黒い莢が穫りどき
緑豆の莢は熟すと黒くなります。大豆や小豆が茶色になるのと違うので、初めて作ると病気かと思うことがありますが、これが正常な熟し方です。黒くなった莢から順に摘み取ります。
| 状態 | 判断 | やること |
|---|---|---|
| 莢が緑で平たい | まだ早い | そのまま置いて数日待つ |
| 莢がふくらんで薄い色 | もうすぐ | 3〜4日後にもう一度見る |
| 莢が黒く乾いた | 穫りどき | その莢だけを付け根から摘む |
| 莢が縦に割れた | 遅い | 落ちた豆を拾い、次から早めに穫る |
何度かに分けて摘む
緑豆は同じ株の中で熟す時期がばらばらです。株ごと刈るのは、大半の莢が黒くなってからにして、それまでは黒い莢だけを手で摘み取っていきます。九月下旬から十月にかけて三回から五回になります。
摘むのは晴れが続いた日の午後が向いています。莢が乾いているぶんそのあとの処理が早く、雨のあとに穫ると莢の中に水分が残ってかびの原因になります。
- 黒い莢を選んで摘む
- 莢の付け根を指でつまんで折り取ります。緑や薄い色の莢は残して、次の回に回します。
- かごに入れて持ち帰る
- 摘んだ莢はかごか紙袋に入れます。ビニールの袋に入れたまま置くと、中が蒸れて豆が傷んでしまいます。
- 四日おきに見に行く
- 熟してから数日ではじけます。九月下旬からは四日に一度は畑を見るようにしてください。
- 最後は株ごと刈る
- 大半の莢が黒くなったら、株ごと地際で刈り取ります。残った緑の莢は干している間に熟します。
収穫の時期に長雨が続くと、莢が付いたまま芽が出てしまうことがあります。こうなった豆は保存できないので、晴れ間を逃さず穫ってください。
乾かして脱穀する
摘んだ莢は、ざるや新聞紙に広げて一週間から十日ほど干します。莢がぱりぱりに乾き、指で押すと簡単に割れる状態になれば脱穀できます。生乾きのまま力を加えると豆が割れてしまいます。
量が少ないので、莢を布袋に入れて外から押すか、手でひねるだけで豆が外れます。株ごと刈った場合は、束を逆さに吊るして二週間干してから、袋に入れて叩きます。
干す場所は屋根のある風通しのよい場所が理想です。ベランダなら夜露と急な雨を避けるため、夕方に取り込む手間を惜しまないでください。
- ざるに広げて干す
- 摘んだ莢を重ねずに広げ、風の通る場所で一週間から十日干します。夜露と雨に当てないよう取り込みます。
- 袋に入れて押す
- 乾いた莢を布袋に入れ、外から手で押すか軽く叩きます。莢が割れて豆が下にたまります。
- 風で選り分ける
- 風のある日に、ざるからざるへ落とします。軽い莢のかけらが飛び、豆だけが下に残ります。
選別と保存
脱穀した豆から、割れた豆、穴のあいた豆、色の変わった豆を手で外します。手間はかかりますが、この選別が保存中の虫の発生を左右するので、丁寧にやる価値があります。
選別が終わったら、密閉袋に入れて一週間冷凍し、袋のまま常温に戻してから容器に移します。乾燥剤を入れて涼しく暗い場所に置けば、一年は保存できます。
| 場面 | 保存の仕方 | もつ期間 |
|---|---|---|
| 食べる分 | 冷凍してから密閉容器と乾燥剤 | 1年ほど |
| もやしにする分 | 同じく密閉。発芽の力を保つ | 半年〜1年 |
| 翌年の種にする分 | 冷蔵庫の野菜室に別に保存 | 1年。高温を避ける |
| 割れた豆 | 早めに煮て食べる | 保存に向かない |
穫れる量の目安
緑豆は一株から穫れる乾いた豆が二十グラムから四十グラムほどと、大豆より少なめです。三メートルの畝に十五株植えて、四百グラム前後が目安になります。
少なく感じるかもしれませんが、もやしにすれば五十グラムの豆が四百グラムほどのもやしになります。自分でもやしを育てる分には十分すぎる量が確保できます。
もやしにする分と料理に使う分を分けて考えると、必要な株数が決めやすくなります。もやしだけが目的なら、一畝あれば一年分を十分にまかなえます。
| 大きさ | 株数の目安 | 穫れる乾豆 |
|---|---|---|
| プランター2つ | 6株 | 100〜150グラム |
| 1畝(3メートル) | 15株 | 300〜500グラム |
| 3畝 | 45株 | 1キロ前後。豆としても使える量 |
収穫でつまずいたときの切り分け
穫れた豆が少ない、割れている、かびたといった結果には、それぞれはっきりした原因があります。翌年に生かすために、症状から振り返ってみてください。
- 莢が空だった
- カメムシか花の時期の日照りです。莢に刺し跡があればカメムシ、なければ水切れと考えます。
- 豆が落ちてしまった
- 見回りの間隔が長すぎました。九月下旬からは四日に一度見て、黒い莢を残さないようにします。
- 豆に爪が立つ
- 乾燥が足りません。ざるに広げて二三日干し直します。この状態で密閉すると必ずかびます。
- 白い粉やかび臭
- 乾燥不足のまま保存しています。その分は処分し、残りを干し直して乾燥剤とともに密閉します。
緑豆の収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
緑豆の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は緑豆の育て方にまとめています。
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