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モンステラの支柱と気根

モンステラの支柱と気根|倒れる株の仕立てと切り戻しの手順

モンステラの栽培イメージ

読むのに約 4

支柱は倒れ止めではなく登らせる道具です。気根は行き先を見て残すか切るか決めます。

倒れるのは重心が上がるから

モンステラは自立する木ではなく、樹木に登るつる性植物です。支えがないと茎は横へ伸び、葉の重みで鉢ごと傾きます。まっすぐ立たせたいなら支柱は必須の道具になります。

光の足りない部屋では節と節の間隔が伸び、同じ葉数でも茎が長く弱くなります。倒れる株の多くは支柱の問題ではなく、光不足で徒長(間のびして弱く伸びること)した結果です。

倒れ方によって手当ては変わります。支柱を買う前に、いま株がどうなっているかを下の表で確かめ、当てはまる行の節から読んでください。原因が光不足なら支柱では直りません。

いまの株の姿起きていること先に読む節
茎が横へ倒れて葉が床につく重心が上がり鉢が支えきれない支柱の種類を選ぶ
節の間が伸びて葉が小さい光が足りず茎だけが伸びている大きくしすぎない管理
太い気根が鉢の外へ垂れる登る先を探している状態気根は切ってよいか
背が高くなり支柱が届かない継ぎ足しの限界を超えている伸びすぎた株の仕立て直し

鉢を素焼きや陶器の重いものに替えると倒れにくくなります。軽いプラスチック鉢のまま大きくすると簡単に倒れます。

支柱の種類を選ぶ

支柱は、茎を支えるだけのものと、気根を張らせて登らせるものに分かれます。後者は気根が支柱に食い込んで株が自力で立ち、葉も大きく育つようになります。

種類向く株特徴
ヘゴ棒気根が出ている中株から大株湿らせると気根が張りつき、最も安定する
椰子繊維の巻きポール大株。上へ継ぎ足したい株後から高さを足せる。乾くので霧吹きが要る
まっすぐな支柱小株。一時的な倒れ止め気根は張りつかない。支えるだけ
輪のついた三本支柱横へ広がった株茎を寄せて株の幅を抑えるのに向く

誘引の手順

植え替えのときに立てる
支柱は植え替えのときに鉢の中心近くへ深く挿します。株ができあがってから挿すと、太い根を突き刺して傷めます。
気根の側を支柱へ向ける
気根が出ている面を支柱に向けて株を据えます。気根が触れれば自分から張りつくので、後の手間がはっきり減ります。
麻ひもでゆるく結ぶ
茎と支柱に八の字にひもを回して結びます。締めつけると太った茎に食い込むため、指が1本入る余裕を残しておきます。
支柱を湿らせる
水やりのついでに支柱にも水をかけて湿らせると、気根が張りつきやすくなります。乾いたままだと気根は素通りして垂れ下がります。

気根は切ってよいか

気根は切っても株は枯れません。ただし空気中の水分を吸い、体を支える役目があるため、まとめて全部切ると生育は落ちます。切るのは邪魔なものだけにします。

判断は行き先で決めます。支柱や土へ向かう気根は伸ばし、床や壁へ垂れるものだけを付け根から切ります。切り口は乾かすだけでよく、薬剤は要りません。

土に誘導する
太い気根は曲げて鉢の土に挿すと、そこから根として働き始めます。株が吸える水の量が増え、葉が大きくなります。
切る時期を選ぶ
切るなら生育期の5〜9月にします。冬は切り口の塞がりが遅く、そこから傷みが広がることがあります。
しぼんだ気根
茶色く硬くしぼんだ気根はすでに働いていません。姿を整えたいときは根元から切って構いません。

大きくしすぎない管理

鉢を大きくしない
号数を上げなければ、株はそれ以上大きくなりにくくなります。同じ鉢で根を削って土を替える管理を続ければ、今の高さを保てます。
肥料を控える
置き肥をやめ、液体肥料を月に1回、規定より薄めて与える程度にすると伸びが落ち着きます。切らずに大きさを抑える手です。
明るすぎない場所に置く
光が強いほどよく伸びます。窓から1メートルほど離すと、葉の形をある程度保ちながら伸びの速さだけを落とせます。
上へ伸ばさず横に留める
支柱に登らせるほど葉は大きくなります。高さを抑えたいなら支柱を短くし、先端が支柱を越えたところで切り戻して更新します。

伸ばしたくないからと水を極端に減らすのは逆効果です。根が傷み、葉が黄色く落ちて姿がかえって崩れます。

伸びすぎた株の仕立て直し

切る位置を決める
葉の付け根にある輪状の跡が節です。節の少し上で切ると、その節から新しい芽が出ます。どの高さから枝を出させたいかで位置を決めます。
切った先端は挿し木に
切り取った先端は、気根をつけたまま挿し木にできます。捨てずに増やせるので、仕立て直しと株の更新を同時に進められます。
切った後の管理
切り口から樹液が出るので拭き取り、数日は水を控えめにします。芽が動くまで2〜4週間かかるので、その間は肥料を与えません。

茎や葉の汁はシュウ酸カルシウムを含み、皮膚や口の粘膜を刺激します。手袋をし、切った枝は子どもとペットから離します。

支柱を使わない仕立て

垂らして育てる
高い棚に置いて茎を鉢の縁から垂らす仕立てもできます。ただし垂れた茎に出る葉は小さくなり、切れ込みも浅くなっていきます。
低い姿を保つ
伸びた先端を毎年切り戻し、根元から出る新しい芽に更新すれば、支柱なしでも低い姿を保てます。切った先端は挿し木に回します。
鉢を重くする
支柱を立てない大株は、鉢底に軽石ではなく重い砂利を敷き、陶器の鉢に替えて倒れにくくします。株が傾く反対側に重心を作る手もあります。

支柱なしで大きくすると、茎が横へ這って幅を取ります。置き場所の幅を先に決めてから仕立てを選びます。

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