鉢の中が乾くまで待つ
モンステラの水やりは、鉢土の表面が乾き、さらに中まで乾いてから与えるのがどの季節でも基本です。自生地では雨のあとに幹まわりが乾く環境で育つため、常に湿った土では太い根が呼吸できず傷みます。
葉が力なく垂れる原因は、水切れよりも根腐れのほうが多く、対処が正反対になります。土が湿ったままで垂れ、茎の付け根が柔らかいときは水を止め、風の通る場所へ移して鉢を乾かします。
同じ間隔で与えても、鉢の材質と置き場所で乾く速さは倍ほど違います。下の表で自分の鉢に近い行を選び、そこに書いた節から読むと、必要のない水やりを減らせます。
| 鉢と置き場所 | 土の乾く速さ | この記事のどこを先に読むか |
|---|---|---|
| 素焼き鉢を日の当たる窓辺に置く | 速い。表面は一日で白くなる | 季節ごとの間隔の目安を短めに読む |
| プラスチック鉢を部屋の奥に置く | 遅い。表面が乾いても中は湿る | 乾き具合の確かめ方から読む |
| 鉢カバーや底面給水の鉢に入れる | 底に水が残ったままになる | 受け皿と鉢底の水から読む |
| 室温が十五度を下回る部屋に置く | ほとんど乾かない | 冬は回数を絞るから読む |
水切れの垂れは、水をやれば半日ほどで立ち上がります。翌日になっても戻らないときは鉢から抜いて根を確かめます。
季節ごとの間隔の目安
間隔は日数ではなく気温と生育の勢いで決まります。下の表は室内で管理する場合の目安で、実際には毎回土を触って確かめます。同じ部屋でも葉数の多い大きな株ほど水の減りは速くなります。
| 季節 | 室温の目安 | 水やりの間隔 | 与え方 |
|---|---|---|---|
| 春(4〜6月) | 15〜25℃ | 土が乾いて2〜3日後 | 鉢底から流れるまでたっぷり |
| 夏(7〜9月) | 25℃以上 | 5〜7日に1回 | 朝か夕方に。日中の高温時は避ける |
| 秋(10〜11月) | 15〜20℃ | 7〜10日に1回 | 徐々に間隔を空けて慣らす |
| 冬(12〜3月) | 10〜15℃ | 2〜3週間に1回 | 暖かい日の午前に。回数だけ減らす |
表の間隔は8号鉢に植えた株の目安です。鉢が小さいほど乾きが速く、大鉢やプラスチック鉢では長めに空けます。
乾き具合の確かめ方
- 指を入れて確かめる
- 土に人差し指を第二関節まで挿し、指先が乾いてさらさらしていれば水やりの合図です。表面だけ乾いて中が湿っていることは多いので、表面の色では判断しません。
- 鉢を持ち上げる
- 水やり直後の鉢の重さを手で覚えておき、明らかに軽くなったら与えます。数字を測らなくても、重さの差は葉が変化するよりずっと早く分かります。
- 割り箸を挿しておく
- 鉢の縁から割り箸を土の深さの半分まで挿し、抜いて湿りを見ます。黒く湿っていれば待ち、乾いた色なら与えます。中が見えない大鉢ほど有効です。
- 水分計に頼りすぎない
- 市販の水分計は挿した一点の深さしか測りません。鉢の中は場所によって乾きが違うので、指の感触や鉢の重さと組み合わせて使います。
冬は回数を絞る
冬は生育がほぼ止まるため、水やりの回数を春や秋の三分の一程度まで減らします。室温が15℃を下回ると根の吸水が鈍り、鉢に残った水が低温と重なって根を傷めるからです。
減らすのは回数であって、1回の量ではありません。表面だけ湿らせると上は湿って下は乾いた状態が続き、細い根から枯れ込みます。与えるときは鉢底から流れるまで与えます。
- 午前中に与える
- 夕方に与えると、濡れた土が夜間の冷え込みをそのまま受けます。日の当たる午前のうちに与え、夕方までに鉢の表面が乾いている状態にします。
- 水温を室温に合わせる
- 冷たい水道水をそのまま与えると根が傷みます。汲み置きして室温に戻すか、手で触ってぬるいと感じる程度にしてから与えます。
- 10℃を切る部屋では
- 室温が10℃を下回る部屋なら、水やりより先に置き場所を変えます。寒さで弱った株に水を与えると根腐れが一気に進みます。
受け皿と鉢底の水
- たまり水は必ず捨てる
- 受け皿に残った水は30分以内に捨てます。溜めたままだと鉢底が常に湿り、根腐れとコバエの発生源になります。冬は特に守ります。
- 鉢カバーから出して与える
- 鉢カバーに入れたまま水をやると、底にたまった水に気づけません。カバーから鉢を出して与え、水が切れてから戻します。
- 底面給水鉢の扱い
- 底面給水の鉢は、水位計が空になってから2〜3日置いてから足します。常に満水にすると下の根だけが水に浸かり続けて傷みます。
鉢底石を入れても、受け皿の水を捨てなければ根腐れは防げません。排水は出た水を捨てるまでで一組です。
葉水は水やりの代わりにならない
葉水は空気の乾燥をやわらげ、ハダニを防ぐためのもので、根に水を届ける役目はありません。冷暖房の効いた部屋では葉の縁が茶色く枯れやすいので、朝に霧吹きで葉の裏まで濡らします。
頻度は1日1回から2日に1回で十分です。夜に濡らしたまま気温が下がると葉に斑点が出ることがあるため、明るい時間に行い、夕方までに乾かします。
- 葉の裏を狙う
- ハダニは葉の裏につきます。霧吹きを下から当てて裏面を濡らすと発生の予防になります。表だけ濡らしても効果は薄いままです。
- ほこりを拭き取る
- 大きな葉はほこりをかぶって光を通しにくくなります。月に一度、柔らかい布を湿らせ、葉を手で支えながら拭くと光合成の効率が戻ります。
症状から原因を切り分ける
同じ症状でも、土が湿っているか乾いているかで原因は正反対になります。葉を見る前に指を土に入れ、湿り具合を確かめてから対処を決めます。
| 症状 | 土が湿っているとき | 土が乾いているとき |
|---|---|---|
| 葉が力なく垂れる | 根腐れ。水を止めて鉢を乾かす | 水切れ。鉢底から流れるまで与える |
| 葉が黄色くなる | 過湿。土を替えて鉢を小さくする | 肥料切れか老化。下葉だけなら自然 |
| 葉先が茶色く枯れる | 根が傷んでいる可能性がある | 空気の乾燥。葉水の回数を増やす |
| 新芽が黒く止まる | 低温と過湿が重なっている | 低温。暖かい場所へ移す |
判断がつかないときは鉢から抜いて根を見ます。白い根が多ければ水の管理、黒く柔らかければ根腐れです。
モンステラの水やりに使うもの
「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。
表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。
- 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
- 規格の目安
- 容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。
葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。
- 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
- 規格の目安
- 鉢底より一回り大きいもの。
鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。
- 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
- 規格の目安
- 300〜500ml。霧の細かいもの。
水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。
- 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
- 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。
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