採りごろは大きさで決める
水菜の収穫は日数より草丈で判断します。小株なら二十センチから二十五センチ、大株なら四十センチを超えて株が広がったころが目安です。置きすぎると葉が固くなり、とう立ちが始まります。
| タイプ | 採りごろの草丈 | 採り方 |
|---|---|---|
| 小株(サラダ用) | 20〜25センチ | 株ごと抜くか地際で切る |
| 中株(お浸し用) | 30センチ前後 | 外葉をかき取るか株ごと |
| 大株(鍋用) | 40センチ以上で株が広がる | 株ごと切り取る |
| 間引き菜 | 5〜10センチ | 間引きのついでに持ち帰る |
株ごと穫るか、かき取るか
一度に使い切るなら、株ごと抜くか地際で切るのが手早くきれいです。少しずつ長く使いたいなら、外側の葉だけを根元からかき取れば、中心から新しい葉が出て何度も穫れます。
かき取り収穫は、外葉を五枚から六枚残しておくのがこつです。取りすぎると株が弱って回復に時間がかかり、結局は全体の収穫量が減ります。
- 株ごとなら地際で切る
- 根元にはさみを入れて切ります。抜くと土が付いて洗うのが大変になるので、切るほうが手早く済みます。
- かき取りは外葉から
- 外側の葉を根元近くで一枚ずつ折り取ります。中心の若い葉は残し、五枚から六枚は必ず置いておきます。
- 採ったら日陰に置く
- 収穫した葉は日に当てるとすぐしおれます。かごに入れてすぐ日陰へ移し、早めに持ち帰ります。
朝のうちに収穫すると葉に水分がたっぷり含まれ、しゃきしゃきした歯ざわりが長もちします。昼の暑い時間の収穫は避けてください。
大株は霜のあとが最もおいしい
大株どりの水菜は、霜に二三回当たってから穫ると甘みが増します。急いで穫らず、十一月下旬から十二月に入ってからのほうが、鍋にしたときの味がはっきり違います。
ただし置きすぎると外葉から傷み始めます。株の外側が黄色くなってきたら、それが穫りどきを過ぎ始めた合図なので、順に収穫していきます。
大株は一株が大きく、穫ると一度に食べ切れないことがあります。畑に置いておくのがいちばんの保存なので、必要な日に必要な株だけ抜くようにします。
- 霜を二三回待つ
- 十一月中旬から霜が降り始めます。二三回当たったころから順に穫ると、甘みの乗った株になります。
- 外葉の色を見る
- 外側の葉が黄色くなり始めたら穫り遅れの合図です。傷みが進む前に、その株から順に収穫していきます。
保存は水分を保って立てる
水菜は乾燥にとても弱く、そのまま冷蔵庫に入れると翌日にはしおれます。濡らした新聞紙で包み、袋に入れて立てた状態で野菜室に置けば、一週間ほど歯ざわりが保てます。
たくさん穫れて使い切れないときは、さっとゆでて水気を絞り、小分けにして冷凍します。解凍後は生の食感が失われるので、汁物や煮物に使うと無駄になりません。
洗ってから保存すると、水気が残った部分から傷みます。使う分だけをその都度洗い、残りは土や汚れが付いたまま包んでおくほうが長もちします。
| 場面 | 保存の仕方 | もつ期間 |
|---|---|---|
| すぐ使う | 濡らした新聞紙に包んで野菜室に立てる | 5〜7日 |
| 数日後に使う | 洗わずそのまま包んで冷蔵 | 1週間ほど |
| 使い切れない | ゆでて絞り小分けにして冷凍 | 1か月。加熱料理向き |
| 畑に置く | 収穫せず必要な分だけ抜く | 12月〜1月。最も鮮度がよい |
とう立ちしたあとの使い方
穫り遅れて中心から花茎が伸びても、捨てる必要はありません。つぼみが開く前なら、茎ごと折り取って菜の花と同じように食べられます。やや苦みが出ますが、ゆでれば気になりません。
花が咲いてしまうと茎も葉も固くなります。そこまで来たら株は片づけて、次の作物のために畝を空けたほうが畑の回転がよくなります。無理に食べようとしても食感が戻ることはありません。
とう立ちした株を残しておくと、種を採ることもできます。ただしアブラナ科は近くの仲間と交雑するので、翌年に同じ姿になるとは限りません。
- つぼみのうちに折る
- 手で折れるところから上を摘みます。折れない固い部分は残しても食べられないので、そこで切り分けます。
- 咲いたら片づける
- 花が開いたら葉も固くなっています。株を抜いて畝を空け、次にまく作物の準備に移ります。
収穫でつまずいたときの切り分け
穫った水菜が固い、しおれる、苦いといった場合、原因は育て方か収穫の時間帯にあります。次に生かせるように振り返ってください。
- 葉が固くすじっぽい
- 水切れか穫り遅れです。次は乾く前に水をやり、草丈が目安に届いたら早めに穫ります。
- すぐしおれる
- 昼の暑い時間に穫っています。朝のうちに収穫してすぐ日陰へ移せば、家に着くまでの傷み方が変わります。
- 苦みが強い
- 肥料が多いか、とう立ちが始まっています。追肥を控え、次からは早めに穫り切ります。
- 株の中に土が入る
- 土寄せ(株元へ土を寄せて支えること)のときに中心へ土を落としています。外側から静かに寄せれば防げます。
水菜の収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
水菜の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は水菜の育て方にまとめています。
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