葉の異常から原因を切り分ける
ヨモギの葉に出る異常は、アブラムシ、虫こぶ、ハムシ類の食害、うどんこ病、そして水切れや根詰まりによる生理障害に分かれます。葉の表か裏か、粉か穴か、株全体か一部かを見れば、大半はその場で見分けられます。まず表で当てはまるものを探してください。
| 見た目 | 考えられる原因 | 最初にやること |
|---|---|---|
| 新芽に小さな虫が群がり縮れる | アブラムシ | 水で洗い流すか、新芽ごと摘む |
| 葉や茎に丸いこぶができる | タマバエなどの虫こぶ | こぶの付いた部分を切って処分 |
| 葉に小さな穴が多数 | ハムシ類 | 朝に葉裏を見て捕まえる |
| 葉の表に白い粉 | うどんこ病 | 病葉を取り、混んだ茎をすかす |
| 下葉から一様に黄色くなる | 水切れか根詰まり | 鉢なら植え替え、地植えは水 |
アブラムシは春の新芽に集中する
三月から五月、いちばん大切な若葉の時期にアブラムシが新芽に群がります。葉が縮れて丸まり、ベタベタした排泄物にすす病が付きます。ヨモギは食用なので薬をなるべく使わず、水で洗い流すか、群れた新芽ごと摘み取るのが基本です。テントウムシが来ていれば一週間で減ることも多く、まず様子を見て判断します。
アブラムシが出た年は、その株の周りの雑草も一緒に片づけます。ホトケノザやハコベなど春の雑草にアブラムシが付き、そこからヨモギへ移ってくることが多いです。株元を三十センチほど裸にしておくと、飛来する数が目に見えて減ります。
- 毎朝の収穫時に見回る
- 若葉を摘むついでに新芽の裏を確かめます。数匹なら指でつぶし、群れていればホースの水で洗い流します。
- 群れた新芽は摘み取る
- 縮れてしまった新芽は元に戻らないので、その部分を切って袋に入れて捨てます。脇から新しい芽が出ます。
- 混んだ茎を減らす
- アブラムシは風通しの悪い株に集まります。株元の細い茎を抜いて、株の中に風が通るようにします。
食用にする株に薬を使うなら、野菜用で収穫前日まで使える種類を選び、使ったあと数日は摘まないようにします。
虫こぶとハムシの手当て
ヨモギの葉や茎に直径五ミリから一センチの丸いこぶができることがあります。タマバエなどの幼虫が中で育つ虫こぶで、株が枯れることはありませんが、こぶの付いた葉は食用に向きません。見つけたらこぶごと切り取って処分します。夏には小さなハムシが葉に穴をあけますが、被害は見た目だけで、株の勢いが落ちることはまれです。
- 虫こぶは切って捨てる
- こぶを見つけたら、その葉か茎の部分を切り取り、袋に入れて燃えるごみへ。地面に落とすと中の幼虫が育って翌年また出ます。
- ハムシは朝に捕まえる
- 葉に穴が増えたら、朝の涼しい時間に葉裏を見て、小さな甲虫を手で落とします。数が多ければ株を半分に刈って新芽を出させます。
- 秋の刈り込みで越冬を断つ
- 虫こぶもハムシも刈った茎の中や落ち葉で冬を越します。十一月に地上部を刈り、落ち葉を株元から取り除きます。
うどんこ病と蒸れによる不調
梅雨から夏にかけて、株が込み合うと葉の表に白い粉のようなうどんこ病が出ます。ヨモギではまれですが、鉢植えを壁際に置いたときや、刈り込みを忘れて茎が茂りすぎたときに見られます。病葉を取り除き、株を半分に刈って風を通せば自然に収まります。薬は要りません。
鉢植えをベランダの壁際に置くと、片側だけ日が当たらず内側の葉が黄色く落ちます。週に一度、鉢を半回転させて全体に日を当てるだけで蒸れの症状はかなり減ります。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉の表に白い粉が広がる | うどんこ病、風通し不足 | 病葉を取り、半分に刈り込む |
| 株の内側の葉が黄色く落ちる | 蒸れ、日照不足 | 混んだ茎を抜き、鉢は壁から離す |
| 葉の縁が茶色く焼ける | 真夏の水切れ | 朝の水やりを増やし、鉢は午後日陰へ |
| 茎の根元が黒く腐る | 過湿、深植え | 水を控え、掘り上げて浅く植え直す |
広がりすぎたときと、翌年に持ち越さない片づけ
ヨモギでいちばん多い困りごとは、病気より株が広がりすぎることです。地下茎は一年で五十センチ以上伸び、仕切りのない庭では芝生や花壇の中まで入り込みます。抜いても地下茎の切れ端から再生するため、掘り取るなら地下茎を全部取る覚悟が要ります。手に負えなくなる前に、秋の片づけで区画を切り直してください。
- 十月に区画の外を掘る
- 仕切りの外側を幅二十センチ、深さ三十センチ掘り、伸び出した地下茎を全部取り除きます。白い切れ端も残さず拾います。
- 仕切りを深くする
- 浅い仕切りを越えていたら、波板か底を抜いた大鉢を三十センチの深さで埋め直します。上端は地面から五センチ出します。
- 刈った茎と落ち葉を処分
- 十一月に地上部を刈ったら、茎と落ち葉は株元に残さず捨てます。虫こぶやハムシの越冬場所をなくし、翌年の被害を減らします。
ヨモギの収穫までのコツは作物ページに
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