まく時期は六月が中心
緑豆はもやしの原料として知られる小さな豆で、日本ではヤエナリやブンドウとも呼ばれます。インドや東南アジアが原産で暑さと乾燥に強く、日本の夏でもよく育つ数少ない豆のひとつです。
関東の露地なら六月から七月上旬にまきます。生育期間は九十日から百日ほどと短く、七月にまいても十月には収穫できます。梅雨の水で発芽するので、この時期なら水やりの手間もほとんどかかりません。

| 時期 | 向き | 気をつけること |
|---|---|---|
| 5月中 | 早すぎる | 地温が足りず発芽が遅れ、腐ることもある |
| 6月 | いちばんよい | 梅雨の水で芽がそろう。十分に育つ |
| 7月上旬まで | まだ間に合う | 10月の収穫。株はやや小さくなる |
| 7月中旬以降 | 遅い | 秋の長雨に収穫が重なって莢が傷む |
浅くまいて鳥から守る
緑豆の種は小豆よりさらに小さく、深くまくと土から出てくる力が足りません。深さは二センチほど、株間は二十センチから二十五センチ、条間は五十センチが目安です。
大豆や小豆と同じく、芽が出た直後の双葉を鳥に食べられる被害があります。株が小さいぶん被害も痛いので、まいた日に不織布をかけておくと安心です。本葉が三枚に育てば外して構いません。
- まき穴をあける
- 指で深さ二センチのくぼみを二十センチ間隔にあけます。土が乾いていたら、穴に水を入れてからまくと発芽がそろいます。
- 一か所に三粒まく
- 一つの穴に三粒を離して置き、二センチほど土をかけて手のひらで軽く押さえます。踏み固めると水が抜けず腐ります。
- 不織布をかける
- まいた日に畝全体へ不織布をかけ、すそを土で押さえます。鳥の食害と土の乾きを同時に防げます。
- 本葉三枚で外す
- 本葉が三枚になったら布を外します。ここまで育てば鳥に狙われることはほとんどなくなります。
緑豆の種は乾物として売られている食用のものでも芽が出ます。ただし発芽の割合は種苗用より落ちるので、多めにまいてください。
肥料は控えめ、日当たりを優先
緑豆も他の豆と同じく、根に付く根粒菌の力で空気中の窒素を取り込みます。元肥(植える前に入れる肥料)を多く入れると葉ばかり茂って莢が付かないので、他の野菜の半分以下にとどめます。
むしろ大事なのは日当たりです。日照が足りないと背丈ばかり伸びて莢が減ります。一日を通して日が当たる場所を選び、背の高い作物の陰にならないよう配置を考えてください。
- 二週間前に石灰
- 苦土石灰を一平方メートルあたり百グラムまいて耕します。豆類は酸性の強い土を嫌うので、この一手間が効きます。
- 肥料はごく少なく
- 堆肥を一キロほど入れる程度にし、化成肥料は一握りまでにします。多いと葉が茂って莢が付きません。
- 日なたの畝を選ぶ
- 一日中日が当たる場所を選びます。背の高い作物の北側は避け、風通しのよい位置に畝を立てます。
乾燥には強いが水はけは要る
緑豆は乾燥に強く、夏の日照りでも枯れずに耐えます。畑では水やりをほとんど必要としないので、忙しい人にも向いた作物です。ただし水がたまる畑では根が傷み、莢が付く前に枯れ込みます。
梅雨の間に畝の間へ水が残るような場所なら、高さ十センチほどの畝を立てて水を抜く溝を切っておきます。これだけで夏の生育が安定します。
- 高めの畝を立てる
- 水はけの悪い畑では高さ十センチの畝にします。緑豆は乾きには強くても、根が水に浸かると弱ります。
- 畝の間に溝を切る
- 長雨のときに水が抜けるよう、畝の間に浅い溝を切っておきます。梅雨入り前にやっておくと安心です。
間引きは一か所二本まで
本葉が二枚のころに間引きます。緑豆は株がそれほど大きくならないので、一か所に二本残しても構いません。畑に余裕があるなら一本にすると、株が横に張って莢の数が増えます。
抜くときは残す株の根を動かさないよう、はさみで地際を切ります。細い株や、双葉が虫に食われた株を先に外し、茎が太く葉の形の整った株を残すのが選び方の目安になります。
- 残す株を決める
- 茎が太くて双葉のそろった株を指で押さえ、外す株を先に決めてから切り始めると迷いません。
- 地際で切る
- 抜かずにはさみで地際を切ります。引き抜くと残す株の根も動き、しばらく育ちが止まってしまいます。
- 株元に土を寄せる
- 間引いたあとに株元へ土を寄せておくと、株がぐらつかず、根が横に張って風にも強くなります。
種まきでつまずいたときの切り分け
芽が出ない、出たのに消えたという場合は、掘って種の状態を確かめれば原因が分かります。緑豆は生育期間が短いので、七月中ならまき直しも十分に間に合います。
- 種が崩れていたら水
- 掘って種がどろりと崩れていたら、水のやりすぎか水はけ不足です。畝を高くしてまき直します。
- 種が固いままなら深さ
- 形を保ったまま芽が短いなら、まきが深すぎるか土を押さえすぎです。二センチを守ってまき直します。
- 茎だけ残るなら鳥
- 双葉が消えて茎だけ残っていたら鳥の食害です。すぐまき直し、その日のうちに不織布をかけます。
- 七月中ならまき直せる
- 緑豆は生育が早いので、七月中旬までのまき直しなら十月に収穫できます。慌てずやり直してください。
種まきの手順
緑豆は、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
緑豆の種まきでよくある質問
緑豆の種はいつまく?
緑豆はもやしの原料として知られる小さな豆で、日本ではヤエナリやブンドウとも呼…。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
緑豆の種はどうやってまく?
本文の手順を確認が目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
緑豆の種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
緑豆の種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
緑豆は何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
緑豆の間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
緑豆の種まきに使うもの
種まきで失敗する原因のほとんどは、覆土の厚さと、発芽までの乾きです。そこを外さないための道具だけを挙げます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ない「種まき用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L、ポット 9cm なら 1 個 0.3L。
粒の粗い培養土だと、小さな種が粒の隙間に落ちて深く埋まり、出てきません。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいものほど種が流れません。
ジョウロで直接かけると、まいた種が寄ってしまいます。発芽までは霧で、根が張ってからジョウロに切り替えます。
- 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 べたがけ 農業用」
- 規格の目安
- 幅 135cm 前後、目付 20g/㎡ 前後。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
- 数量の目安
- 畝 1 本(3m)で 4m。
発芽までの乾燥と、鳥・強い雨から守れます。防虫ネットより目が細かいぶん保温もでき、寒い時期の種まきで差が出ます。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式の白いもの、長さ 10cm 前後。油性ペンで書きます。
まいた日と品種を書いて挿しておくと、発芽が遅いときに「まだ待つ」のか「まき直す」のかを判断できます。
- 直まきするなら、セルトレイもポットも要りません。
- 高価な殺菌済みの培土でなくても、市販の野菜用培養土をふるいにかければ細かい土が作れます。
緑豆の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は緑豆の育て方にまとめています。
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