追肥は収穫のたびに少しずつ
オカノリは六月から十月まで葉を摘み続ける野菜です。摘むたびに株は力を使うので、追肥(育てながら足す肥料)を三週間おきに施して勢いを保ちます。切らすと葉が小さく硬くなります。
一回あたり化成肥料をひと株にひとつまみ、株元から十五センチ離した位置にまいて土と軽く混ぜます。株元に直接まくと根が傷むので、必ず離した位置に置きます。
- 摘心のあとに一回目
- 最初の摘心を終えたら施します。脇の芽が伸び出す力になり、枝の数がそろいやすくなります。
- 三週間おきに続ける
- 収穫の続く間、三週間おきに同じ量を施します。梅雨明けと九月の切り替わりは特に効きます。
- 葉の色で加減する
- 葉が濃い緑で厚みがあるなら足りています。黄緑に見えるときだけ量を少し増やします。
肥料が多すぎると葉が茂って中が蒸れ、ハダニやアブラムシを呼びます。濃い緑になったら一回飛ばします。
夏は乾かさないことが味を決める
オカノリは乾くと葉が硬くなり、独特のぬめりも減ります。夏の高温期に水を切らすと、葉が小さく厚くなって食感が落ちます。真夏は朝に株元へたっぷり与えるのが基本です。
株元に敷きわらや刈り草を厚さ三センチほど敷いておくと、地面からの乾きが抑えられます。雨のはね返りも減るので、下葉の傷みも軽くなります。
| 時期 | 水やり | 注意 |
|---|---|---|
| 発芽まで | 表面を乾かさない | 毎日朝に軽く与える |
| 6月 | 3日から4日乾いたら | 雨で足りることが多い |
| 7月から8月 | 朝にたっぷり | 乾くと葉が硬くなる |
| 9月から10月 | 乾いたら朝に | 夕方の水やりは避ける |
プランターは水切れが早い
オカノリはプランターでも育ちますが、株が大きくなるので深さ三十センチ以上の容器に一株か二株までにします。六十五センチの箱なら二株が上限です。詰めると葉が重なって蒸れます。
土が少ないぶん真夏は一日で乾きます。朝に鉢底から流れ出るまで与え、夕方にも土が乾いていれば追加します。乾かすとその日のうちに葉が垂れます。
- 深さ三十センチの容器に
- 六十五センチの箱なら二株までにします。株が大きく広がるので、詰めると中が蒸れます。
- 真夏は朝と夕に確かめる
- 朝に底から流れるまで与え、夕方も土を触ります。乾いていれば涼しくなってから追加します。
- 液肥は二週に一回
- 水やりで肥料が流れるので、薄めた液体肥料を二週に一回与えます。表示より濃くしません。
- 受け皿の水は捨てる
- たまった水をそのままにすると根が傷みます。流れ出た水はそのつど捨てて、底穴をふさがないようにします。
日当たりと置き場所
オカノリは日なたを好みますが、半日陰でも育ちます。むしろ真夏は西日の強く当たる場所より、午前中に日が当たる場所のほうが葉がやわらかく仕上がります。
背が高くなるので、風の通り道に置くと倒れます。建物の風下や、他の作物の陰にならない位置を選びます。ベランダなら手すりの内側で、風を直接受けない場所が向きます。
- 午前の日が当たる場所へ
- 朝から昼までしっかり日が当たる場所を選びます。西日の強い場所は葉が硬くなりやすくなります。
- 風を直接受けない位置に
- 背が高くなるので、吹き抜ける場所は避けます。倒れると茎が折れて収穫が止まります。
- 陰にならないか確かめる
- 夏に周りの作物が伸びると陰になります。七月に一度、日の当たり方を確かめておきます。
秋から冬の扱い方
十月に入って気温が下がると、生育が緩やかになり葉も小ぶりになります。霜が降りると地上部は傷んで枯れますが、その前に残った葉を全部摘んでしまうのが無駄がありません。
株はそのまま抜いて片づけます。暖かい地域では根が残って翌春に芽を出すこともありますが、二年目の株は葉が硬くなるので、毎年まき直すほうが良い葉が採れます。
- 霜の前に採り切る
- 初霜の予報が出たら、残っている葉をすべて摘みます。霜に当たると一晩で使えなくなります。
- 株を根ごと片づける
- 収穫が終わったら根ごと抜いて畑の外へ出します。残すと翌年の病気や虫のもとになります。
- 翌年は場所を変える
- 同じアオイ科のオクラも含めて、翌年は別の区画に植えます。続けると生育が落ちます。
育ちが悪いときの切り分け
葉が硬い、株が伸びない、葉が黄色い。オカノリの不調は水と肥料と日当たりのどれかに行き着きます。二つ以上を同時に変えず、一つずつ確かめると原因がはっきりします。
- 葉が硬くて小さい
- 乾きか肥料切れです。まず水やりを増やし、それでも変わらなければ追肥を一回足します。
- 下の葉が黄色くなる
- 肥料切れか、根が水に浸かっています。畝の溝に水がたまるなら掘って抜き、乾いていれば追肥します。
- 株が伸びず葉も小さい
- 日当たり不足です。周りの背の高い作物の陰になっていないか、七月の姿で確かめます。
- 葉に厚みがなく色が薄い
- 水は足りていても肥料が切れています。三週間おきの追肥を守り、量を少し増やします。
オカノリの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
オカノリの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はオカノリの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。