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ヨモギの株の入手と植え付け

ヨモギの株の入手と植え付け|広がる地下茎を見越して鉢か区画に収める

ヨモギの栽培イメージ

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ヨモギは野で採った株か苗から始めるのが早道です。地下茎で際限なく広がるので、植える前に鉢か仕切った区画を用意します。

野の株、苗、種のどれから始めるか

ヨモギは河原や土手に自生する多年草で、園芸店に苗が並ぶことは少なく、多くの人は野の株を掘って持ち帰るか、通販の苗から始めます。種も採れますが細かくて発芽がそろわず、若葉を摘めるまでに一年以上かかるため、初心者には向きません。まずは表で自分に合う始め方を選んでください。

野の株を採るときは、道路脇や犬の散歩道を避け、農薬をまいていない土手を選びます。持ち帰った株は根に付いた土を落とし、ほかの草の根や虫の卵が混じっていないか確かめてから植えます。

場面おすすめの始め方気をつける点
近くに自生地がある春か秋に地下茎ごと掘って移す許可のいる場所や農薬散布地を避ける
ベランダで少量を使いたい通販の苗一株を7〜8号鉢へ根詰まりが早いので毎春の植え替えが要る
庭の一角にまとめて植えたい苗か株を仕切った区画へ仕切りがないと隣の花壇に入り込む
数を増やして配りたい秋に種を採ってポットまき発芽まで三週間、収穫は二年目から

良い株と苗の見分け方

自生のヨモギは葉裏が白い綿毛で覆われ、葉をもむと独特の香りが立ちます。よく似たブタクサやトリカブトの若葉と混同すると危険なので、葉裏の白さと香りの二つを必ず確かめてください。ブタクサの葉裏は緑で香りがなく、トリカブトは葉が切れ込んで光沢があります。

葉裏の白い毛を確かめる
葉をひっくり返し、銀白色の細かい毛が全面にあるかを見ます。毛がなく緑のままなら別の草なので採りません。
もんで香りを確かめる
葉を一枚ちぎって指でもみ、草餅の香りがはっきり立つ株を選びます。香りの弱い株は日陰育ちで、移しても葉が薄くなりがちです。
地下茎の太さを見る
掘り上げた地下茎が鉛筆ほどの太さで白く、途中に芽が付いているものを選びます。黒ずんで細いものは根付きが悪いです。
苗は節間の詰まった株を
通販の苗は草丈十〜十五センチで茎が太く、下葉が黄ばんでいないものを選びます。ひょろ長い苗は倒れやすく回復に時間がかかります。

植え付けの手順

植え付けの適期は三月から四月と、九月下旬から十月です。真夏の移植は根が付く前に葉が焼けるので避けます。土は選びませんが、鉢植えなら市販の野菜用培養土赤玉土を二割混ぜて水はけをよくします。地植えは肥料がなくてもよく育つため、堆肥をひとすくい混ぜる程度で十分です。

仕切りを先に埋める
地植えなら底を抜いた大きめの鉢か、波板を深さ三十センチほど埋めて区画を作ります。ヨモギの地下茎は二十センチ前後の深さを走るので、浅い仕切りでは抜けます。
地下茎は横に寝かせる
掘り上げた株は地下茎を地面と平行に寝かせ、深さ五センチほど土をかけます。芽が上を向くように置くと早く伸びます。
苗は根鉢を軽くほぐす
ポット苗は根鉢の底を少し崩し、根鉢の上面が地面と同じ高さになるよう植えます。株間は三十センチもあれば一年で埋まります。
たっぷり水を与える
植えた直後に鉢底から流れるまで水を与え、根付くまでの一週間は土の表面が乾いたら続けます。新しい葉が動き始めたら根付いた合図です。

鉢で育てるなら七号以上を選びます。小さい鉢では半年で根が回り、葉が小さく固くなります。

植え付け後に育たないときの見分け方

ヨモギは植えて二週間もすれば新しい葉が出るのがふつうです。それでも動かないときは、根の状態か水の量が合っていません。葉の様子と土の湿り具合を触って確かめ、下の表で切り分けてください。

症状考えられる原因手当て
葉が垂れて土が乾いている水切れたっぷり与えて半日陰に置く
葉が垂れて土が湿ったまま深植えか根腐れ掘り上げて地下茎を浅く植え直す
葉は元気だが伸びない根付いていない、時期が遅い一か月待ち、秋なら春まで様子を見る
新芽が黒く縮れるアブラムシ水で洗い流し、混んだ葉を減らす

一年目の育て方の目安

春に植えた株は五月には草丈三十センチになり、六月から若葉を摘めます。一年目は株を作る年と考え、収穫は先端の葉数枚にとどめます。夏は背丈が一メートルを超えるので、七月に半分の高さで刈り込むと秋にまた柔らかい葉が出ます。冬は地上部が枯れますが地下茎は生きています。

六月から先端だけ摘む
草丈が三十センチを超えたら、先端の柔らかい葉を五枚ほど摘みます。株の三分の一以上は取らず、根を太らせます。
七月に刈り込む
梅雨明けに草丈の半分で刈り、混んだ茎を間引きます。刈ったあとに株元へ水を与えると、二週間で新芽がそろいます。
十一月に地上部を片づける
葉が枯れ始めたら地際から十センチ残して刈り、鉢植えは軒下へ移します。地植えはそのまま放置して構いません。

ヨモギの苗づくりに使うもの

本葉が出てからポットに移し、根が回ってから花壇や鉢へ。この 2 段階に必要なものです。

  • ポリポット(9cm)探す言葉「ポリポット 9cm 園芸」
    規格の目安
    直径 9cm が標準。生育の早いものは 10.5cm。

    セルトレイのまま育てると根が回りきって傷みます。本葉 2〜3 枚でポットへ移します。

  • 育苗用の受け皿トレイ探す言葉「育苗トレイ 受け皿 底面給水」
    規格の目安
    ポットが並ぶ大きさで、水を張れる深さのあるもの。

    上から水をやると小さな苗が倒れます。下から吸わせると茎が締まります。

  • 液体肥料探す言葉「液体肥料 苗 薄め」
    規格の目安
    1000 倍希釈の原液。苗には規定より薄めて使います。

    種まき用土には肥料分がほとんどありません。本葉が出たら薄い液肥で足します。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 苗を買って植えるなら、育苗の資材は要りません。
  • 育苗箱の加温は、春まきの一部を除けば要りません。

ヨモギの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はヨモギの育て方にまとめています。

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