一年の水やりは三段階で切り替える
ネリネの水やりは、秋の芽出しから冬の生育期はしっかり与える、春に葉が黄ばんだら減らす、夏は完全に断つ、の三段階です。この切り替えを葉の様子を見て行うのがコツで、暦だけで決めると腐らせたり、休眠に入り損ねたりします。
| 時期 | 株の状態 | 水やり |
|---|---|---|
| 9月〜10月 | 花茎が伸びて開花 | 表面が乾いたら鉢底から流れるまで |
| 11月〜3月 | 葉が伸びて球根が太る | 表面が乾いたら、冬は午前中に |
| 4月〜5月 | 葉が黄ばみ始める | 回数を減らし、葉が枯れたら止める |
| 6月〜8月 | 休眠、葉がない | 与えない。雨も当てない |
冬の葉が翌年の花を作る
花が終わった後に伸びる葉が、翌年の花芽を作る唯一の時期です。ネリネは冬に葉が茂って球根に養分をため、その量で次の秋の花数が決まります。この時期に日照と水が足りないと、球根がやせて翌年は葉だけになります。冬こそ日なたに置いて葉を大切にします。
- 花がらは早めに切る
- 花が終わったら花茎を根元から切り、種を作らせません。種ができると葉に回る養分が減ります。花茎を引き抜くと球根を傷めるので、はさみで切ります。
- 冬も日なたに置く
- 葉のある冬は一日中日の当たる場所に置きます。関東なら軒下で越冬できますが、霜が降りる夜は葉が傷むので、寒波のときは室内の窓辺に取り込みます。
- 葉を切らない
- 冬の葉が長く垂れて邪魔でも切りません。切ると球根の充実が止まり翌年咲きません。倒れる葉は支柱に軽くまとめて縛る程度にします。
肥料は少なめ、葉の時期にだけ
ネリネは肥料が多いと球根が腐りやすく、花付きも悪くなります。追肥(育ちの途中で足す肥料)は葉が伸びている11月から3月にかけて、薄めた液体肥料を月に二回ほど与える程度で十分です。植え付け時の元肥(植え付け前に土へ混ぜる肥料)はほぼ不要で、休眠中は一切与えません。
- 液肥は規定の倍に薄める
- 液体肥料は袋の表示の二倍に薄めて、月に二回、水やり代わりに与えます。リン酸とカリが多めのものを選ぶと球根が締まります。
- 固形肥料は置かない
- 球根の肩が土から出ているので、固形肥料を置くと球根に触れて腐りの原因になります。使うなら鉢の縁に少量だけです。
- 3月で打ち切る
- 葉が黄ばみ始める前の3月で肥料を止めます。遅くまで与えると休眠に入りにくくなり、夏に球根が腐りやすくなります。
土の乾きを確かめてから与える
生育期でも、ネリネは常に湿った土を嫌います。表面が乾いて、指で1センチほど押してみて湿り気を感じないときに、鉢底から流れるまで与えます。冬は乾きが遅いので一週間に一回程度になることも普通で、決まった間隔ではなく土の状態で判断します。
| 状態 | 見分け方 | 対応 |
|---|---|---|
| 表面が白く乾き、鉢が軽い | 持ち上げると明らかに軽い | 鉢底から流れるまで与える |
| 表面は乾くが鉢が重い | 中はまだ湿っている | あと1〜2日待つ |
| 葉が細くしおれ気味 | 水切れが続いている | すぐ与え、置き場所の乾き方を見直す |
| 葉が黄色く根元がぶよぶよ | 水のやりすぎで球根が腐っている | 水を止め、球根を抜いて確かめる |
春の葉の黄ばみは休眠の合図
4月から5月に葉が先から黄色くなり始めたら、休眠に入る合図です。ここで水を減らし、葉が完全に枯れたら断水します。枯れかけの葉を見て水や肥料を増やすのは逆効果で、休眠に入れなかった球根は夏に腐ります。枯れた葉は自然に取れるまで引っ張らず、そのまま乾かします。
- 黄ばんだら回数を半分に
- 葉先が黄色くなったら水やりを半分の回数に減らします。緑の部分が残っている間は完全には止めず、養分が球根に戻るのを待ちます。
- 枯れきったら断水
- 葉が茶色く乾いて簡単に取れるようになったら、水やりを完全に止めます。関東なら5月下旬から6月上旬が目安です。
- 鉢ごと雨の当たらない場所へ
- 鉢のまま軒下や風通しのよい日陰に移し、梅雨の雨に当てません。掘り上げなくても鉢のまま休眠できます。
元気がないときの原因の切り分け
ネリネの不調は、水の多さと日照不足で説明できることがほとんどです。葉の色と張り、球根の硬さ、土の湿り具合の三点を見て判断します。とくに球根を触って柔らかいなら腐りが進んでいるので、早く抜いて確かめる必要があります。
- 球根を軽く押す
- 土から出ている肩を指で押して、硬ければ正常です。ぶよぶよしていたら抜いて、腐った部分を削り、乾かしてから植え直します。
- 葉の伸び方を見る
- 葉が細長く色が薄いなら日照不足です。日なたに移すだけで次に出る葉から締まってきます。切らずに待ちます。
- 土の湿りを見る
- 鉢を持ち上げて重いのに葉がしおれているなら根が傷んでいます。水を止め、風通しのよい場所で土を乾かします。
球根が完全に腐って中まで茶色く柔らかいものは戻りません。周りの健全な球根に移らないよう、早めに取り除きます。
ネリネの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
ネリネの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はネリネの育て方にまとめています。
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