科: サトイモ科属: Monstera
栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
9月のモンステラは「生育期」の時期です。 9月の畑仕事を見る
モンステラを詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
記録しておきたいタイミング
迎えた日と置き場所
直射日光は葉焼けします。レースカーテン越しの光が適所。置き場所を残します。
新しい葉が開いた日
成長の速さが分かります。葉の切れ込みが増えていく過程を写真で残すと変化が見えます。
植え替え・支柱を立てた日
大きくなると自立できません。支柱やヘゴを立てた日を残します。
気根を処理した日
土に導くか切るかの判断。どうしたかと、その後の生育を残します。
上手に育てるコツ
モンステラを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
用土に樹皮と軽石を混ぜ込む
モンステラの太い根は空気を求めます。観葉用土に樹皮チップやパーライトを3割混ぜると鉢内が蒸れず、根が白いまま伸びます。
古い葉は付け根から切り取る
下の小さな古葉を残すと養分が分散します。黄ばんだものや形の悪い葉を付け根で外すと、次に出る大きな葉へ力が回ります。
葉が開き切るまで鉢を動かさない
巻いた新芽は展開に1〜2週間かかり、その間に向きを変えると葉が歪んで開きます。開き切ってから鉢を回して光を均します。
大きな葉は月1回両面を拭く
面積の広い葉はほこりをかぶると光を通しません。月に一度、濡れ布で両面を拭くと葉色が濃くなり、次の葉も大きく展開します。
混みすぎたら茎を切って株分けする
節を2つ付けて切れば、その1本が新しい株になります。混んだ鉢を分けると株の内側まで風が通り、1枚の葉が大きく育ちます。
モンステラの栽培をはじめるのに用意するもの
これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。
- 培養土(観葉植物用・多肉用)探す言葉「観葉植物 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。多肉・サボテンならさらに粒の粗い専用土。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、6 号鉢で約 3L。
室内は土が乾きにくく、水もちのよい土だと根が傷みます。用途の書かれた土を選ぶだけで失敗が減ります。
- 鉢(スリット鉢・素焼き鉢)探す言葉「植木鉢 スリット 8号」
- 規格の目安
- 今の鉢よりひと回り(直径 3cm)大きいもの。スリット鉢は根が鉢底で回りません。
大きすぎる鉢は、根の届かない土が湿ったまま残ります。1 号ずつ大きくするのが原則です。
- 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
- 規格の目安
- 土に挿して読む針式。
鉢ものを枯らす原因の筆頭は水のやりすぎです。挿して確かめる習慣が付くと、それがなくなります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 観葉植物 置き肥」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を、春から秋に 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで効きます。冬は生育が止まるので与えません。
- 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから足すほうが無駄になりません。
- 受け皿に水を溜めたままにしないでください。根腐れの典型です。
モンステラの病害虫(8)
症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。
過湿による根腐れ
主要生理障害
時期 冬(11〜3月)出る場所 根出やすい条件 冬の水やりが多いとき。受け皿に水をためたとき
症状 葉が黄色くなって垂れ、茎の根元が黒く軟らかくなります。土から酸っぱい匂いがすることもあります。
予防 冬は生育が止まるので水の吸い上げも落ちます。土が乾いてから数日おいて水をやるくらいで十分です。受け皿の水は必ず捨てます。
対処 水やりを止めて乾かします。傷んだ根を切って新しい土に植え替えると助かることがあります。
モンステラを枯らす原因のほとんどが冬の水のやりすぎです。
根詰まり
主要生理障害
時期 生育期(5〜9月)出る場所 根出やすい条件 2 年以上植え替えていない鉢
症状 水をやってもすぐ乾き、新しい葉が小さくなります。切れ込みの入らない葉が出ます。鉢底から根が出ています。
予防 モンステラは生育が旺盛です。2 年に一度、一回り大きい鉢へ植え替えます。
対処 生育期(5〜9 月)に植え替えます。気根は切らずに土へ誘導すると株が安定します。
「葉に切れ込みが入らない」の原因は、若さ・日照不足・根詰まりのいずれかです。
ハダニ類
主要害虫
時期 冬〜春(12〜5月)出る場所 葉裏出やすい条件 暖房で乾燥した室内
症状 葉裏に細かい虫がつき、葉の表に白い点々が広がります。進むと葉がかすれて艶を失います。
予防 暖房の効いた室内は乾燥します。葉裏への霧吹きを習慣にすると、それだけで大きく減ります。
対処 葉水とシャワーで洗い流します。大きな葉なので、濡れた布で葉裏を拭くのも効果的です。
観葉植物の冬のトラブルで最も多いのがハダニです。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハダニ科
カイガラムシ類
よくある害虫
時期 通年(特に春〜夏)出る場所 葉裏・茎出やすい条件 風通しの悪い室内
症状 葉裏や茎に白や褐色の小さな殻がつき、べたつきます。すす病で黒くなります。
予防 風を通し、定期的に葉裏を確認します。
対処 歯ブラシや布でこすり落とすのが確実です。数が少ないうちに取ります。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): カイガラムシ上科
炭疽病
よくある病気
時期 梅雨〜夏(6〜9月)出る場所 葉出やすい条件 高温多湿。葉が濡れたままのとき
症状 葉に黒褐色の斑点ができ、周りが黄色く縁取られます。広がると葉が枯れます。
予防 葉水の後は風を通して乾かします。込み合っていたら葉を整理します。
対処 発病葉を切り取ります。株全体に広がることは少ないので、早めに切れば止まります。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Colletotrichum Colletotrichum gloeosporioides、Colletotrichum acutatum、Colletotrichum aenigma ほか66
さび病
病気一般的な内容
症状 葉の表裏に小さな橙黄色〜赤褐色の隆起した斑点ができ、破れて粉状の胞子を飛散する。多発すると葉が黄化して早期に枯れ上がる。
予防 密植を避けて風通しを確保し、窒素過多にしない。被害葉は残さず処分し、越冬源となる残株やロゼット葉を片付ける。
対処 初期の被害葉は摘み取って処分する。発生初期に登録のある殺菌剤を散布し、まん延前に抑えるのが有効である。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Aecidium minoense、Aecidium quintum、Arthuriomyces peckianus ほか90
記録されている病名(2)
農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。
よくあるトラブル
新しい葉に切れ込みが入らない
光不足か株がまだ若いためです。明るい場所に移すと、次の葉から切れ込みが入ります。
葉が茶色く焼ける
直射日光です。レースカーテン越しの明るい日陰に移します。
葉が黄色くなる
水のやりすぎか根詰まりです。冬は特に乾かし気味に。2 年に 1 度は植え替えます。
倒れる・垂れ下がる
本来はつる性で、支えが要ります。ヘゴ棒や支柱を立てて誘引します。
品種一覧(8)
Gadenin の作物マスタに登録されているモンステラの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
は1
ま1
その他6
モンステラの動画ランキング
モンステラを扱う園芸 YouTube を、再生数の伸びで毎日集計しています。育て方を動画で確かめたいときに。
この作物でよく出る用語
本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。
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