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菜の花の収穫と保存

菜の花の収穫|主枝を先に摘み脇芽で二か月穫り続ける

菜の花の栽培イメージ

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菜の花は固いつぼみのうちに摘むのが基本です。主枝を先に摘むと脇芽が次々に上がり、二か月ほど穫り続けられます。

摘みごろは固いつぼみのうち

菜の花で摘むのは、茎の先に付いた固いつぼみと、その下十五センチほどの若い茎と葉です。つぼみが黄色く色づき始めたら収穫の遅れで、花が開いてしまうと茎が固くなり、味も落ちます。

見極めは色と手触りです。つぼみが緑色でぎゅっと締まり、指で押して固いうちが最良です。一つでも花が開いた枝は、その日のうちに摘み取ります。畑で咲かせると株が種を作る方に切り替わります。

状態つぼみの様子すること
ちょうどよい緑で固く締まっている茎ごと摘み取る
急ぐ先端がうっすら黄色い翌日までに摘む
遅れた花が一つ二つ開いたその日に摘み、下の脇芽に切り替える
終わり茎が固く筋が通る株を抜いて畝を空ける

主枝を先に摘んで脇芽を呼ぶ

菜の花は主枝の先に最初のつぼみを付けます。この一本を早めに摘むと、下の葉の付け根から脇芽(葉の付け根から出る枝)が一斉に伸び、その先にまたつぼみが付きます。摘むほど枝分かれするのが持ち味です。

主枝を残したまま放っておくと、そこに養分が集まって早く花が咲き、株全体の収穫が短く終わってしまいます。株が十分に育っていれば、つぼみがまだ小さくても主枝は先に摘みます。

主枝を最初に摘む
先端のつぼみから下へ十五センチほどのところを、清潔なはさみで切ります。この一本を摘むのが二か月穫るための出発点です。
葉を四枚残す
切る位置より下に葉が四枚以上残るようにします。残した葉の付け根から次の脇芽が伸びてきます。
脇芽も同じように摘む
伸びた脇芽につぼみが付いたら、また下の葉を数枚残して摘みます。これを繰り返すと枝数が増えていきます。
細い脇芽は残す
鉛筆より細い脇芽は摘まずに伸ばします。無理に摘むと株が弱り、次の枝が出なくなります。太るまで待ちます。

摘む長さと道具

摘む長さは十五センチほどが目安です。長く取ると柔らかい部分だけになりますが株の負担が大きく、短く取ると固い茎まで入って食味が落ちます。手で折れるところが柔らかさの境目になります。

はさみを使うと切り口がそろい、株が傷みません。朝の涼しいうちに摘むと茎に水が満ちていて、みずみずしい状態で持ち帰れます。日中に摘むならすぐ水に浸けてしおれを止めます。

手で折って確かめる
茎を指で曲げてぽきりと折れるところが柔らかさの境目です。折れずに曲がるところは固いので、その上で切り直します。
朝のうちに摘む
気温の低い朝は茎に水が満ちています。日中に摘んだ場合は、その場ですぐ水に浸けて持ち帰ります。
刃を株ごとに拭く
病気の株から健全な株へ菌を運ばないよう、株を移るたびに刃を乾いた布で拭きます。はさみは使う前にも拭いておきます。

花が咲いてしまったときの立て直し

気づくと黄色い花が咲いていた、というのは菜の花で最も多い失敗です。原因は収穫の遅れで、暖かい日が二、三日続くと一気に開きます。咲いた枝を放置すると株が種作りに向かい、脇芽が出なくなります。

咲いた枝を全部切る
花の付いた枝を根元近くまで切り戻します。見た目は寂しくなりますが、これで株が枝を出す方へ戻ります。
追肥と水を入れる
切り戻したあとに追肥(育てながら足す肥料)をひと握りの半分ほど施し、乾いていれば水を与えます。次の脇芽の立ち上がりが早くなります。
次からは三日おきに見る
収穫期は三日に一度は畑に出て、つぼみの色を見て回ります。週末だけの管理なら、少し早めに摘むほうが確実です。
咲いた花も食べられる
開いた花もおひたしにできます。ただし茎は固いので、下の柔らかい部分だけを使い、固い部分は畑の外に出します。

咲いてしまうこと自体は株の異常ではありません。摘む間隔が空いただけなので、切り戻せば十日ほどで次のつぼみが上がってきます。

収穫の終わりを見分ける

春が進んで気温が上がると、茎が急に固くなり、筋が通って手で折れなくなります。ここが収穫の終わりです。関東の露地では三月下旬から四月上旬が目安で、それ以降は摘んでも食味は戻りません。

終わりが近づくと、つぼみが小さいうちに花が開くようになります。摘んでも次の脇芽が細く、数も減ります。無理に引っ張らず、株を抜いて次の作付けの準備に移るほうが畑を有効に使えます。

時期株の様子判断
2月〜3月中旬脇芽が太く次々に伸びる最盛期。3日おきに摘む
3月下旬茎が固くなり花が早く開く柔らかい先端だけ摘む
4月筋が通り手で折れない収穫終了。株を抜く

摘んだあとの保存と食べ方

菜の花はしおれるのが早い野菜です。摘んだらすぐ水に浸け、そのまま袋に入れて冷蔵庫へ入れます。立てて保存すると茎が曲がらず、見た目も歯ごたえも保てます。

ほろ苦さがこの野菜の持ち味なので、あくを抜きすぎないようにします。塩を入れた湯で四十秒ほどさっとゆで、冷水に取って軽く絞る程度で十分です。ゆですぎると色も香りも失われます。

用途下ごしらえ持つ期間
すぐ食べる塩を入れた湯で40秒ゆで冷水に取る当日
数日置く湿らせた新聞紙に包み立てて野菜室へ3日から4日
長く置く固ゆでにして小分けし冷凍する1か月ほど

菜の花の収穫に使うもの

穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。

  • 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
    規格の目安
    刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。

    引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。

  • 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
    規格の目安
    20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。

    袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。

  • 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
    規格の目安
    厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。

    穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。

  • 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
    規格の目安
    通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。

    根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
  • 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。

菜の花の収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は菜の花の育て方にまとめています。

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