必要なものと日数を知る
緑豆のもやしは、瓶かざると水さえあれば台所で育てられます。畑が要らず、季節も選ばず、一週間で食べられるので、収穫した豆の使い道としても、冬の楽しみとしても向いています。
| 時期 | 見た目 | やること |
|---|---|---|
| 1日目 | 豆を水に浸ける | 6〜8時間浸けて水を捨てる |
| 2日目 | 白い根が1〜2ミリ出る | 朝と夜に水を入れ替える |
| 3〜4日目 | 根が2〜3センチに伸びる | 暗くしたまま水を入れ替える |
| 5〜6日目 | 5〜8センチ、太くなる | 重しをのせると太く育つ |
| 7日目 | 食べごろ | 水で洗って皮を取り、収穫する |
豆を選んで水に浸ける
使うのは畑で穫った緑豆でも、乾物として売られている緑豆でも構いません。ただし発芽の力が落ちているものは腐りやすいので、収穫から一年以内の豆を使うのが安心です。
まず豆を水でよく洗い、割れた豆や色の変わった豆を外します。そのあと三倍以上の水に六時間から八時間浸けると、豆が二倍ほどにふくらみます。ここで水を捨てて、次の段階に進みます。
- 豆を洗って選ぶ
- 水で二三回洗い、浮いてくる豆や割れた豆を捨てます。傷んだ豆が一つ混じると全体が腐りやすくなります。
- 六時間から八時間浸ける
- 豆の三倍以上の水に浸けます。一晩置くとちょうどよく、朝には二倍ほどにふくらんでいます。
- 水を捨てて瓶に移す
- 浸した水はすべて捨てます。口をガーゼや網でふさげる瓶に移し、水が切れる向きに置きます。
豆の量は瓶の底に一層敷く程度にとどめてください。育つと五倍以上にふくらむので、入れすぎると瓶からあふれます。
暗くして水を入れ替える
もやしを白く柔らかく育てる条件は暗さです。光が当たると緑色になり、味も苦くなります。瓶をタオルで包むか、戸棚や段ボールの中に置いて、光を完全にさえぎってください。
水の入れ替えは一日二回、朝と夜が基本です。夏の暑い時期は三回に増やします。この作業を怠ると豆が傷んで、酸っぱいにおいがしてきます。においがしたらその回は食べずに処分します。
- 瓶を暗い場所に置く
- タオルで包むか戸棚に入れて光をさえぎります。透明な瓶でも、光さえ入らなければ問題ありません。
- 朝と夜に水を替える
- 瓶に水を入れて軽く振り、網から水をすべて捨てます。水を残すと底がたまって腐ります。
- 斜めに伏せて置く
- 水を切ったあと、瓶を口を下にして斜めに立てかけます。余分な水が抜け続けて腐りにくくなります。
- においを確かめる
- 水を替えるたびににおいを見ます。青くさい香りなら順調で、酸っぱいにおいがしたら処分します。
重しをのせて太くする
売られているもやしのように太く育てたいなら、三日目あたりから軽い重しをのせます。押し返そうとする力が働いて、茎が太くしっかりしたもやしになります。何ものせないと細く頼りない姿になります。
重しは豆の量の二倍ほどの重さが目安です。小皿や水を入れた小さな袋を、清潔にしてから直接のせます。強すぎると折れるので、押さえられている程度の力にとどめます。
- 三日目からのせる
- 根が二センチほど伸びたころから、清潔な小皿などを軽くのせます。最初からのせる必要はありません。
- 重さは豆の二倍まで
- 重すぎると茎が折れます。押さえられていると分かる程度、豆の二倍ほどの重さを目安にします。
収穫と洗い方
五センチから八センチに伸びたら食べごろです。それ以上置くと根が細かく枝分かれして、口当たりが悪くなります。七日目前後を目安に、一度に全部を取り出してしまいます。
取り出したら大きなボウルに水を張り、手でかき混ぜて浮いてくる緑の皮を捨てます。皮は取らなくても食べられますが、取ったほうが見た目も舌ざわりもよくなります。
- 水を張って皮を流す
- ボウルに水を張ってもやしを入れ、手でかき混ぜます。浮いた皮を流して捨てるときれいになります。
- 水気を切って保存
- ざるにあげて水気を切り、密閉容器に入れて冷蔵します。二日から三日で食べ切ってください。
- 食べる前に加熱する
- 家庭で育てたもやしは、必ず加熱して食べてください。ゆでるか炒めるだけで十分です。
もやし作りでつまずいたときの切り分け
失敗の原因は、水の入れ替え不足、光、温度のどれかにほぼ絞られます。においと色を見れば、どれに当てはまるかが判断できます。
- 酸っぱいにおいがする
- 傷んでいます。食べずに処分し、次からは水の入れ替えを一日三回に増やして、水を残さないようにします。
- 緑色になった
- 光が当たっています。食べても害はありませんが苦みが出ます。次は完全に光をさえぎってください。
- 根が細く頼りない
- 重しが足りません。三日目から豆の二倍ほどの重さをのせると、太くしっかりしたもやしになります。
- 芽が出ない豆が多い
- 豆が古いか、加熱処理されたものです。次は収穫から一年以内の豆か、種として売られているものを使います。
緑豆の種まきに使うもの
種まきで失敗する原因のほとんどは、覆土の厚さと、発芽までの乾きです。そこを外さないための道具だけを挙げます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ない「種まき用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L、ポット 9cm なら 1 個 0.3L。
粒の粗い培養土だと、小さな種が粒の隙間に落ちて深く埋まり、出てきません。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいものほど種が流れません。
ジョウロで直接かけると、まいた種が寄ってしまいます。発芽までは霧で、根が張ってからジョウロに切り替えます。
- 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 べたがけ 農業用」
- 規格の目安
- 幅 135cm 前後、目付 20g/㎡ 前後。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
- 数量の目安
- 畝 1 本(3m)で 4m。
発芽までの乾燥と、鳥・強い雨から守れます。防虫ネットより目が細かいぶん保温もでき、寒い時期の種まきで差が出ます。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式の白いもの、長さ 10cm 前後。油性ペンで書きます。
まいた日と品種を書いて挿しておくと、発芽が遅いときに「まだ待つ」のか「まき直す」のかを判断できます。
- 直まきするなら、セルトレイもポットも要りません。
- 高価な殺菌済みの培土でなくても、市販の野菜用培養土をふるいにかければ細かい土が作れます。
緑豆の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は緑豆の育て方にまとめています。
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