが香りと甘さが乗ります。風通しのよい涼しい場所に置き、毎日香りを確かめます。冷蔵庫に入れるのは食べる二時間から三時間前だけにします。
マクワは追熟をあまりさせず、採りたてのしゃきっとした食感が持ち味です。置きすぎると身がぼやけるので、二日以内に食べ切るか、切ってから冷やして使うのが向いています。
| タイプ | 追熟 | 食べごろの合図 |
|---|---|---|
| マクワウリ | ほぼ不要 | 採ったその日から二日以内 |
| 小玉の交配種 | 二日から四日 | 付け根を押すとわずかに沈む |
| 網目の入るタイプ | 四日から七日 | 香りが強く、底が柔らかくなる |
保存と食べ切り方
丸ごとの実は室温の涼しい場所で保存します。低温に長く置くと甘みが感じにくくなるため、熟すまでは冷蔵庫に入れません。切ったあとは種とわたを取り、密閉して冷蔵し、二日ほどで食べ切ります。
たくさん採れたときは、果肉を一口大に切って冷凍しておくと、凍ったまま食べたり飲み物に使ったりできます。解凍すると水っぽくなるので、凍ったまま使うのが向いています。
- 丸ごとは室温
- 食べごろになるまでは風通しのよい涼しい場所に置きます。直射日光の当たる窓辺は避けます。
- 冷やすのは直前
- 食べる二時間から三時間前に冷蔵庫へ入れます。丸ごと長く冷やすと香りが飛び、甘みも感じにくくなります。
- 切ったら密閉
- 種とわたを取り除き、容器か袋で密閉して冷蔵します。切り口が乾くと風味が落ちます。
- 余りは冷凍
- 一口大に切って重ならないように凍らせます。凍ったまま食べるとしゃりしゃりした食感を楽しめます。
収穫でつまずいたときの切り分け
甘くない、中がすかすか、皮が硬いといった結果は、採る時期か水の管理のどちらかに理由があります。次の実で直せる部分が多いので、その年のうちに原因を書き留めておきます。
- 甘くないとき
- 採るのが早すぎたか、終盤の水が多すぎた可能性が高いです。次は日数を守り、二週間前から水を絞ります。
- 中に空洞があるとき
- 採り遅れが原因です。札の日数を過ぎたら毎日香りと付け根を確かめ、合図が出たその日のうちに採るようにします。
- 実が小さいとき
- 一株に付けた数が多すぎたか、葉が病気で減っていた場合です。次は数を三個までに絞ります。
- 採る前に落ちたとき
- 熟して自然に離れたものは食べられます。青いまま落ちたなら水切れか病気なので、株の状態を確かめます。
メロン・マクワの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
メロン・マクワの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はメロン・マクワの育て方にまとめています。
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