あさがおは日が短くなると花を作る
あさがおは短日植物といって、昼の長さがある程度より短くなると花の芽を作ります。正確には夜の暗い時間の長さを測っていて、連続した暗さが一定を超えた翌日から、成長点が葉ではなく花芽を作り始めます。
だから真夏の一番暑い時期がもっとも花が多いとは限りません。日が短くなる8月下旬から9月にかけて花芽の数が増え、涼しくなってから最盛期を迎える株が珍しくありません。
- 花芽ができてから咲くまで
- 花の芽ができてから開くまでには3週間前後かかります。今日の日長が効くのは3週間後の花数だと考えると、管理の判断がずれません。
- 夏至の直後にも咲く理由
- 日本あさがおは短日への反応が敏感で、初夏の日長でも花芽を作れます。7月から咲き始めるのはこのためです。
- 西洋あさがおが遅い理由
- 西洋あさがおはより短い日長でないと花芽を作りません。8月下旬から10月が本番で、その分つるを長く伸ばします。
月ごとの日長と花数の動き
| 時期 | 昼の長さの目安 | 株のようす |
|---|---|---|
| 6月下旬 | およそ14時間30分 | つるを伸ばす時期、花はまだ少ない |
| 7月下旬 | およそ14時間 | 日本あさがおが咲き始める |
| 8月下旬 | およそ13時間 | 花数が増え、西洋あさがおも咲き出す |
| 9月下旬 | およそ12時間 | 花が最も多い時期、種も同時に太る |
昼の長さは地域と年で多少ずれます。数値そのものより、短くなるにつれて花が増えるという向きを押さえます。
咲く時刻は前の晩の暗さで決まる
つぼみは夜のうちに開く準備を進め、暗くなってからおよそ10時間後に開きます。日没が早くなる秋には開花も早まり、まだ暗い時間に開いている株が出てきます。
- 街灯の下は遅れる
- 夜通し明かりが当たる場所では開花が遅れ、ひどいと昼近くまでつぼみのままです。夜だけ段ボールをかぶせると直ります。
- 自由研究に使える
- 同じ株を2鉢に分け、片方だけ夜に箱をかぶせて暗くする時間を変えると、開く時刻がずれることを自分の目で確かめられます。
- 花は昼にしぼむ
- 開いた花は数時間でしぼみます。しぼんだ花をそのままにすると種に養分が回るので、花を長く見たいなら摘み取ります。
- 涼しい日は長持ち
- 気温が低い秋は昼過ぎまで開いています。夏に早くしぼむのは弱ったからではなく、気温が高いためです。
夜間の照明は花芽の数そのものも減らします。玄関灯の真下に鉢を置いているなら、まず場所を変えます。
咲かない原因は肥料と日照とつるの勢い
咲かないと相談される株の多くは、弱っているのではなく元気すぎます。葉が大きく色が濃く、つるが太いのに花がないなら、まず肥料を疑い、次に日照、最後に鉢の大きさを見ます。
| ようす | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉が濃く茂り花がない | 窒素肥料の与えすぎ | 追肥を止め、水だけで2週から3週様子を見る |
| つるが細く葉も小さい | 日照不足 | 半日以上日が当たる場所へ移す |
| つぼみが黄色く落ちる | 水切れか根詰まり | 水やりを見直し、土の量を増やす |
| 咲くが花が小さい | 株が混みすぎ | 1鉢1株になるよう間引き、下葉を整理する |
| 昼まで開かない | 夜の照明が明るい | 夜だけ箱をかぶせるか、暗い場所へ鉢を移す |
肥料を止めても、効き目が抜けるまで2週間ほどかかります。止めた翌日に変化がなくても、さらに足さないことです。
つるぼけを立て直す
元気なのに咲かない株の典型がつるぼけです。肥料をやめれば直りますが、効き目が抜けるまで待てずに別の肥料を足してしまい、いつまでも咲かないという流れが一番多い失敗です。
- つるぼけとは
- 肥料と水が効きすぎて、つると葉だけが勢いよく伸び花がつかない状態です。葉の色が濃く、節と節の間が長いのが特徴です。
- まず追肥を止める
- 液体肥料も置き肥もいったん全部止めます。追肥(育てている途中で足す肥料)は花が咲きだすまで再開しません。置き肥は取り除き、水を多めに流します。
- 先端を摘む
- 伸びている先端を切って伸長を止めると、養分の行き先が変わって花芽に回ります。切るのは1節から2節で十分です。
- 戻ってくる時期
- 手当てから2週から3週で節ごとにつぼみが見え始めます。焦って別の肥料を足すと振り出しに戻ります。
花を長く楽しむ手当て
花の期間を延ばす鍵は、株に種を作らせすぎないことです。実がふくらみ始めると株は花より種に養分を送るので、そのまま放置すると9月を待たずに花数が落ちます。
- しぼんだ花を摘む
- 毎朝しぼんだ花を摘むと、種を作る養分が次の花に回ります。種を採る株は数輪だけ残し、残りは摘みます。
- 9月の切り戻し
- 先端が伸びきって花が上だけになったら、下の節を残して切り戻します。脇づるが出て10月まで咲き続けます。
- 終わりの見きわめ
- 最低気温が10℃を下回ると花は終わります。無理に伸ばさず、残した実を太らせることに切り替えます。
- 秋の水やりを絞る
- 涼しくなっても夏の調子で与えると根が傷みます。土が乾いてから与える形に切り替えると、最後まで花が続きます。
あさがおの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
あさがおの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はあさがおの育て方にまとめています。
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