一年の流れを表で見る
ヨモギの作業が集中するのは、若葉を摘む三月から五月と、株を刈り込む六月末と八月末、そして花粉が飛ぶ前に花茎を刈る九月です。それ以外の月はほとんど手がかかりません。表の姿と自分の株を見比べて、作業のタイミングを判断してください。
| 月 | 主な作業 | 株の姿の目安 |
|---|---|---|
| 3月 | 植え付け、株分け、若葉摘み開始 | 地際から白い綿毛の新芽が出る |
| 4月 | 若葉摘みの最盛期 | 草丈十〜二十センチ、葉が柔らかい |
| 5月 | 若葉摘みの終わり、お茶用の刈り取り | 草丈三十センチ、茎が固くなり始める |
| 6月 | 下旬に一回目の刈り込み | 草丈五十センチ、葉裏の綿毛が濃い |
| 7月 | 水やり、鉢は根詰まりの点検 | 刈り込み後の新芽がそろう |
| 8月 | 下旬に二回目の刈り込み | 草丈一メートル近く、茎が木質化 |
| 9月 | 花茎が伸びたら開花前に刈る | 先端に小さなつぼみが並ぶ |
| 10月 | 植え付け、株分け、区画の整理 | 新芽が株元に出る |
| 11月 | 地上部を刈り、鉢は軒下へ | 葉が枯れ始める |
| 12月〜2月 | 作業なし | 地上部は枯れ、地下茎で越冬 |
春、若葉を摘む季節
三月に入って地面から白っぽい新芽が見えたら、いよいよ収穫の季節です。四月が最盛期で、草丈十センチから二十センチの先端を毎週摘みます。五月に入ると茎が固くなるので、草餅用は連休までに摘み終えます。同時に春は植え付けと株分けの適期でもあり、芽が動き出す三月上旬に済ませます。
寒冷地では芽出しが一か月ほど遅れ、四月中旬から若葉摘みが始まります。暖地では二月末から摘めることもあるので、表の月を地域の初霜と最終霜の日付で前後にずらして読み替えてください。
- 三月上旬に株分けと植え付け
- 芽が動く前に鉢から抜き、地下茎を二つから三つに割って植え直します。地植えの仕切りもこの時期に直します。
- 四月は毎週先端を摘む
- 草丈十センチを超えたら、先端の若葉五〜六枚を指で折り取ります。摘むほど脇から芽が出て、収穫が長く続きます。
- 五月上旬で草餅用は終わり
- 茎を指で曲げて折れなくなったら固くなった合図です。それ以降はお茶用として茎ごと刈ります。
夏、刈り込みで株を若返らせる
六月下旬と八月下旬の二回、草丈の半分で刈り込みます。放っておくと茎が木のように固くなり、背丈が一メートルを超えて倒れます。刈り込み後の新芽は柔らかく、お茶用に使えます。鉢植えは真夏に一日で乾くので、朝の水やりを欠かさず、鉢底から根が出ていたら秋の植え替えを予定します。
刈り込みを忘れて八月に背丈が一メートルを超えた株は、そのまま刈ると新芽が出るまで時間がかかります。半分の高さで刈ったあと、二週間は毎朝水を与えて回復を助け、新芽がそろってから次の作業に進みます。
- 六月下旬、一回目の刈り込み
- 地際から二十センチほどを残して刈り、混んだ茎を抜きます。刈った葉は乾かしてお茶にします。
- 七月は水と風通し
- 鉢植えは朝に水を与え、夕方しおれていれば追加します。地植えは二週間雨がなければ株元に水をやります。
- 八月下旬、二回目の刈り込み
- 六月と同じ高さで刈ります。九月に伸びる花茎の準備を断ち、秋の柔らかい葉を確保できます。
秋、花粉を出さない管理と冬支度
九月になると先端に細かいつぼみが並んだ花茎が伸びます。ヨモギの花粉は秋の花粉症の原因の一つで、風に乗って飛びます。つぼみが見えたら開いてしまう前に花茎を根元から刈ってください。十月は春と並ぶ植え付けと株分けの適期で、十一月に地上部が枯れ始めたら地際で刈って冬に備えます。
- 九月、つぼみが見えたら刈る
- 先端に緑色の粒が並んだら花茎です。開花前に根元から切り、袋に入れて処分します。近所への配慮にもなります。
- 十月に区画を見直す
- 地下茎が仕切りを越えていないか掘って確かめます。はみ出した分は切り取り、必要なら仕切りを深く埋め直します。
- 十一月に地上部を刈る
- 葉が黄色くなったら地際から十センチを残して刈ります。鉢植えは軒下に移し、冬は月に一〜二回の水で足ります。
うまくいかないときの見分け方
時期ごとに起こりやすい失敗があります。春に芽が出ない、若葉が固い、夏に倒れる、秋に花粉が飛んでしまう。それぞれ原因が違うので、いつ起きたかで切り分けます。多くは刈り込みの遅れか、鉢の小ささです。
| 時期 | 起きやすい失敗 | 原因と直し方 |
|---|---|---|
| 3月 | 芽が出てこない | 鉢の根詰まりか深植え。掘って地下茎を浅く植え直す |
| 4〜5月 | 若葉がすぐ固くなる | 摘むのが遅い。週一回、先端だけを摘む |
| 7〜8月 | 背が伸びて倒れる | 六月の刈り込み忘れ。今からでも半分に刈る |
| 9月 | 花粉が飛んでしまった | 花茎を見落とした。つぼみの段階で刈る |
| 翌春 | 隣の花壇にヨモギが出た | 仕切りが浅い。三十センチの深さで埋め直す |
ヨモギの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
ヨモギの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はヨモギの育て方にまとめています。
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