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ミントの挿し木・株分け

ミントの増やし方|水挿しと挿し木、株分けの手順と時期

ミントの栽培イメージ

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挿し木なら親と同じ香りがそのまま残ります。水に挿すだけでも根は出るので、道具も費用もいりません。

種まきではなく挿し木にする理由

ミントは交雑しやすく、種からでは親と同じ香りにならない。とくにペパーミントは雑種で、種の実りも安定しない。気に入った香りを残す道は挿し木株分けの二つになる。

どちらも成功率が高く、刈り込みで出た枝がそのまま材料になる。発根促進剤も温床もいらないので、増やすために特別な準備をする必要はまったくない。

挿し木が向く場面
気に入った一株を複数に増やしたいとき、人に分けたいとき。親株を掘り返さずに済むので、鉢を動かせない場所でも使える。
株分けが向く場面
根詰まりした鉢を仕立て直すとき、一度に大きな株がほしいとき。掘り上げのついでに広がった範囲を戻せる。
種まきが向く場面
香りにこだわらず数をそろえたいときだけ。芽は出るが香りは株ごとにばらつく。名前どおりの香りは期待しない。

水挿しの手順

枝を十センチで切る
先端から数えて四節ほど、茎がまだ柔らかい部分を選ぶ。木質化(茎が硬い木のようになること)して硬くなった下部は根が出にくい。切り口は斜めにして水を吸わせる。
下半分の葉を落とす
水に浸かる葉は腐って水を濁らせる。上の二枚から四枚だけ残す。残す葉が大きければ半分に切ると、水切れしにくくなる。
明るい日陰に置く
容器に水を三センチほど入れ、直射日光を避けて置く。水は毎日替える。濁ったまま放置すると切り口が茶色くなって失敗する。
根が三センチで植える
一週間から二週間で白い根が出る。三センチほど伸びたら培養土に植える。長く水に置くと水中向きの根になり、土に移したときにしおれる。

植えた直後の一週間は土を乾かさない。ここで水を切らすと、せっかく出た根が枯れて株が立ち上がらない。

土に直接挿す方法

適期は五月と九月
気温が二十度前後の時期がもっとも早く発根する。真夏は挿し穂がしおれ、真冬は根が動かない。梅雨のころは湿度が高く成功しやすい。
肥料の入らない土に挿す
赤玉土の小粒やバーミキュライトを使う。培養土の肥料分は切り口を傷めることがある。挿したあとは土を押さえて茎を安定させる。
半日陰で乾かさない
透明な袋をかぶせて湿度を保つと確実。二週間ほどして軽く引き、抵抗があれば発根している。抜いて確かめると根が切れるので触らない。

株分けの手順

時期は三月か九月
芽が動く前の早春か、暑さがゆるんだ秋に行う。夏の株分けは根の傷みが回復しにくく、冬は根が動かないので鉢の中で傷む。
外側の若い部分を使う
根鉢の外側は若い地下茎が多く勢いがある。中心の古い部分は根が詰まって香りも落ちているので、思いきって捨ててよい。
一株に芽を三つ以上
手で裂くか清潔なはさみで切る。芽が一つだけの断片でも育つが、収穫できる大きさになるまで時間がかかる。
植えたらたっぷり水を
新しい土に植え、鉢底から流れるまで水を与える。二週間は肥料を入れず、根が動き出してから追肥(育てている途中で足す肥料)に切り替える。

増やしすぎないための出口を決める

ミントは増やすのが簡単すぎて、気づくと鉢が余る。増やす前に置き場所と使い道を決めておかないと、管理しきれない鉢が並ぶことになる。

本数は使う量から逆算
毎日ハーブティーを飲むなら大鉢一つで足りる。年に数回の料理用なら小鉢一つで余る。一年使ってみて、足りなければ増やす。
古株と入れ替える
増やした苗を新しい主役にし、三年目に入った古株は処分する。株を若く保つことが、香りを保つもっとも確実な方法になる。
余った鉢を地面に置かない
庭の隅に直置きすると底穴から根が抜け、地植えと同じ状態になる。使わない鉢は早めに片づける。

植え替えと根詰まりの見分け

株の見た目起きていること対応
水がすぐ抜ける根鉢が土を押し出している一回り大きな鉢か株分けで仕立て直す
葉が小さく色が薄い根詰まりと肥料切れ春か秋に植え替え、新しい土に替える
株元だけ枯れ上がる中心部が古くなっている外側を残して中心を捨て、外側だけ植え直す
鉢底から根が出る根が下へ逃げている鉢を持ち上げ、植え替えの時期を早める
土が水をはじく根鉢が固まっている鉢ごと水に沈めて含ませ、次の適期に植え替える

植え替えは三月と九月が最適。真夏や真冬に鉢から抜くと、根が動かず回復に季節をひとつ余分に使う。

うまく根が出ないときの原因

穂が硬すぎた
茎の下のほうの茶色く硬くなった部分は発根しにくい。先端寄りの、まだ緑で柔らかい部分を選び直すだけで結果が変わる。
葉を残しすぎた
葉が多いと水を吸う前に蒸散して穂がしおれる。上の二枚から四枚に減らし、大きい葉は半分に切ってから挿し直す。
時期が合っていない
真夏と真冬は根が動かない。しおれてから何日も置かず、五月か九月にやり直すほうが早い。失敗しても株は減らない。

切り口が黒く溶けたときは水の傷み。容器を洗い、水を毎日替えれば同じ枝から取り直した穂でも発根する。

ミントの挿し芽・株分けに使うもの

ハーブは挿し芽で増やしやすいものが多く、水に挿すだけで根が出る種類もあります。

  • 挿し芽用土(赤玉土小粒)探す言葉「挿し芽 用土 赤玉土 小粒」
    規格の目安
    赤玉土の小粒か鹿沼土の単用。肥料分のないもの。
    数量の目安
    3 号ポット 1 個で 0.2L。

    肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土が条件です。

  • よく切れるはさみ探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。

    切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。

  • 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
    規格の目安
    直径 9cm(3 号)。

    根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、管理も楽です。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • ミントやバジルのように水挿しで根が出るものは、用土も促進剤も要りません。
  • 発根促進剤は、根の出にくい木質のハーブ以外では急ぎません。

ミントの収穫までのコツは作物ページに

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