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モンステラの増やし方

モンステラの増やし方|茎伏せ・挿し木・水挿しと発根までの管理

モンステラの栽培イメージ

読むのに約 4

節を含む茎だけが根と芽を出します。適期は5月から9月に限られます。

節がなければ芽は出ない

モンステラで増やせるのは、節を1つ以上ふくむ茎だけです。節とは葉の付け根にある輪状の跡で、そこから新芽と気根が出ます。葉と葉柄だけを挿すと、根が出ても芽は永久に出ません。

節に短い気根の突起がついた枝を選ぶと、発根が数週間早まります。すでに伸びた気根がある枝なら、それを切らずに土や水へ一緒に入れます。

方法は目的で決まります。何のために増やすのかを先に決めておくと、切る場所も時期も自然に定まります。下の表で近い目的を選んでから、その方法の節へ進んでください。

増やす目的向く方法始める時期
伸びすぎた株を切って仕立て直す挿し木五月から七月
根が出るのを目で見て確かめたい水挿し五月から九月
節の多い古い茎から数をとる茎伏せ五月から七月
大株を枯らさずに二つに分けるとり木六月から八月

適期は5〜9月です。気温が20℃を下回ると発根が止まり、切り口が塞がる前に腐るため、冬の作業は避けます。

四つの方法を使い分ける

方法は挿し木、水挿し、茎伏せ、とり木の四つです。大きくなりすぎた株を仕立て直すついでなら挿し木、失敗せずに大株を分けたいならとり木が向きます。

方法使う部分発根までの目安向く場面
挿し木節を1〜2個ふくむ先端3〜5週間切り戻しと同時に増やしたいとき
水挿し節を1〜2個ふくむ先端2〜4週間発根を目で確かめたいとき
茎伏せ葉を落とした古い茎4〜8週間節の多い茎から数を取りたいとき
とり木切らずに気根へ水苔を巻く6〜10週間大株を確実に分けたいとき

挿し木の手順

挿し木は切り戻しと同時に行うのが効率的です。切った先端をそのまま使うため無駄が出ず、親株は低く仕立て直され、子株は数週間で根を出します。

枝を切り取る
節の3センチほど下を、清潔なハサミで切ります。葉は1〜2枚だけ残し、残りは落として蒸散を減らします。大きな葉は半分に切っても構いません。
切り口を乾かす
切ってすぐには挿さず、風通しのよい日陰に30分から1時間置いて切り口を乾かします。湿ったまま挿すと雑菌が入って黒く腐ります。
肥料のない土に挿す
赤玉土の小粒や鹿沼土など、肥料を含まない土に節が埋まる深さで挿します。肥料入りの土は発根前の切り口を傷めます。
明るい日陰で管理する
直射を避け、土を乾かさない程度の湿りを保ちます。透明な袋をかぶせて湿度を上げると成功率が上がりますが、毎日開けて換気します。

水挿しは発根が目で見える

水挿しは根が出たかどうかを目で確かめられるのが利点で、初めて増やすときに向きます。ただし土に移すときに一段階手間が増えます。

水は浅くする
節が浸かる程度の浅さにします。茎全体を沈めると酸素が足りずに腐ります。葉は水に触れさせません。
2〜3日に1回替える
水が濁ると雑菌が増えて切り口が腐ります。替えるときに切り口を洗い、ぬめりがあれば指でこすり落とします。
根が3〜5センチで土へ
水中で出た根は水に適応した根なので、長く伸ばしてから植えると土の中で傷みます。3〜5センチで鉢上げし、しばらくは土を乾かしすぎないようにします。

水挿しのまま何か月も置くと、株は生きていても新しい葉がほとんど増えません。増やすなら早めに土へ移します。

茎伏せで数を取る

節ごとに切り分ける
葉を落とした古い茎を、節を1つずつふくむ長さに切り分けます。上下を取り違えないよう、切ったときに向きを覚えておきます。
横に寝かせて置く
湿らせた水苔か赤玉土の上に、節の芽が上を向くよう寝かせ、茎の下半分が埋まる程度に土をかけます。完全には埋めません。
動かさずに待つ
芽が出るまで4〜8週間かかります。途中で掘り返すと出かけた根が切れます。乾かさず、明るい日陰でそのまま待ちます。

失敗の原因はこの四つ

節が入っていない
葉と葉柄だけを挿した場合、根は出ても芽は出ません。何か月経っても葉が増えないならこの失敗で、途中からの立て直しはできません。
切り口が腐った
乾かさずに挿した、水を替えなかった、気温が低いのどれかです。黒くなった部分を節を残して切り直し、乾かしてからやり直します。
葉を残しすぎた
根がないうちに大きな葉を何枚も残すと、水が足りずに葉から萎れます。挿す前に葉を1〜2枚まで減らします。
日に当てすぎた
発根前は水を吸えないため、明るい窓辺でも葉が焼けます。根が動き出すまでは、ふだんより光の弱い場所に置きます。

とり木は失敗が少ない

巻く位置を決める
切り取りたい位置の少し下で、気根が出ている節を選びます。根を作ってから切り離すので、切った後に水を吸えず萎れる失敗がありません。
水苔を巻く
よく湿らせた水苔を節と気根を包むように巻き、透明な袋かラップで覆って上下をひもで留めます。中の様子が見えるようにしておきます。
湿りを保って待つ
水苔が乾いたら袋の口から水を足します。乾かすと出かけた根が止まります。明るい日陰で6〜10週間、根が水苔に回るまで待ちます。
切り離して植える
根が水苔全体に回ったら、包んだ位置のすぐ下で切り離します。水苔は無理に外さず、そのまま鉢の土に埋めて植えつけます。

とり木は株の姿を崩さずに増やせますが、時間がかかります。急がないなら最も確実な方法です。

モンステラの挿し木・株分けに使うもの

鉢ものは剪定した枝がそのまま材料になります。水に挿すだけで根が出る種類も多く、道具はほとんど要りません。

  • 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土 小粒」
    規格の目安
    鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
    数量の目安
    3 号ポット 1 個で 0.2L。

    肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。

  • 水挿し用の容器探す言葉「ガラス 花瓶 小さい 水耕」
    規格の目安
    口の細いガラス容器。中が見えるもの。

    根の出方を目で確かめられます。水は 2〜3 日に一度替え、切り口が濁ったら洗います。

  • よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。

    切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。

  • 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
    規格の目安
    直径 9cm(3 号)。

    根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、失敗しても被害が小さくて済みます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 水挿しで根が出る種類なら、用土も発根促進剤も要りません。
  • 多肉植物は切り口を数日乾かしてから挿します。水に挿すと腐ります。

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