仕立てを先に決めてから支柱を買う
支柱は後から差し替えがききません。根が回った鉢に太い支柱を突き刺すと根を切ります。本葉が出た時点で、どの形にするかを決めておきます。
| 仕立て | 必要な高さ | 向く場面 |
|---|---|---|
| 行灯支柱 | 60センチから90センチ | 鉢1つ、学校の観察 |
| 合掌の直立 | 1メートル80センチ | 地植えで花を上に見せる |
| ネット | 2メートル前後 | 窓の日よけ、西洋あさがお |
| 吊り鉢 | 支柱なし | つるを垂らす小輪種 |
行灯支柱は鉢のふちから2センチ内側に差します。ふちすれすれだと風で鉢ごと倒れ、つるが折れます。
支柱は本葉4枚から5枚で立てる
支柱は早すぎても遅すぎても困ります。早く立てると根を張る前に鉢がぐらつき、遅れるとつるが地面をはって隣の株や物にからみ、ほどくときに必ずどこかを折ります。
立てる時期は葉の枚数ではなく、つるの先端の動きで決めます。本葉4枚から5枚のころに先端が空中で円を描き始めるので、その動きを見たら支柱の用意です。
- 立てる合図
- 先端がくるくると回り始め、まっすぐ上に伸びずに空をさぐるようになったら支柱の合図です。この動きが出てから2日以内に立てます。
- 深さは鉢底まで
- 支柱の脚は鉢底に届くまで差します。浅いと満開の時期に上が重くなり、風で支柱ごと倒れます。
- 最初の1周だけ人が巻く
- つるの先を支柱に沿わせ、下から1周だけ手で巻きつけます。あとは自分で登るので、以降は触りません。
- 地植えは支柱を先に
- 地植えでは苗を植える前に支柱を立てます。植えてから差すと、伸び始めた根を必ずどこかで切ります。
つるが巻く向きに逆らわない
あさがおのつるは、株ごとの気まぐれではなく種類として決まった一方向にしか巻きません。逆向きに巻きつけると、その日のうちにほどけて垂れ下がります。誘引で迷ったら、すでに巻いている部分と同じ向きに続けます。
巻く向きの呼び方は右巻きと左巻きの両方が使われていて、本によって逆になります。呼び名を覚えるより、自分の株を上から見下ろして、時計回りか反時計回りかを確かめるほうが確実です。
- 巻き直すときの手順
- つるを支柱から外すのは午前中にします。昼過ぎは水分が抜けて折れやすく、日が落ちてからは組織が硬く戻りません。
- 先端は持たない
- つかむのはつるの中ほどで、伸びている先端5センチには触れません。ここを握るとその節から先が伸びなくなります。
- 折れたときの処置
- 折れても皮一枚つながっていれば、副木として細い棒を添えてひもで留めれば復活します。完全に切れたら、その下の節から出る脇づるに切り替えます。
摘心でつるの数を増やす
摘心(先端を摘んで枝数を増やすこと)とは、伸びている先端を切って脇から出る枝を増やす作業です。あさがおは親づるより子づるのほうが花をよくつけるので、鉢で株を大きく見せたいときは早めに切ります。
- 切る時期
- 本葉が7枚から8枚に増えたころ、先端を1節分だけ切ります。これより早いと株が弱り、遅いと親づるが伸びすぎて形が乱れます。
- 切ったあとに出るもの
- 1週間から10日で葉のつけ根から子づるが2本から3本出ます。この子づるをそれぞれ支柱に振り分けて登らせます。
- 摘心しない選択
- 窓をおおう日よけや、天井まで伸ばして見せたいときは摘心しません。1本の親づるを長く伸ばすほうが早く高さを稼げます。
摘心のあと数日は花芽の準備に養分が回るため伸びが止まって見えます。枯れたと勘違いして肥料を足さないことです。
緑のカーテンは張り方で決まる
緑のカーテンで失敗するのは、上だけ茂って窓の下半分がすかすかになる形です。原因は張り方と誘引で、株の数を増やしても直りません。網の張り方と横への振り分けで決まります。
- 網目の大きさ
- つるが自分で握れる網目は10センチ角前後です。網目が大きすぎるとつるが空振りし、下のほうだけが茂った形になります。
- 上下を強く張る
- 上端と下端の両方を固定し、たるみをなくします。たるむと風で全体が揺れ、つるが根元からねじ切れます。
- 株の間隔
- 西洋あさがおは1株が横に1メートル以上広がります。株間は30センチから40センチとり、詰めすぎないほうが下までふさがります。
- 横に振り分ける
- 上へまっすぐ登らせると上部だけ茂ります。伸びかけのつるを毎朝2、3本横へ倒し、網の幅いっぱいへ広げます。
- 土の量を確保する
- カーテンにするなら1株あたり土は20リットル以上ほしいところです。少ない土では真夏に水が持たず、葉が黄色く落ちます。
形が乱れたときの手当て
つるは一度伸びた形を後から曲げ直せません。乱れたと気づいた時点で、伸びる先を切って向きを変えるのが唯一の直し方です。放っておくと日が当たる上部だけに花がつきます。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 上だけ茂って下がすかすか | つるを上へ登らせすぎた | 先端を切り、脇づるを下へ誘引し直す |
| つるが支柱から落ちる | 巻く向きと逆に留めた | 同じ向きに巻き直し、ひもで軽く留める |
| 支柱の上で団子になる | 支柱が低い | 上でとぐろを巻かせず、横へ渡したひもへ逃がす |
| 葉ばかりで花が上まで来ない | 窒素過多とつるの伸びすぎ | 追肥を止め、先端を摘んで伸長を抑える |
誘引のひもは麻ひもなど柔らかいものを8の字にかけます。針金は太ったつるに食い込み、そこから折れます。
あさがおの剪定・切り戻しに使うもの
切り戻しは株を若返らせる作業です。切る位置と、切り口を乾かすことに関わるものだけで足ります。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 園芸 ステンレス」
- 規格の目安
- 刃渡り 5cm 前後。バイパス式(刃が交差するもの)は切り口がきれいです。
アンビル式(刃が台に当たるもの)は茎を潰します。生きた枝を切るならバイパス式を選びます。
- 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
- 規格の目安
- 濃度 70〜80%。スプレー式。
株を変えるたびに刃を拭きます。病気の株から健全な株へ、はさみが運んでしまうのを防げます。
- 園芸用手袋探す言葉「園芸手袋 背抜き」
- 規格の目安
- 手のひらにゴムを張った背抜きタイプ。細かい作業ができる薄手のもの。
茎の汁でかぶれる植物があります。厚い革手袋だと、切る位置を指で確かめられません。
- 柔らかい茎の草花は、指で摘めばはさみは要りません。
- 癒合剤は木の太い枝を切るときのもので、草花には要りません。
あさがおの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はあさがおの育て方にまとめています。
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