地植えと鉢植えで水やりを変える
地植えのヨモギは根付いてしまえば水やりはほとんど不要です。土手で雨だけで育つ草なので、真夏に二週間以上雨がなければ株元へ与える程度で足ります。一方で鉢植えは根がすぐに鉢いっぱいになり、夏は一日で乾きます。葉が昼にしおれても夕方に戻るなら問題なく、朝にも垂れていれば水切れです。
水やりの時間は朝が基本です。夕方に与えると夜のあいだ土が冷えたまま湿り、梅雨時は株元が蒸れて下葉が黄色くなります。真夏だけは朝に与えても夕方に葉が垂れることがあるので、そのときだけ日が落ちてから追加します。
| 場面 | 水やりの目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| 地植え・根付くまで | 土の表面が乾いたら | 植え付け後一〜二週間 |
| 地植え・根付いたあと | ほぼ不要。二週間雨がないなら | 朝に株元へたっぷり |
| 鉢植え・春秋 | 表土が乾いたら鉢底から流れるまで | 受け皿の水は捨てる |
| 鉢植え・真夏 | 朝に一回、夕方しおれていれば追加 | 葉に水をかけると蒸れる |
肥料はほとんど要らない
ヨモギは肥料が多いと茎ばかり伸びて葉が大きく薄くなり、香りが弱まります。元肥(植え付け前に土へ混ぜる肥料)は堆肥だけで十分で、化成肥料は入れません。追肥(育ちの途中で足す肥料)は、刈り込みのあとに株が疲れて新芽の色が薄いときだけ、緩効性の粒を一つまみ置く程度にとどめます。
葉色で判断します。濃い緑で葉裏の毛が白くはっきりしていれば足りています。下葉から黄色くなり、新しい葉が小さく薄くなってきたら不足の合図で、液体肥料を規定の倍に薄めて一度だけ与えます。
- 春の芽出しは無肥料で
- 三月に新芽が動き出す時期は、前年に蓄えた養分で伸びます。ここで肥料を与えると茎が軟らかくなり、春の若葉が水っぽくなります。
- 刈り込み後にだけ少量
- 七月の刈り込み直後、緩効性肥料を株元から十センチ離して一つまみ置きます。鉢植えは液体肥料を薄めて一回で構いません。
- 秋は与えない
- 九月以降に肥料を与えると花茎が太って花粉が増えます。秋は水だけにして、地下茎に養分を回します。
柔らかい葉を保つ刈り込み
ヨモギの葉は春の若葉がいちばん柔らかく、六月を過ぎると茎が木のように固くなります。年に二回、六月下旬と八月下旬に草丈の半分で刈り込むと、そのたびに新しい柔らかい葉が出て、秋まで摘み続けられます。刈った茎は乾かしてお茶や入浴剤に使えるので無駄になりません。
刈り込んだあとの二週間は、株が根に蓄えた養分で新芽を出す時期です。この間に肥料を与えると芽が徒長(茎ばかり細長く伸びること)して倒れやすくなるので、水だけで様子を見て、新芽の葉色が薄いときにだけ薄い液体肥料を一回与えます。
- 六月下旬に一回目
- 草丈五十センチ前後で、地際から二十センチほどを残して刈ります。切り口から二本ずつ芽が出て株が横に広がります。
- 八月下旬に二回目
- 夏に伸びて固くなった茎を同じ高さで刈ります。九月からの花茎が出る前に刈ると花粉の心配も減ります。
- 刈ったあとに水
- 刈り込みの直後は根に対して葉が少なく、根が弱ります。翌朝に株元へたっぷり水を与えて回復を助けます。
刈り込みは晴れた日の午前中に行います。雨の日に刈ると切り口から腐りが入ることがあります。
鉢植えの根詰まりを防ぐ
鉢のヨモギは一年で根が鉢の中を埋め尽くします。根詰まりすると水を与えてもすぐ乾き、葉が小さく固くなります。鉢底から白い根が出てきたら、それが植え替えの目安です。毎年三月に一回り大きな鉢へ移すか、株を半分に割って同じ鉢に戻します。
植え替えたあと一か月は肥料を与えません。新しい土に含まれる分で足りますし、根が傷んでいる時期の肥料は根腐れの原因になります。
- 三月に鉢から抜く
- 芽が動く前に鉢から抜き、地下茎の固まりを手で二つから三つに割ります。古い黒ずんだ地下茎は取り除きます。
- 新しい土で植え直す
- 野菜用培養土に赤玉土を二割混ぜた土で、割った株の一つを同じ鉢に戻します。残りは別の鉢か人に分けます。
- 一週間は日陰で養生
- 植え替え直後は根が傷んでいるので、明るい日陰で一週間置き、新芽が動いたら日なたに戻します。
葉が固い、香りが弱いときの立て直し
ヨモギの不調は、葉が固くて摘めない、香りが弱い、株が広がりすぎて手に負えないの三つに集まります。どれも枯れる病気ではなく、刈り込みと肥料と水の加減で戻せます。まず今の株の姿を表と照らし合わせてください。
| 姿 | 考えられる原因 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 葉が小さく固く、茎が木質化 | 刈り込み不足、根詰まり | 半分の高さで刈り、鉢なら植え替え |
| 葉が大きく薄く、香りが弱い | 肥料過多、日陰 | 肥料を止め、日なたへ移す |
| 下葉から黄色く枯れ上がる | 水切れの繰り返し | 鉢を大きくし、朝の水やりを習慣に |
| 株が隣の花壇に侵入 | 仕切りがない | 秋に掘り上げて区画を作り直す |
ヨモギの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
ヨモギの収穫までのコツは作物ページに
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