GadeninEnglishアプリを入れる
桑の水やりと肥料

桑の水やりと肥料|丈夫な木でも実を太らせるには乾かさない

桑の栽培イメージ

読むのに約 4

桑は肥料が少なくても育ちますが、実の大きさは水で決まります。与えすぎと乾かしすぎの両方を避けます。

水やりは場所と時期で変える

地植えの桑は根が深く広く張るので、根付いたあとは基本的に水やりが要りません。ただし実が太る5月から6月に雨が2週間降らなければ、たっぷり与えます。鉢植えは表土が乾いたら鉢底から流れるまで与えるのが基本です。

実が太る時期に乾かすと、実が小さいまま赤いうちに落ちてしまいます。逆に受け皿に水をためたままにすると根が傷み、葉が黄色くなって落ちます。乾いたら与える、を守るだけで大きな失敗はありません。

時期地植えの目安鉢植えの目安
3〜4月不要表土が乾いたら
5〜6月雨が2週間なければたっぷり毎日、実が太る時期は朝夕
7〜9月猛暑で葉が垂れたら毎日、猛暑日は朝夕
10〜2月不要土が白く乾いたら暖かい日中に

鉢植えは持ち上げた重さで判断します。たっぷり与えた直後の重さを手で覚えておくと、器具なしで乾き具合が分かります。

肥料は年2回で足りる

桑は肥料を欲しがらない木で、与えすぎると葉と枝ばかり茂って実が付きません。年2回、芽が出る前の2月と収穫後の7月に化成肥料を与えれば十分です。地植えの成木で1回に100グラム前後、鉢植えは一握りが目安です。

2月の寒肥(春の芽出しのための肥料)
芽が動く前の2月に、緩効性の化成肥料か油かすを株元から50センチ離した位置にまき、軽く土と混ぜます。芽出しと実の肥大に使われます。
7月のお礼肥
収穫が終わった7月に、2月の半分ほどの量を与えます。実で消耗した株を回復させ、翌年の実になる枝を充実させる分です。
8月以降は与えない
秋に窒素が効くと枝が伸び続けて冬までに固まらず、寒さで枝先が枯れます。9月以降に肥料が残らないよう、8月からは何も足しません。

葉の色が濃い緑で枝が1年で1メートル以上伸びているなら、肥料は足りています。翌年は量を減らして構いません。

株元を覆って乾きと雑草を抑える

桑は根が浅い層にも多く張ります。株元をバークチップやわらで5センチほど覆うと、夏の乾きと地温の上昇を抑えられ、雑草も減ります。落ちた実が土に直接触れなくなるので、実から出る病気の予防にもなります。

幹から10センチ離す
覆いを幹に密着させると株元が蒸れて皮が傷みます。幹の周りは10センチほどあけ、輪の形に敷きます。
収穫前に敷き直す
落ちた実は覆いの上に乗るので拾いやすくなります。5月の色づき前に厚さを5センチに戻しておくと、実の片付けも楽になります。

鉢植えの表土は水苔やバークチップで薄く覆います。夏の水切れが目に見えて減ります。

日当たりと置き場所

桑は日当たりを好み、日陰では枝が細く伸びて実がほとんど付きません。地植えなら一日中日が当たる場所、鉢植えなら南か東向きの日なたに置きます。寒さには強く、関東平野部では防寒は要りません。

置き場所育ち方対処
一日中日なた枝が太く実が多い夏の水切れにだけ注意
午前だけ日が当たる実は付くがやや少ない冬に混んだ枝を抜いて光を通す
日陰枝がひょろ長く伸びて実が付かない鉢を移すか、周りの木を透かす

鉢植えは真夏に鉢が熱くなります。鉢の側面に日が当たらないよう、二重鉢にするか鉢の前に別の鉢を置きます。

葉を採るときの考え方

桑の葉はカイコの餌として知られ、乾燥させて桑茶にもされます。実を採る株の葉を少しもらう程度なら生育に影響しませんが、葉を大量に採ると翌年の実が減ります。実と葉のどちらを主にするかを決めておきます。

採るのは収穫後の夏
葉を採るなら実の収穫が終わった7月以降にします。5〜6月に葉を減らすと実に回る養分が減り、実が小さくなります。
枝ごと切って採る
葉だけをむしると枝が傷みます。夏の切り戻しで落とす枝から葉を採れば、剪定と兼ねられて株への負担がありません。
採る量は3分の1まで
株全体の葉の3分の1以上を採ると、枝の充実が遅れて冬に枝先が枯れます。一度に採らず、数回に分けます。

農薬を使った株の葉は食用にも餌にも使えません。葉を採る株には殺虫剤をかけない方針にしておきます。

葉の色が悪いときの原因と手当て

桑は丈夫で、葉の異常のほとんどは水か根の環境が原因です。葉を見て、色の抜け方と出ている位置から原因を判断し、肥料を足す前に水と根を確かめます。

症状疑う原因手当て
下葉から黄色くなって落ちる過湿で根が傷んだ水やりを減らし、鉢なら用土の水はけを見直す
葉が小さく枝が伸びない根詰まりか日照不足一回り大きい鉢へ替えるか日なたへ移す
葉先が茶色く枯れる水切れか肥料の濃さたっぷり与えて肥料を止める
葉ばかり茂って実がない窒素が多すぎる翌年の肥料を半分にし、7月に切り戻す

一度黄色くなった葉は戻りません。新しく出る葉の色が正常なら手当ては効いているので、古い葉は気にせず様子を見ます。

桑の育てている間に使うもの

木の管理は、施肥と草の始末と、幹を守ることです。年に数回しかやらないぶん、道具は長く使えるものを選びます。

数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。

  • 有機質肥料探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に、寒肥で 1〜2kg。実を穫ったあとのお礼肥に 300〜500g。

    樹冠の外側の地面に、浅く溝を掘って埋めます。細い根は幹の近くではなく、枝先の真下に伸びています。量は樹種と樹齢で変わります。

    出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」

  • バーク堆肥(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング 40L」
    規格の目安
    40L 前後の袋。株元に厚さ 5cm ほど敷きます。
    数量の目安
    株元 1 ㎡ で 50L 前後。

    夏の乾きと冬の凍結の両方を和らげます。年々分解して土に混ざるので、土壌改良も兼ねます。

  • 幹に巻く防虫テープ探す言葉「カミキリムシ 幹 ネット 防虫」
    規格の目安
    幹に巻く網か、専用のテープ。地際から 50cm ほどを覆います。

    テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)は幹に卵を産みます。入られてからでは手の打ちようが減るので、産ませないのが基本です。

  • 草刈り鎌・三角ホー探す言葉「草刈り鎌 園芸」
    規格の目安
    刃渡り 15cm 前後の鎌か、刃幅 10〜15cm の三角ホー。

    株元の草は、幹に虫を呼び込みます。株元 50cm だけでも空けておくと、幹の様子を確かめられます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 若木のうちは寒肥だけで足ります。実を穫るようになってからお礼肥を足します。
  • 除草剤は幹の近くでは使わないほうが無難です。根が吸います。

桑の収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は桑の育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

桑について、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる