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エンバクの収穫と脱穀

エンバクの収穫と脱穀|穂の色で刈り時を決めて干し、殻を外す

エンバクの栽培イメージ

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エンバクは穂が黄色くなったら刈って干し、たたいて実を外します。刈り時の見分け方と、家庭でできる脱穀と精白の手順をまとめます。

穂の姿で刈り時を判断する

エンバクの穂は枝分かれして実がぶら下がる形で、熟すと全体が黄色くなって実が固くなります。緑が残るうちに刈ると実が入らず、茶色くなるまで待つと実がこぼれ落ちます。穂全体が黄色くなり、実をかんで固い音がするころが刈りごろで、秋まきなら六月上旬から中旬が目安です。

穂の見た目実の状態判断
緑で穂が立っているかむと白い液が出るまだ早い。水を切らさず待つ
黄色くなり始め穂が傾く実が固まり始めるネットを確認し、一週間ほど待つ
全体が黄色で穂が垂れるかむと固く音がする刈りごろ。晴れた日の午前に刈る
茶色で実が触ると落ちるこぼれ始めている遅い。穂だけを切って袋で受ける

刈り取りの手順

朝露が乾いた晴れた日の午前中に、茎の根元から十センチほどのところを鎌かはさみで刈ります。家庭の量なら、穂の下三十センチほどで切って束ねる方が扱いやすく、残った茎は後で片付けられます。刈った束は穂を上にして運び、こぼれ落ちを減らします。

穂の下三十センチで切る
はさみで茎を切り、穂を上向きのまま容器に入れます。下向きにすると実がこぼれます。
十本ほどを束ねる
茎の部分をひもで束ね、穂が重ならないように広げます。束が大きいと内側が乾かずカビが出ます。
熟した穂から順に採る
全体が一度に熟さないので、進んだ穂から二回から三回に分けて採ります。遅い穂は一週間ほど待ちます。

残った茎は根元から刈って細かく切り、畝間に敷くか堆肥にします。病気が出た年は持ち出します。

乾燥のさせ方

刈った束は雨の当たらない風通しの良い軒下やベランダにつるし、二週間ほど乾かします。穂を下にしてつるすと実が落ちやすいので、穂を上にして立てかけるか、ざるに広げます。実を指で押しても凹まず、かんで固い音がすれば乾燥完了です。

穂を上にして立てかける
束を壁に立てかけるか、穂を上にしてひもでつるします。直射日光を避け、雨が当たらない場所を選びます。
ざるなら毎日返す
ざるに広げる場合は穂が重ならないようにし、毎日上下を返します。下になった穂が湿ったままだとカビが出ます。
実の固さで確かめる
穂の根元近くの実をかみ、粘りがなく固い音がすれば乾いています。柔らかいうちは脱穀しません。

梅雨と重なる時期なので、室内で乾かすなら扇風機の風を当てて湿気を飛ばします。

脱穀ともみすり

乾いた穂を厚手の袋に入れて棒でたたくか、手でしごくと実が外れます。外れた実はふるいで軸やごみを取り、扇風機の風で軽い殻を飛ばします。普通のエンバクは実が殻に包まれたままなので、食べるには殻を外すもみすりが必要です。裸性の系統なら脱穀だけで殻が外れます。

作業道具目安
脱穀厚手の袋・棒・手穂を袋に入れてたたく。外れなければ乾燥不足
ふるい分け目の粗いざる軸や葉のかけらを取り除く
風選扇風機・ざる風の前で少しずつ落とし、殻と細かいごみを飛ばす
もみすりすり鉢と棒・手でもむ殻つきの系統は少量ずつこすって殻を外し、再び風で飛ばす

殻つきのエンバクのもみすりは手間がかかります。少量なら実をフライパンで軽く煎ると殻がもろくなり、すり鉢で外しやすくなります。

保存と食べ方、種取り

よく乾いた実は密閉容器に入れ、冷暗所か冷蔵庫で保存します。殻つきのまま保存すれば一年以上持ちます。食べるときは殻を外した実を軽く煎って砕くか、水に浸けてから炊き込みます。翌年の種は病気が出ず穂の大きかった株から採り、乾燥後に別に分けておきます。

密閉して湿気を遮る
瓶や密閉袋に乾燥剤と一緒に入れます。梅雨前に冷蔵庫へ移すと虫とカビを防げます。殻を外した実は酸化しやすいので食べる分だけ精白します。
煎ってから使う
殻を外した実は軽く煎ると香ばしくなり、そのまま砕いてオートミール風に煮るか、米に混ぜて炊けます。
種は良い穂から先に分ける
脱穀前に、実の詰まった大きな穂を数本選び、別に干して翌年の種にします。翌春に湿らせた紙で発芽を確かめてからまきます。

実が入らない・こぼれるときの原因

穂は出たのに実が入らない、乾かす途中で実が落ちるといった失敗は、出穂後の乾燥、刈り遅れ、乾燥中の扱いのどれかが原因です。どの段階で起きたかを見て、翌年の作業を直します。

場面原因戻し方
穂は出たが実がすかすか出穂後の水切れ・肥料切れ翌年は穂が出たら十日ごとに水、茎立ち前に追肥
刈った後に実がぽろぽろ落ちる刈り遅れ全体が黄色になった時点で刈り、茶色まで待たない
乾燥中にカビが出る束が大きい・風通し不足束を小さくし、風の通る雨の当たらない場所へ
脱穀しても殻が外れない殻つきの系統煎ってからすり鉢で外すか、翌年は裸性の種を選ぶ

エンバクの収穫に使うもの

穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。

  • 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
    規格の目安
    刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。

    引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。

  • 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
    規格の目安
    20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。

    袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。

  • 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
    規格の目安
    厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。

    穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。

  • 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
    規格の目安
    通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。

    根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
  • 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。

エンバクの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はエンバクの育て方にまとめています。

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