明るい日陰とは新聞が読める明るさ
モンステラに合うのは、直射日光は当たらないが一日中はっきり影ができる明るさです。自生地では樹冠の下で木漏れ日を受けて育つため、強すぎる直射も暗すぎる場所も同じように株を弱らせます。
目安は、照明を消しても新聞の文字が無理なく読める明るさです。顔を近づけないと読めない場所なら、葉を維持する光としては足りていません。
- レースカーテン越し
- 南向きや西向きの窓は、レースカーテンを1枚挟むと直射が拡散して適した光になります。真夏はカーテンを重ねるか、窓から1メートル離します。
- 東向きの窓辺
- 朝の柔らかい日が数時間当たる東向きは、葉焼けの心配が少なく最も安定します。カーテンなしでそのまま置ける場所が多い向きです。
- 北向きの窓辺
- 北向きは直射が入らないぶん安全ですが、光量は不足しがちです。窓のすぐそばに寄せ、月に一度鉢を回して片側だけ伸びるのを防ぎます。
窓からの距離で光は大きく変わる
窓から離れるほど光は急に弱まります。1メートル離れると窓辺の半分以下、3メートル離れると1割程度まで落ちるため、窓のある部屋かどうかではなく、窓からの距離で置き場所を決めます。
| 置き場所 | 光の目安 | 株の反応 |
|---|---|---|
| 窓から30センチ以内(レース越し) | 十分 | 葉が大きくなり、切れ込みが深くなる |
| 窓から1メートル | やや不足 | 維持はできるが新しい葉は小さくなる |
| 窓から3メートル以上 | 不足 | 茎が間延びし、新しい葉が割れない |
| 窓のない部屋 | 不可 | 植物育成用の照明を足さないと保てない |
白い壁や明るい床は光を反射して助けになります。家具の陰や背の高い鉢の後ろは、窓際でも光が届きません。
直射日光は短時間でも葉を焼く
真夏の直射日光は、ガラス越しでも数時間で葉に白茶けた斑点を作ります。焼けた組織は元に戻らないため、光を強くするときは必ず段階を踏んで慣らします。
焼けやすいのは、暗い場所から急に移した株と、水切れ気味の株です。葉の温度を下げる蒸散が追いつかないためで、移動の前日に水を与えておくと被害が減ります。
- 焼けた葉の扱い
- 斑点が葉の一部なら残して光合成させます。葉の半分以上が茶色く乾いたら、付け根から葉柄ごと切り取り、新しい葉に力を回します。
- 西日を避ける
- 西向きの窓は夏の午後に高温と強い光が重なる、最も条件の悪い場所です。午後だけ部屋の奥へ動かすか、遮光(日ざしを布などでやわらげること)の資材で光を和らげます。
新しい葉が割れないときは光を疑う
葉の切れ込みは、株が成熟し、十分な光と登る支えを得たときに出ます。暗い場所では葉は丸いままで、茎だけが間延びして節と節の間隔が長くなります。
若い株ではそもそも切れ込みが出ません。数枚の丸い葉から始まり、株の充実とともに切れ込み、やがて穴が開きます。光を足しても数枚は丸いままなので、判断は3〜4枚先の葉で行います。
- 明るさを一段上げる
- 窓から1メートル離した株を窓辺へ寄せるだけで、次の葉から形が変わることがあります。動かしたら2〜3枚展開するまで待って判断します。
- 登る支えを与える
- つる性のモンステラは何かに登ると葉が大型化します。ヘゴ棒やポールに気根を沿わせると、光の条件が同じでも葉の形が変わってきます。
真夏と冬は置き場所を動かす
| 時期 | 置き場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 4〜6月 | レース越しの窓辺 | 生育期で最も光を使う |
| 7〜8月 | 窓から1メートル奥、または北側 | 高温と強光が重なり葉焼けしやすい |
| 9〜11月 | レース越しの窓辺へ戻す | 日射が弱まり、そのままでは光が足りない |
| 12〜3月 | 日中は窓辺、夜は部屋の中央へ | 窓際の夜間の冷え込みを避ける |
冬の窓ガラスに葉が触れていると、その部分だけ低温で黒く変色します。夜だけでも窓から離すと防げます。
屋外に出すときは段階を踏む
- 出す時期を選ぶ
- 屋外に出すのは、最低気温が15℃を安定して超える5月中旬以降にします。秋は最低気温が15℃を切る前に必ず室内へ戻します。
- 日陰から慣らす
- いきなり明るい場所に置かず、軒下や木陰から始めて2週間かけて光を強めます。この期間を飛ばすと、光量の差で確実に葉が焼けます。
- 雨と風に注意する
- 長雨に当てると鉢が乾かず根腐れします。強風では大きな葉が縦に裂けるため、天気が崩れる前に室内へ入れます。
屋外に置いた鉢は、室内へ戻す前に葉の裏と鉢底を洗い、ナメクジや害虫を持ち込まないようにします。
光が足りない部屋で補う
- 植物育成用の照明
- 窓のない部屋では、植物育成用の照明を株の上30〜50センチに置き、1日10〜12時間当てます。一般の室内灯では光の量がまるで足りません。
- 明るい場所と交代させる
- 飾りたい場所が暗いなら、2週間ごとに明るい窓辺の株と入れ替えます。同じ株を暗所に置き続けるより、葉の形と数を保てます。
- 葉の数を減らす
- 光の弱い場所では、傷んだ下葉を整理して葉数を減らすと残った葉に力が回ります。増やすのではなく姿を保つ管理に切り替えます。
暗い場所に置いた株は水の減りも遅くなります。光を落としたら、水やりの間隔も同時に空けます。
モンステラの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
モンステラの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はモンステラの育て方にまとめています。
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