科: ヒルガオ科属: Ipomoea
栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
9月のあさがおは「開花」の時期です。 9月の畑仕事を見る
あさがおを詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
記録しておきたいタイミング
播種した日と種の処理
殻が硬い品種は傷をつけて一晩水に浸けます。処理の有無と発芽までの日数を残します。
つるが伸び始めた日
支柱やネットを用意する合図です。何を立てたかを残すと翌年の準備が早くなります。
初めて咲いた日
播種から開花までの日数が分かると、翌年に咲かせたい時期から逆算できます。
種を採った日
花がら の後にできる実が茶色く乾いたら採り時。採種の日と量を残します。
長く咲かせるコツ
あさがおを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
行灯仕立ては支柱4本で組む
鉢に4本立てて輪に沿わせると、つるが上へ均等に巻きます。左巻きに伸びる性質なので、その向きに合わせて誘引すればほどけません。
本葉5〜6枚で先を摘む
親づる1本だけでは花のつく節が限られます。先端を摘めば脇から子づるが3〜4本出て、そのぶん咲く場所が増えます。
夜に光の当たらない場所へ置く
あさがおは暗さが10時間ほど続いた翌朝に開きます。街灯や室内の明かりが届く場所では開花の時刻が乱れるため、夜だけでも鉢を動かします。
種を採るなら8月の花を残す
花がらをすべて摘むと種が採れません。8月中旬までに咲いた花は実が充実しやすいので、いくつか残して殻が茶色くはじける直前に採ります。
あさがおの栽培をはじめるのに用意するもの
これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、水はけ重視の配合。14〜25L の袋。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
野菜用より肥料分が控えめで、花を咲かせる草花に合います。まず 1 袋あれば足ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。リン酸の比率が高いもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで効くので、水やりのたびに考えずに済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を摘み続けるかどうかで、花期の長さが変わります。いちばん手に取る道具です。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口 外せる」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口を外せるもの。
花を濡らさずに株元へ注げます。花に水がかかると、その花は早く終わります。
- 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから足すほうが無駄になりません。
- 鉢は新品でなくてもかまいません。洗って日に当てれば繰り返し使えます。
あさがおの病害虫(13)
症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。
アブラムシ類
主要害虫
時期 初夏〜夏(6〜8月)出る場所 新芽・つぼみ・つる先出やすい条件 暖かくなる時期。窒素過多
症状 つる先やつぼみに群生し、葉が縮れます。花が咲かなくなります。
予防 元肥の窒素を控えめにします。つる先をこまめに見ます。
対処 水で流すか捕殺します。夏休みの観察では、朝の水やりのときに確認する習慣が有効です。
あさがおのトラブルで最も多い虫です。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、Nasonovia ribisnigri
ハダニ類
主要害虫
時期 盛夏(7〜9月)出る場所 葉裏出やすい条件 高温乾燥。雨の当たらないベランダ
症状 葉裏に細かい虫がつき、表から白いかすり状に見えます。進むと葉が黄変して落ちます。
予防 葉裏への葉水が効きます。乾燥する場所ほど増えます。
対処 葉水で洗い流します。鉢なら葉裏にシャワーをかけると数が減ります。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハダニ科
白さび病
よくある病気
時期 梅雨〜秋(6〜9月)出る場所 葉出やすい条件 多湿
症状 葉裏に白い盛り上がった斑点ができ、表から黄色い斑に見えます。
予防 密植を避け、風を通します。
対処 発病葉を取り除きます。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Albugo candida、Albugo ipomoeae-aquaticae、Albugo ipomoeae-hardwickii ほか5
つる割病
よくある病気
時期 夏(7〜8月)出る場所 株全体出やすい条件 連作。高い地温
症状 つるがしおれて枯れ、地際が変色します。
予防 連作を避け、鉢なら土を替えます。
対処 治せません。抜いて処分します。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Fusarium oxysporum、Fusarium oxysporum f. sp. batatas、Fusarium oxysporum f. sp. cucumerinum ほか6
苗立枯病
よくある病気
時期 播種期(5月)出る場所 地際の茎出やすい条件 低温多湿。厚まき
症状 発芽後の苗が地際でくびれて倒れます。
予防 地温が上がってからまき、過湿を避けます。
対処 発病株を取り除きます。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Achlya klebsiana、Cylindrocladium canadense、Fusarium avenaceum ほか41
ネコブセンチュウ
害虫一般的な内容
症状 日中に株が萎れ、施肥や潅水をしても回復しない。抜き取ると根に大小の こぶ が数珠状に付き、細根が乏しい。
予防 同じ科の連作を避け、対抗植物のマリーゴールドや緑肥を輪作に入れる。抵抗性台木の接ぎ木苗を使うのも有効だ。
対処 被害株は根ごと抜き取り圃場外へ持ち出す。夏季は透明マルチによる太陽熱消毒で土壌中の密度を下げる。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネコブセンチュウ属、アレナリアネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ ほか5
灰色かび病
病気一般的な内容
症状 花や果実、葉に水浸状の褐色病斑ができ、表面に灰色のふわふわしたかびを密生する。果実は軟腐して落果し、収穫後も貯蔵中に腐敗が進む。
予防 咲き終わった花弁や枯れ葉をこまめに取り除き、湿気のこもらない株間を保つ。雨よけと換気で結露を減らすと効果が高い。
対処 発病部位は胞子を飛ばさないよう静かに袋へ入れて処分する。多湿期には登録のある殺菌剤を予防散布し、耐性菌回避のため系統を替える。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Botryotinia fuckeliana、Botrytis cinerea、Botrytis galanthina ほか2
斑点病
病気一般的な内容
症状 下葉から褐色〜灰白色の小さな円形病斑が現れ、中央が灰色になって黒い小粒点を伴う。病斑が増えると葉が黄化して早期に落葉する。
予防 被害残さを畑に残さず処分し、種子伝染を避けるため健全な種子を用いる。泥はねを防ぎ、連作を避けて風通しを確保する。
対処 発病葉は摘除して持ち出す。多雨期には登録のある殺菌剤を予防的に散布し、下葉から順に薬液がかかるようにする。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acroconidiella tropaeoli、Alternaria azukiae、Alternaria dianthi ほか80
輪紋病
病気一般的な内容
症状 枝幹の表面がいぼ状に隆起して粗くなり、そこが伝染源となる。果実には褐色の円形病斑ができ、同心円状の輪紋を描きながら軟らかく腐敗する。
予防 いぼ症状の出た枝は剪定して処分し、樹体を健全に保つ。落果や被害果を園内に残さず、袋かけで果実への感染を減らす。
対処 腐敗果は早めに取り除いて処分する。梅雨から夏の降雨期に登録のある殺菌剤を定期散布し、枝幹の伝染源を減らす。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Alternaria linariae、Alternaria solani、Ascochyta compositarum ほか22
記録されている病名(4)
農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。
よくあるトラブル
つるばかり伸びて花が咲かない
窒素過多です。肥料を控えるとつぼみがつきます。日照不足でも咲きません。
葉が黄色くなる
水切れか根詰まりです。夏は毎日、鉢底から流れるまで与えます。
葉が縮れて広がらない
アブラムシかハダニです。新芽の裏を見ると見つかります。
発芽しない
殻が硬い種です。爪切りなどで種の丸い部分に浅く傷をつけ、一晩水に浸けてから播きます。
品種一覧(12)
Gadenin の作物マスタに登録されているあさがおの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
あ3
か1
さ1
た1
は1
や1
その他4
あさがおの動画ランキング
あさがおを扱う園芸 YouTube を、再生数の伸びで毎日集計しています。育て方を動画で確かめたいときに。
この作物でよく出る用語
本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。
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