採りごろは大きさと花で決める
収穫するのは花穂で、地際の土を持ち上げるようにして出てきます。長さ三センチから五センチにふくらみ、まだ固く締まっているころがいちばん香りがよく、歯ごたえもしっかりしています。
先端から白い花がのぞき始めたら、そこからは日ごとに香りが抜け、中がすかすかになります。花が見えたら遅れているという合図なので、その日のうちに採ってください。
| 状態 | 見えること | 判断 |
|---|---|---|
| 地面から先が2センチのぞく | 細くて固い | 数日置いて太らせる |
| 長さ3センチから5センチで太い | 赤みがあり固く締まる | 採りごろ |
| 先から白い花がのぞく | 先が緩む | すぐ採る。香りが抜け始める |
| 花が開き切っている | 中がすかすか | 刻んで薬味に使う |
毎日か一日おきに株元を見る
花穂は葉の陰に隠れて出るので、見ていないと気づきません。数日見ないうちに花が開いてしまった、というのがミョウガでいちばん多い失敗です。収穫の時期に入ったら見回りを習慣にしてください。
敷きわらが厚いと見つけにくくなります。収穫の時期は株元のわらを少しよけ、地面が見える状態にしておくと、出てきた花穂をすぐ見つけられます。
- 葉をかき分けて見る
- 茎の間に手を入れて葉をかき分け、地際を見ます。土がわずかに盛り上がっているところに花穂があります。
- 株元のわらをよける
- 収穫の時期は株元のわらを少しよけ、地面が見えるようにします。見つけやすくなり採り遅れが減ります。
- 1日おきに見回る
- 7月から10月は1日おきに株元を確かめます。1週間空けると、その間に花が開いてしまいます。
採り方は根元をひねるか切る
花穂の根元を指でつまみ、軽くひねると外れます。引き抜こうとすると地下茎ごと動いてしまうので、必ずひねるか、小さなナイフで根元を切ってください。地下茎を傷めないことが大事です。
採ったあとの穴はそのままにせず、周りの土を寄せてふさぎます。穴が空いたままだと地下茎が乾き、次の花穂が出にくくなります。ひと手間ですが、収穫の量に効いてきます。
- 根元をつまむ
- 花穂のいちばん下、土に接している部分を親指と人差し指でつまみます。中ほどを持つと途中で折れます。
- 軽くひねる
- 引き上げず、横に軽くひねると付け根から外れます。硬いときは小さなナイフで根元を切ります。
- 穴を土でふさぐ
- 採ったあとの穴に周りの土を寄せてふさぎます。地下茎が乾くのを防ぎ、次の花穂が出やすくなります。
- 土を落として持ち帰る
- その場で外側の土のついた皮を1枚はがすと、持ち帰ってからの手間が減ります。洗うのは使う直前にします。
保存は乾かさないことが要点
採ったミョウガは水分が抜けやすく、そのまま置くと二日でしなびます。洗わずに湿らせた紙で包み、袋に入れて冷蔵すると一週間ほど持ちます。洗うのは使う直前にしてください。
多く採れたときは、刻んで水気を切り、小分けにして冷凍できます。生の歯ごたえは失われますが、香りは残るのでみそ汁や薬味に使えます。塩漬けや甘酢漬けにすれば数か月持ちます。
| 用途 | 保存の仕方 | 持つ期間 |
|---|---|---|
| 数日で使う | 湿らせた紙で包み袋に入れて冷蔵 | 1週間ほど |
| 薬味に少しずつ | 刻んで小分けにし冷凍 | 1か月ほど |
| 長く置きたい | 甘酢漬けにして冷蔵 | 2か月から3か月 |
| 大量に採れた | 塩漬けにする | 半年ほど |
春のミョウガタケも楽しめる
花穂のほかに、春に伸びる若い茎も食べられます。芽が出る前の株元に土や落ち葉をかぶせて光を遮ると、白く柔らかい茎が伸びます。これがミョウガタケで、香りが穏やかで生でも食べやすいものです。
ただし茎を採ると、その分だけ株の力が減ります。花穂を主に採りたいなら、ミョウガタケは全体の一部にとどめてください。株が十分に増えてから楽しむのがよい順序です。
| 時期 | 採れるもの | 向く食べ方 |
|---|---|---|
| 3月から4月 | 白く軟らかい若い茎 | 生のまま酢みそ、刻んで薬味 |
| 7月から8月 | 夏ミョウガの花穂 | 薬味、天ぷら、みそ汁 |
| 8月から10月 | 秋ミョウガの花穂 | 大きめ。甘酢漬け、天ぷら |
採れないときの原因と直し方
収穫の量が少ないと感じたら、まず植えてからの年数を確かめます。一年目はほとんど出ないのが普通で、二年目から増え、三年目に最も多くなります。焦って手を加える必要はありません。
三年目以降に減ってきたら、地下茎の混みすぎです。翌春に掘り上げて株分けをすると、また出るようになります。夏の乾きが原因のことも多いので、敷きわらと水やりも同時に見直してください。
| 症状 | 原因 | 次に直すこと |
|---|---|---|
| 1年目に採れない | 正常な姿 | 翌年を待つ |
| 3年目以降に減ってきた | 地下茎が混みすぎ | 翌春に掘り上げて株分けする |
| 花穂が小さい | 夏の乾きと肥料切れ | 敷きわらを足し、6月に肥料を与える |
| 花が開いてから気づく | 見回りの間隔が長い | 1日おきに株元を確かめる |
| 穴があいて傷んでいる | ナメクジ | 夕方に見回り、隠れ場所を減らす |
ミョウガの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
ミョウガの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はミョウガの育て方にまとめています。
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