乾かさない管理がすべて
花穂が出るかどうかは、夏の土の湿り気でほぼ決まります。乾くと株は葉を守ることに力を使い、花穂を作りません。日陰に植えていても、真夏に雨が降らない期間が続けば水やりが要ります。
日中に葉が丸まっているようなら水が足りていません。畑では四日から五日雨がなければ株元にたっぷり与えます。容器では春と秋で一日一回、真夏は朝夕の二回が目安になります。
| 時期 | 水やりの目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 4月から6月 | 1週間に1回 | 芽の伸びを見ながら |
| 7月から9月 | 4日から5日に1回 | 朝のうちにたっぷり与える |
| プランター・春秋 | 1日1回 | 鉢底から流れるまで |
| プランター・真夏 | 朝と夕方の2回 | 受け皿に水をためない |
| 冬 | 与えない | 地上部が枯れて休んでいる |
敷きわらで地面の乾きを止める
水やりの回数を増やすより、乾かない状態を作るほうが確実です。株元にわらや落ち葉、刈った草を五センチほど敷くと、土の表面が乾きにくく、夏の地温も下がります。ミョウガでいちばん効く手間です。
花穂は地際から出るので、敷いたものが厚すぎると見つけにくくなります。収穫の時期に入ったら、株元を少しよけて地面が見えるようにしておくと採り遅れを防げます。
- 春に敷き直す
- 4月の芽が出るころに古い敷きわらをどけ、新しいわらや落ち葉を5センチほど敷き直します。
- 梅雨明けに足す
- 7月に薄くなっていたら足します。真夏の地温が下がり、8月の花穂の出方がよくなります。
- 収穫期はよける
- 花穂が出る時期は株元のわらを少しよけ、地面が見えるようにします。採り遅れが減ります。
肥料は六月と収穫後の二回
追肥(育ちの途中で足す肥料)は、葉が茂り始める六月と、花穂を採り終えた九月から十月の二回で足ります。六月の分が夏の花穂を作り、収穫後の分が翌年の地下茎を太らせます。
量は一株あたりひと握りが目安で、株元から十センチほど離してまき、軽く土と混ぜます。多く与えても花穂は増えず、かえって葉ばかり茂ります。冬に堆肥を株元に置くのも効きます。
| 時期 | 与えるもの | 量の目安 |
|---|---|---|
| 6月 | 化成肥料 | 1株にひと握り |
| 9月から10月の収穫後 | 化成肥料 | 1株にひと握り |
| 11月から12月 | 完熟堆肥 | 株元に2センチほど置く |
夏の日ざしと冬の寒さへの備え
半日陰に植えていても、真夏の西日が回り込むと葉の縁が茶色く枯れます。枯れたわけではないので、傷んだ葉だけを切り、水と敷きわらを切らさずに秋を待ってください。よしずで光を弱めるのも効きます。
冬は地上部がすべて枯れますが、地下茎は生きています。枯れた茎を刈り取って株元に堆肥をかけておけば、関東平野部では覆いなしで越します。刈った茎は病気の元になるので持ち出します。
- 傷んだ葉を切る
- 縁が茶色くなった葉を株元から切ります。株全体の半分以上は残し、一度に丸坊主にはしません。
- 西日を弱める
- 株の南西側によしずや寒冷紗を立てて午後の直射を弱めます。風通しはふさがないようにします。
- 冬前に刈り込む
- 茎が黄色く倒れたら地際で刈り取り、株元に堆肥を2センチ置いて寒さと乾きから守ります。
プランターは水切れが早い
容器での失敗はほぼ真夏の水切れです。葉から水が抜けやすく、朝に与えても夕方には乾いていることがあります。土の表面ではなく、指を二センチ差し込んで湿り気を確かめる習慣をつけてください。
二年目からは地下茎が容器いっぱいに回ります。花穂が小さくなってきたと感じたら、春先に掘り上げて地下茎を三分の一ほど減らし、新しい土に入れ替えると勢いが戻ります。
- 指で湿りを確かめる
- 人差し指を土に2センチ差し込み、湿り気がなければ与えます。表面の色だけでは中の乾きは分かりません。
- 受け皿の水を捨てる
- 水やりのあと受け皿にたまった水は捨てます。ためたままだと根が酸素不足になり、葉が黄ばみます。
- 2年に一度入れ替える
- 春の芽出し前に株を抜き、古い土を落として地下茎を3分の1ほど減らし、新しい培養土で植え直します。
花穂が出ないときの原因の切り分け
植えて二年目以降なのに花穂がほとんど出ないなら、原因は乾きか日ざしか混みすぎのどれかです。まず夏に土が乾いていなかったかを思い返してください。次に、日が当たりすぎていないかを見ます。
どちらも問題ないなら、株が混みすぎている可能性があります。地下茎が詰まった株は葉ばかり出て花穂が減ります。掘って地下茎がびっしり詰まっていれば、翌春に株分けをする時期です。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 花穂がほとんど出ない | 夏の乾き | 敷きわらを足し、4日に1回水を与える |
| 葉が黄ばんで焼ける | 日ざしが強い | よしずで午後の光を弱める |
| 葉ばかり茂って花穂が小さい | 地下茎が混みすぎ | 翌春に掘り上げて株分けする |
| 1年目に出ない | 正常な姿 | 翌年から採れるので待つ |
| 株全体が細る | 肥料切れ | 6月と収穫後にひと握りずつ与える |
ミョウガの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
ミョウガの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はミョウガの育て方にまとめています。
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