容器と土を選ぶ
水菜は根が浅く広がる作物なので、深さより面積が大事です。深さ十五センチあれば小株どりには十分で、六十センチの標準的なプランターがあれば一度に二十株ほど穫れます。
| 容器 | 育てられるタイプ | 株数の目安 |
|---|---|---|
| 深さ15センチ・幅60センチ | 小株どり | すじまき2列で20株ほど |
| 深さ20センチ・幅60センチ | 中株どり | 株間15センチで4株 |
| 深さ30センチ・直径30センチ | 大株どり | 1株のみ |
| 発泡スチロールの箱 | 小株どり | 底に穴をあければ十分使える |
まき方は畑と同じ
容器に野菜用の培養土を入れ、縁から二センチ下まで満たします。深さ一センチの溝を二本切り、一センチ間隔ですじまきします。覆土は五ミリ、まいたあとに手のひらで軽く押さえます。
元肥入りの培養土を使えば、最初の一か月は肥料を足す必要がありません。袋の表示を見て、肥料が入っていないものなら、まく前に化成肥料を少量混ぜておきます。
- 土を縁の下まで入れる
- 縁から二センチ下まで培養土を入れます。いっぱいに入れると水やりのたびに土があふれます。
- 二本の溝にまく
- 十五センチ離して深さ一センチの溝を二本切り、一センチ間隔で種を落として五ミリ覆土します。
- ネットか不織布をかける
- ベランダでも虫は来ます。まいた日に不織布をふわりとかけておくと、被害がほとんどなくなります。
ベランダは雨が当たらないぶん乾きが早い場所です。畑の感覚で放っておくと、二日で表面が白く乾いてしまいます。
水やりは朝、乾きを見て
プランターの水菜は水切れが最大の失敗です。土の量が少ないので、夏や乾いた風の日は一日で乾きます。表面が白く乾いたら、容器の底から流れ出るまでたっぷり与えます。
受け皿に水をためたままにすると根が傷みます。与えたあとにたまった水は捨て、次に乾くまで待つという流れを守れば、根が健康に保てます。
- 朝に表面を見る
- 土の表面が白く乾いていたら与えます。指を一センチ入れて湿っていれば、その日は与えなくて構いません。
- 底から出るまで与える
- 容器の底穴から水が流れ出るまで与えます。少量ずつでは表面しか濡れず、根まで届きません。
- 受け皿の水を捨てる
- 水やりのあと、受け皿にたまった水は必ず捨てます。ためたままにすると根が傷んで下葉が黄色くなります。
置き場所と日当たり
水菜は半日陰でも育ちますが、日が四時間以上当たる場所のほうが株が締まります。日照が足りないと茎ばかり細く伸びて、風で倒れやすい姿になります。
真夏のベランダは、コンクリートの照り返しで想像以上に高温になります。夏にまくなら、午後の日が当たらない場所に移すか、すのこを敷いて容器を床から浮かせてください。
ベランダの手すり側は風が強く、土の乾きが早くなります。同じ容器でも置く位置で水やりの回数が変わるので、乾き方を見て場所を決めてください。
- 四時間の日を確保する
- 午前中に日が当たる場所が理想です。日照が足りないと徒長(茎が細く長く伸びること)して倒れます。
- 夏は床から浮かせる
- すのこやレンガの上に置いて、コンクリートの熱が伝わらないようにします。根の傷みが減ります。
- 冬は日なたへ移す
- 容器なら動かせるのが利点です。冬は日の当たる位置へ移すと、生育が止まらず穫り続けられます。
かき取りで長く穫る
プランターの水菜は、株ごと抜くとそこで終わってしまいます。外葉だけを根元からかき取れば、中心から新しい葉が出て、一つの株から一か月以上収穫が続きます。
かき取りを続けるには肥料が要ります。二週間に一度、薄めた液体肥料を水やり代わりに与えると、葉の色と大きさが保てます。与えずに取り続けると、三回目あたりから葉が小さくなります。
- 外葉を三枚ずつ取る
- 一株から一度に取るのは三枚までにします。中心の若い葉と外葉五枚は必ず残しておきます。
- 二週間に一度肥料
- 薄めた液体肥料を水やり代わりに与えます。かき取りを続けるほど肥料が要ることを覚えておきます。
ベランダでつまずいたときの切り分け
プランターの水菜がうまくいかないときは、原因は水か日照か容器の大きさのどれかにほぼ絞られます。株の姿を見て、どれに当てはまるかを判断してください。
- 細く長く伸びて倒れる
- 日照不足か厚まきです。間引いて風と光を通し、より日の当たる場所へ容器ごと移せば持ち直します。
- 葉先が茶色く枯れる
- 水切れか肥料の濃さです。乾かした覚えがあれば水を、なければ液体肥料を薄めて与えます。
- 下葉が黄色くなる
- 受け皿に水がたまっていないか確かめます。たまっていれば捨て、しばらく水やりを控えます。
- 大きくならない
- 容器が小さいか株間が狭すぎます。小株どりと割り切って、二十五センチで穫るほうが結果が出ます。
水菜のプランター栽培に使うもの
プランターで失敗する原因は、ほとんどが容器の小ささです。土の量が少ないほど乾きやすく、肥料も切れやすくなります。
- 深型プランター探す言葉「プランター 深型 深さ30cm」
- 規格の目安
- 深さ 30cm 以上、容量 20L 前後。根菜なら深さ 40cm 以上。
浅い容器は夏に一日で乾きます。深さがあるほど水も肥料も安定し、水やりの回数そのものが減ります。
- 野菜用培養土探す言葉「野菜 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、25L 前後の袋。「野菜用」と書かれたものは肥料の配合が合わせてあります。
- 数量の目安
- 深型プランター 1 個で 20〜25L。
花用の土は水はけを優先していて、野菜には肥料分が足りません。袋の表示で使い道を確かめます。
- 鉢底石探す言葉「鉢底石 ネット入り」
- 規格の目安
- 軽石。ネットに入ったものは、土を替えるときにそのまま取り出せます。
底に水がたまると根が傷みます。ネット入りなら繰り返し使えるので、結局は安く済みます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液タイプ。
プランターは水やりのたびに肥料分が流れます。畑より早く切れるので、2 週間に 1 回を目安に足します。
- 毎年すべて新しい土に替えなくても、再生材を混ぜれば戻せます。
- 受け皿は屋外では使わないほうが無難です。水がたまり、根が傷む原因になります。
水菜の収穫までのコツは作物ページに
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