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ムスカリの病害虫と障害

ムスカリの病害虫と障害|球根の腐敗とアブラムシ、葉の乱れの対策

ムスカリの栽培イメージ

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病害虫の少ない球根ですが、夏の過湿による球根の腐敗と春のアブラムシ、そして葉の徒長が主な悩みです。

症状から原因を絞る

ムスカリは病害虫にかなり強く、困りごとの多くは環境に由来します。葉、花、球根のどこに症状が出ているかで、大まかな原因を切り分けてから対策に入ります。

症状がいつから出たか、直前に水やりや置き場所を変えたかを思い出すと切り分けが楽になります。変えた直後なら環境が原因、変えていないのに広がるなら虫や病気を疑うのが目安です。

症状考えられる原因最初の対応
春に芽が出ない、出ても枯れる球根の腐敗 (夏の過湿)掘って固さを確かめる
花穂や新葉に小さな虫が群がるアブラムシ水で洗い流すか手でつぶす
葉が長く伸びて倒れる植え時が早い、日照不足、肥料過多葉先を切る。来年は十一月に植える
葉に灰色のカビ、花が茶色く腐る灰色かび病傷んだ部分を取り、風通しをよくする
葉に黄色いすじやモザイク模様ウイルス病の疑い株ごと抜いて捨てる
球根が食われているコガネムシの幼虫やネズミ掘って幼虫を取る。ネズミは鉢を高く

球根の腐敗は夏の湿気が原因

ムスカリで最も多い枯れ方は、休眠中の夏に土が湿り続けて球根が腐ることです。植えっぱなしの鉢に水をやり続けた、隣の夏の草花の水やりがかかった、水はけの悪い花壇で長雨が続いた、といった状況で起きます。春に芽が出ないときは掘って球根の固さを確かめます。

掘って確かめる
三月になっても芽が出ない場所を掘り、球根をつまみます。固ければ遅れているだけ、柔らかければ腐っています。
腐った球根は取り除く
腐った球根は周りの土ごと捨てます。残った固い球根は乾かしてから、水はけを直した土に植え直します。
予防は夏の乾燥
鉢は葉が枯れたら雨の当たらない日陰へ移して水を切ります。花壇は軽石や川砂を混ぜて水はけを上げ、夏は水をやりません。

球根を掘り上げて保管する方法が、腐敗を防ぐ最も確実な手段です。鉢植えなら六月に掘り上げる習慣をつけると失敗がなくなります。

アブラムシは花穂と新葉に付く

三月から四月、暖かくなると花穂の先や新しい葉の間に緑や黒の小さなアブラムシが群がります。汁を吸われると花穂が縮れ、排せつ物で葉が黒ずみます。数が少ないうちに見つけて対処すれば広がりません。

見つけたら水で流す
霧吹きや弱いシャワーで流すか、指でつぶします。花穂は柔らかいので強くこすらないようにします。
多いときは薬剤
草花用のアブラムシ向け殺虫剤を花穂と葉の裏にかけます。開花中は花に薬がかからないよう株元寄りに散布します。
予防は風通し
密植しすぎた鉢や、周囲の雑草が茂った花壇で増えます。雑草を抜き、株の間に風が通るようにします。

葉が伸びすぎて乱れるのは病気ではない

ムスカリの葉が長く伸びて倒れるのは、株の性質と植え時によるもので、病気ではありません。九月や十月の早い時期に植えると秋に葉が伸び、冬の寒さで葉先が傷んで春には見苦しくなります。日照不足や窒素肥料の多さでも葉が徒長(ひょろ長く弱々しく伸びること)します。

原因起きること対策
植え時が早い (九〜十月)秋に葉が長く伸びて冬に傷む来年は十一月中旬以降に植える
日照不足葉が細く長く垂れる日なたへ移す。落葉樹の下は春に日が当たるか見る
窒素の多い肥料葉が濃く長く、花が小さい植え付け時の肥料を減らし、花後だけ追肥
密植しすぎ葉が絡んで倒れる花後の見た目を気にしないか、来年は間隔を空ける

見苦しい葉は冬の間に三分の一ほど切っても花に影響はありません。ただし花後の葉は切らずに残します。

灰色かび病と湿った春

春の長雨や密植した鉢で風通しが悪いと、花や葉に灰色のカビが生えて腐ります。傷んだ花がらを放置していると発生源になります。花がらをこまめに取り、雨の続く時期は鉢を軒下へ移すだけでかなり防げます。

傷んだ部分を取る
灰色のカビが付いた花や葉を切り取り、鉢の周りの落ちた花がらも拾います。ごみは鉢から離れた場所に捨てます。
風通しをよくする
鉢と鉢の間隔を空け、雨の続く日は軒下に移します。花壇は周りの草を刈って風を通します。
広がるなら殺菌剤
株全体に広がりそうなときは草花用の殺菌剤を散布します。予防としては花がらの除去が最も効きます。

土の中の害虫とネズミ

コガネムシの幼虫が球根や根をかじると、春に芽が出ないか、出ても葉が黄色く弱ります。鉢を持ち上げて軽い、土がふかふかしているなら幼虫を疑い、土をあけて幼虫を取り除きます。花壇では秋に土を耕すときに幼虫を見つけたら取ります。ネズミが球根を掘って食べる被害も郊外では起きるため、鉢を棚の上に置くと防げます。

見た目見分け対応
鉢の土がふかふかで株がぐらつくコガネムシの幼虫土をあけて白い幼虫を取り、新しい土で植え直す
土に穴が開き球根がなくなるネズミ鉢を高い棚へ、花壇は金網を敷く
球根の底に小さな穴と粉球根バエなどの幼虫傷んだ球根を捨て、固い球根だけ残す

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