収穫の回数だけ肥料が要る
モロヘイヤは夏のあいだ何度も先端を摘み取る作物です。摘むたびに株は新しい枝を出して力を使うので、肥料が切れると葉が小さく硬くなり、色も薄くなります。収穫の回数と肥料の回数はほぼ同じだと考えます。
水は与えすぎても葉が薄く水っぽくなります。土の表面が乾いてから与えるという基本を守り、真夏だけ回数を増やすと考えると分かりやすくなります。容器づくりでは土の量が少ない分、この間隔が短くなります。
| 時期 | 水やり | 肥料 |
|---|---|---|
| 植え付けから摘心まで | 土が乾いたら与える | 元肥だけでよい |
| 七月の収穫盛り | 畑なら三日に一度 | 二週間から三週間に一度 |
| 八月の猛暑 | 朝にたっぷり | 同じ間隔で続ける |
| 九月以降 | 回数を減らす | 最後の一回で止める |
水は朝に、株元へ与える
夏の水やりは朝のうちに済ませます。日中の暑い時間に与えると土の中が蒸れ、根が傷みます。夕方に与えると夜のあいだ湿ったままになり、病気が出やすくなるので、遅くとも午前中には終わらせます。
葉が昼にしおれても、夕方に戻るなら水は足りています。夕方も垂れたままなら翌朝にたっぷり与え、株元に敷きわらをして乾きを遅らせます。
- 朝に与える
- 日が高くなる前に株元へ与えます。葉の上からかけると水滴が焼けの原因になるので、根元をねらいます。
- 乾き具合を見る
- 指を土に二センチ入れて湿り気がなければ与えどきです。湿っていれば一日置いてから見ます。
- 敷きわらを広げる
- 株のまわりに敷きわらか刈った草を広げます。乾きが遅くなり、真夏の水やりの回数が減ります。
追肥は摘み取りのあとに少しずつ
追肥(育ちの途中で足す肥料)は、先端を摘んだあとに与えるのが分かりやすい合図になります。株元から二十センチ離した位置に化成肥料をひとつまみまき、土と軽く混ぜてから水を与えます。
一度に多く与えると葉が濃く大きくなりすぎて、味が粗くなります。少ない量をこまめに足すほうが、やわらかい葉が続けて穫れます。
- 摘んだ日に足す
- 収穫のたびに与えると忘れません。株元を避け、根の先が伸びている外側にまいて土となじませます。
- 量を控えめに
- 一株あたりひとつまみが目安です。効きが弱いと感じたら次の回で増やし、いきなり倍にはしません。
- 水を与える
- 肥料をまいたら必ず水を与えます。乾いたままでは効かず、根の近くに固まって傷める原因になります。
- 葉の色で判断する
- 新しい葉が黄緑色なら足りていません。濃い緑で厚ぼったければ多すぎなので一回休みます。
容器づくりでは水切れに気をつける
ベランダの容器では、真夏に朝夕の二回水を与えることになります。深さ三十センチ以上、容量二十リットルほどの容器に一株か二株が目安で、詰め込むと水切れと肥料切れが同時に起きます。
容器の土は肥料が流れ出やすいので、追肥の間隔を畑より短くします。二週間に一度を目安にし、液体の肥料なら一週間に一度でも構いません。
| 容器 | 植える株数 | 夏の水やり |
|---|---|---|
| 二十リットルの丸鉢 | 一株から二株 | 朝に一回、猛暑日は夕方も |
| 六十五センチの長方形 | 二株 | 朝夕の二回になることが多い |
| 十リットル未満の小鉢 | 向かない | 水切れが早く葉が硬くなる |
夏の暑さと風から株を守る
モロヘイヤは暑さに強い一方で、背が高くなると台風の風で根元から倒れます。草丈が七十センチを超えたら支柱を立てるか、株元に土を寄せて安定させます。倒れた株も起こして支えれば持ち直します。
強い日差しそのものは問題になりません。むしろ日陰では茎が細く伸びて葉が薄くなるので、一日中よく日の当たる場所に置きます。
背が高くなりすぎたと感じたら、支柱よりも先に摘み取りで高さを下げます。収穫を兼ねて切り戻せば、風の影響も減り、手の届く高さで作業を続けられます。
- 支柱を立てる
- 草丈が七十センチを超えたら、株のそばに支柱を立てて麻ひもでゆるく結びます。強く縛ると茎が傷みます。
- 株元に土を寄せる
- 根元に土を寄せて盛ると倒れにくくなります。同時に浅い根が守られ、乾きにも強くなります。
- 台風の前に摘む
- 風の予報が出たら、収穫を兼ねて先端を多めに摘みます。背が低くなるほど風の力を受けにくくなります。
葉が硬い、色が薄いときの直し方
モロヘイヤの不調は、葉の手ざわりと色にはっきり出ます。硬くて筋っぽいなら水か肥料の切れ、色が薄いなら肥料切れ、縮れているなら虫の可能性が高いと見当が付きます。
- 硬いとき
- 摘む位置が下すぎるか、水と肥料が切れています。先端十五センチまでに摘む位置を上げ、追肥と水を増やします。
- 色が薄いとき
- 肥料切れです。追肥を一回入れ、一週間後に新しい葉の色を確かめます。戻らなければもう一回足します。
- 葉が縮れるとき
- 葉の裏を見てハダニやアブラムシがいないか確かめます。いれば水を強めにかけて洗い流します。
- 伸びが止まったとき
- 根詰まりか気温の下がりです。容器なら大きな鉢へ移し、九月以降なら収穫を終える時期と考えます。
モロヘイヤの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
モロヘイヤの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はモロヘイヤの育て方にまとめています。
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