種まきの手順
土を先に湿らせる
まく前に鉢底から水が流れるまで水をやり、30分置いてからまきます。まいた後に強く水をかけると種が浮いて片寄ります。
深さ1センチ
指の第一関節までの穴をあけ、種を横向きに置いて土をかぶせます。浅すぎると皮をかぶったまま芽が立ち、双葉が開けません。
1か所に2粒
発芽しない種があるので保険をかけます。5号鉢なら2か所、直径30センチのプランターなら3か所が上限です。
発芽までの水やり
土の表面を乾かさないことが最優先です。日に1回、朝に静かに与えます。受け皿に水をためると酸素不足になるので捨てます。
芽が出たら日なたへ
双葉が開いたらすぐ日当たりへ移します。暗い場所に置くと茎だけがひょろ長く伸び、あとから倒れて直せません。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
まず育てる種類と場所を決める
同じあさがおでも、日本あさがおと西洋あさがおでは咲く時期も伸びる長さも違います。夏休みの観察に使うなら7月から咲く日本あさがお、窓をおおう日よけにするなら秋まで伸び続ける西洋あさがおを選びます。
置き場所は半日以上直射日光が当たるところが前提です。午前中だけ日が当たるベランダでも咲きますが、日照が3時間を切る北向きでは、つるは伸びても花数が目に見えて減ります。
| 種類 | 咲き始めの目安 | 向く仕立て |
|---|---|---|
| 日本あさがお | 7月上旬から | 鉢と行灯支柱、観察用 |
| 大輪や変化咲き | 7月中旬から | 1鉢1株でじっくり |
| 西洋あさがお | 8月下旬から | ネットの日よけ、地植え |
夏休みの自由研究に使うなら、咲き始めが遅い西洋あさがおは避けます。8月末まで一輪も咲かないことがあります。
種の皮が硬いので芽切りをする
あさがおの種は硬実種皮といって、水を通しにくい硬い皮に包まれています。そのまままくと、吸水できた種だけが先に出て、残りは1週間以上遅れるか腐ります。芽切り、つまり皮に傷をつけて水の入り口を作ると発芽日がそろいます。
傷をつける場所が要点です。種はミカンの一房のような形をしていて、丸く盛り上がった背中側と、へこんだ角があります。角の先端には白っぽいへそがあり、ここが根の出口なので、避けて背中側を削ります。
- 削る位置
- 丸い背中の面を、爪切りの刃やつめやすりで浅く削ります。中の白い子葉がうっすら見えたところで止めます。深く切ると芽そのものを傷つけます。
- へそは切らない
- とがった角の白い点は根が出る場所です。ここを削ると根が伸びずに腐ります。反対の丸い側だけを削るのが安全です。
- 水に浸してから見分ける
- 削ったあと6時間ほど水につけると、吸水した種はふくらんでしわが消えます。ふくらまない種は追加でもう一度削り直します。
- 処理済みの種もある
- 袋に発芽処理済みと書かれた種は、出荷前に同じ加工がしてあります。この場合は削らず、そのまままいて問題ありません。
浸水は一晩まで。24時間を超えて水につけると酸素不足で種が傷み、発芽率がかえって落ちます。
地温が20℃を超えてからまく
あさがおは熱帯生まれで、発芽には20℃から25℃ほどの温度が要ります。暦だけを見て4月上旬にまくと、地面が冷たくて種が動かず、そのまま土の中で腐ることがあります。桜が散り、日中の最低気温が15℃を割らなくなってからが目安です。
| 地域 | 種まきの適期 | 発芽までの日数 |
|---|---|---|
| 暖地 | 4月下旬から5月中旬 | 4日から6日 |
| 中間地 | 5月上旬から5月下旬 | 5日から7日 |
| 寒冷地 | 5月下旬から6月中旬 | 5日から8日 |
遅まきの限界は6月いっぱいです。7月にまくと、つるが伸びきる前に日が短くなり、株が小さいまま花期に入ります。
発芽しないときの見分けと戻し方
| 状態 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 10日たっても出ない | 地温不足か芽切り不足 | 掘り出して硬さを確認し、削り直してまき直す |
| 土から出ずに腐った | 水のやりすぎか深まき | 土を入れ替え、深さ1センチでまき直す |
| 皮をかぶって開かない | 覆土が浅すぎた | 霧吹きで皮をふやかし、翌朝そっと外す |
| 茎だけ細く伸びた | 発芽後の日照不足 | 深植えにして支え、日なたへ移す |
まき直しは6月中旬までなら十分間に合います。1週間待って動きがなければ、粘らず新しい種でやり直します。
本葉が出てから1本に間引く
間引きは双葉ではなく本葉が1枚から2枚開いてから行います。双葉の段階では強さの差が出ておらず、残す株を選べないからです。本葉が出ると、茎の太さと葉の大きさに明らかな差がつきます。
- 残す株の選び方
- 茎が短く太く、双葉が左右そろって大きい株を残します。背が高い株は日照不足で伸びただけで、強い株ではありません。
- 抜かずに切る
- 根がからむので、いらない株ははさみで地際を切ります。引き抜くと残す株の根まで持ち上がり、その日のうちにしおれます。
- 間引く数の目安
- 5号鉢は1株、直径30センチのプランターは2株までです。詰めると葉が重なって下葉が枯れ上がり、花数が半分以下になります。
間引いた株がもったいないときは、切らずに丁寧に掘り上げて別の鉢へ植え直します。当日中なら根付きます。
あさがおの種まきでよくある質問
あさがおの種はいつまく?
地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
あさがおの種はどうやってまく?
点まきが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
あさがおの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
あさがおの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
あさがおは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
あさがおの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
あさがおの種まきに使うもの
草花の種は野菜より小さいものが多く、覆土の厚さで発芽が決まります。光を好む種はほとんど土をかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
好光性の種は土をかけないので、ジョウロだと流れます。発芽まではすべて霧で与えます。
- セルトレイ・浅鉢探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴のセルトレイか、深さ 5cm 前後の浅い育苗箱。
種が小さいほど深い容器は要りません。浅いほうが土が乾きすぎず、温度も上がりやすくなります。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
草花は発芽まで 2 週間以上かかるものもあります。まいた日を書いておかないと、待つか諦めるかを判断できません。
- 種が大きい草花なら、ポットに直接まけばセルトレイは要りません。
- 温室やヒーターマットは、暖かい時期にまくなら要りません。
あさがおの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はあさがおの育て方にまとめています。
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