適期は5月から9月
植え替えは最低気温が15℃を超え、株が伸び始める5月から9月に行います。根を傷めても生育期なら新しい根がすぐ出て回復するからです。
頻度は2年に1回が目安で、生育の旺盛な株や小さめの鉢では毎年行います。鉢の中が根でいっぱいになると、水をやっても素通りして株が乾き続けます。
| 時期 | 植え替え | 理由 |
|---|---|---|
| 5〜6月 | 最適 | 気温が上がり発根が速い |
| 7〜8月 | 可。直後の高温に注意 | 蒸散が多く、根を切ると水切れしやすい |
| 9月 | 可。上旬まで | 冷え込みの前に新しい根を張らせる |
| 10〜4月 | 避ける | 低温で根が動かず、傷口から腐る |
根詰まりのサイン
- 水が素通りする
- 水をやった直後に鉢底から出てしまい、土がほとんど湿らないのは根が鉢を埋めた合図です。土の隙間が消え、水の通り道だけができています。
- 鉢底から根が出る
- 鉢底穴から白い根がはみ出していたら、行き場を失った根が外へ出ています。株を持つと鉢ごと土が持ち上がる状態も同じ意味です。
- 新しい葉が小さい
- 光も肥料も足りているのに、展開する葉が前より小さく切れ込みも浅いときは、根が水と養分を吸い切れていません。
- 鉢が倒れやすい
- 地上部が育ち、鉢の重さで支えられなくなった株は、根も同じだけ窮屈になっています。鉢と株の釣り合いでも判断できます。
鉢は一回りだけ大きくする
次の鉢は今の鉢より直径で3センチ、号数で1号だけ大きいものを選びます。大きすぎる鉢では根の届かない土が長く湿ったままになり、それがそのまま根腐れの原因になります。
| 今の鉢 | 次の鉢 | 目安の株の高さ |
|---|---|---|
| 5号 | 6号 | 30〜50センチ |
| 6号 | 7号 | 50〜70センチ |
| 7号 | 8号 | 70センチ〜1メートル |
| 8号以上 | 同じ号数で土だけ替える | これ以上大きくしたくないとき |
同じ鉢で維持したいときは、根鉢の外周を三分の一ほど削って新しい土で戻し、地上部も同じ割合だけ減らします。
用土は水はけを最優先にする
市販の観葉植物用の土をそのまま使うと、鉢が大きいほど乾きが遅くなります。粒の粗い材料を混ぜ、水をやってから3〜5日で表面が乾く配合に整えます。
- 基本の配合
- 観葉植物用の土6、赤玉土の小粒2、パーライトか軽石の小粒2の割合が扱いやすい配合です。乾きが速すぎるときは赤玉土を増やします。
- 大鉢は粗い材料を足す
- 8号以上では、これに小粒のバークチップを1割ほど混ぜます。粒の隙間が空気の通り道になり、鉢の深い位置の根が傷みにくくなります。
- 鉢底石を敷く
- 鉢底に軽石を鉢の高さの五分の一ほど敷きます。深い鉢ほど底に水が残るので、大鉢では効果がはっきり出ます。
古い土を使い回すと、粒がつぶれて水はけが落ちています。少なくとも半分は新しい土に入れ替えます。
植え替えの手順
- 前日から水を控える
- 2〜3日前から水を止めて土を乾かしておくと、根鉢が崩れやすく根を傷めずにほぐせます。濡れた土は作業しにくく、根も切れやすくなります。
- 鉢から抜く
- 鉢の側面を軽くたたいてから、鉢を横に倒して引き抜きます。太い茎を持って引っぱると、気根や葉柄が付け根から折れます。
- 古い土を落とす
- 根鉢の肩と底を三分の一ほど手でほぐし、黒く柔らかい根はハサミで切り取ります。白く弾力のある根はそのまま残します。
- 新しい鉢に据える
- 鉢底石と土を入れ、株の高さを決めてから隙間に土を足します。水やりのための縁を2センチほど空けておきます。
- 土を落ち着かせる
- 割り箸で鉢の縁を突いて土を隙間へ落とし、鉢底から澄んだ水が流れるまでたっぷり与えます。手で押し固めてはいけません。
植え替えた後の管理
- 1〜2週間は明るい日陰
- 直後は根が水を吸えないため、直射を避けた明るい場所に置きます。強い光に当てると葉から水が抜けて垂れます。
- 肥料は1か月休む
- 傷んだ根に肥料が触れると濃度障害を起こします。新しい葉が動き出してから、薄めた液体肥料で再開します。
- 葉が垂れても慌てない
- 植え替え後の一時的な垂れはよくあることです。水を足すより、葉水で蒸散を抑えて根の再生を待つほうが早く戻ります。
植え替えと株分けや切り戻しを同じ日に重ねると負担が集中します。作業は一度に一つだけにします。
株分けで大きさを戻す
- 分けられるか見る
- 鉢から抜き、根元から別の茎が立ち上がっていれば分けられます。1本の茎だけの株は分けられないので、切り戻しで高さを下げます。
- 手で裂いて分ける
- 根鉢を両手で持ち、茎の境目からゆっくり裂きます。ほどけないときはハサミで根を切り、切り口はそのまま新しい土に植えます。
- 小さめの鉢に植える
- 分けた株は元より小さい鉢に植えます。根の量に対して鉢が大きいと土が乾かず、植え替えた直後に根腐れします。
株分けは5〜6月に限ります。夏の終わりに分けると、根が張り切らないまま冬に入って株が弱ります。
モンステラの植え替えに使うもの
植え替えは鉢を大きくする作業ではなく、根と土を新しくする作業です。同じ鉢に戻す選択もあります。
数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。
- 鉢(ひと回り大きいもの)探す言葉「植木鉢 8号 スリット」
- 規格の目安
- 直径で 3cm(1 号)だけ大きいもの。スリット鉢は根が鉢底で回りません。
急に大きくすると、根の届かない土が湿ったまま残り、根腐れの原因になります。1 号ずつが原則です。
- 培養土探す言葉「観葉植物 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 観葉植物用、または多肉・サボテン用。水はけ重視の配合。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、6 号鉢で約 3L、10 号鉢で約 15L。
古い土は粒が潰れて水はけが落ちています。土を替えることが植え替えの目的の半分です。
- 鉢底石探す言葉「鉢底石 ネット入り」
- 規格の目安
- 軽石。ネット入りなら次の植え替えでそのまま取り出せます。
鉢底の穴が土でふさがらないようにするためです。ネット入りは繰り返し使えます。
- 根切りばさみ・割り箸探す言葉「根切りばさみ 園芸」
- 規格の目安
- 刃の厚いはさみ。根鉢をほぐすのは割り箸や竹串で足ります。
固まった根鉢は、外側を切ってほぐさないと新しい根が出ません。土をかむので、普通のはさみは傷みます。
- 同じ鉢に戻すなら、新しい鉢は要りません。根を整理して土を替えるだけで十分です。
- 鉢底ネットは、スリット鉢なら要りません。
モンステラの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はモンステラの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。