水は多め、肥料は控えめ
この植物は暑さに強く、真夏でも枯れません。ただし乾かすと葉が小さく硬くなり、ぬめりも減ります。食べるための栽培なら、水を切らさないことが品質を左右します。
一方で肥料はあまり要りません。窒素の多い肥料を続けると、つるばかり伸びて葉が薄くなります。月に一度、少量を足す程度で十分に育ちます。
| 時期 | 水やり | 追肥 |
|---|---|---|
| 5月〜6月 | 土が乾いたら | 植え付け一か月後に一回 |
| 7月〜8月 | 露地は三日に一度、鉢は毎朝 | 月に一回 |
| 9月〜10月 | 乾いたら | 月に一回、十月で止める |
| 11月以降 | ほとんど不要 | 与えない |
夏の水やり
真夏のプランターは、朝たっぷり与えても夕方には乾きます。葉がしおれてから与えるやり方を続けると、その都度葉が硬くなるので、しおれる前に与えるのが基本です。
露地なら根が深く張るので毎日の水やりは要りません。ただし雨のない日が一週間続いたら、株元にゆっくりと二十リットルほど与えます。表面だけを濡らす水やりは逆効果です。
- 朝に与える
- 日が高くなる前に与えます。昼の暑い時間に与えると、鉢の中の水が湯のようになって根が傷みます。
- 夕方に確かめる
- 夕方に葉を見て、力なく垂れていればもう一度与えます。朝の一回で足りるかは天気と株の大きさで変わります。
- 株元を覆う
- わらや刈り草を厚さ五センチ敷きます。土の乾きが半分ほどに減り、水やりの回数を減らせます。
葉が昼にしおれて夕方に戻るのは、暑さによる一時的なものです。夕方になっても戻らないときだけ水が足りていません。
追肥のやり方
追肥(育ちの途中で足す肥料)は、植え付けの一か月後から始めます。収穫を続けると株が消耗するので、摘み取りを始めたら月に一度は足すようにします。
露地なら株元から二十センチ離した位置に化成肥料をまき、軽く土と混ぜます。プランターなら、水やりのついでに薄めた液体肥料を与えるほうが手軽で失敗しません。
- つるの伸びを見る
- 先端の葉が小さくなり、伸びが鈍ったら肥料が足りない合図です。逆に葉ばかり大きく茂るなら次の追肥を飛ばします。
- 株元から離してまく
- 化成肥料を一株あたり三十グラム、株元から二十センチ離してまきます。株元に直接まくと根が傷みます。
- 液体肥料で補う
- 鉢植えは薄めた液体肥料を二週に一度与えます。水やりで肥料が流れ出やすい鉢では、少量をこまめに足すほうが合います。
摘心でわき芽を出す
つるを伸ばすにまかせると、一本の長いつるに葉がまばらにつくだけになります。先を摘むとわき芽が動き、収穫できる葉の数が二倍にも三倍にもなります。
摘む位置は、根元から数えて六節目から八節目あたりです。低い位置で摘むほど下からわき芽が出て、手の届く範囲で収穫できる姿になります。
- 六節目で摘む
- つるが五十センチほど伸びた六月に、先端を摘みます。摘んだ先も食べられるので無駄になりません。
- わき芽を伸ばす
- 摘んだ節の下から出る芽を二本か三本残し、それぞれをネットに誘引します。四本以上残すと混みすぎます。
- 夏にもう一度摘む
- 七月下旬にわき芽の先を摘むと、秋の収穫が増えます。九月以降の摘心は、伸びる時間がないので効果が薄いです。
鉢植えで気をつけること
鉢は土の量が限られるので、根が回るのが早く、真夏には一日で乾きます。同じ鉢で何年も育てるなら、春に根を切って土を入れ替える作業が欠かせません。
受け皿に水をためると、暑い時期は水が腐って根が傷みます。夏の水やりでは、鉢底から流れ出た水はその都度捨て、受け皿は乾いた状態に保っておきます。梅雨どきも同じで、ためた水が蒸れのもとになります。
- 大きい鉢を選ぶ
- 深さ三十センチ以上、容量二十五リットル以上の容器を使います。小さい鉢では夏の水やりが追いつきません。
- 春に土を替える
- 三月から四月に株を抜き、根を三分の一切って新しい土に植え直します。毎年続けても株は弱りません。
- 鉢を日陰に置く
- 鉢そのものは日陰に置き、つるだけを日なたへ誘引します。鉢の温度が下がって根が傷みにくくなります。
葉が硬い、伸びないときの原因
収穫した葉が硬い、ぬめりが少ない、と感じたときは、たいてい水か日ざしのどちらかに原因があります。肥料を足す前に、この二つを確かめます。
伸びが止まったときは、逆に肥料の与えすぎで根が傷んでいることもあります。心当たりがあれば、水を多めに与えて余分な肥料を流します。
- 水切れを疑う
- 葉が小さく厚くなり、ふちが内側に巻くのは水不足の姿です。水やりの量を増やし、株元を覆って乾きを抑えます。
- 日ざしを見る
- 真夏の西日が強く当たると、葉が硬くなって赤みを帯びます。よしずなどで午後の日ざしを和らげます。
- 肥料を止めてみる
- 葉先が茶色く枯れて伸びが止まったら、肥料のやりすぎです。一か月肥料を止め、水を多めに与えて様子を見ます。
おかわかめの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
おかわかめの収穫までのコツは作物ページに
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