仕立て方を決める
つるが長く伸びるので、支えなしでは育てられません。窓辺の緑のカーテン、あんどん仕立ての鉢植え、畑の合掌型の支柱、という三つの選び方があります。収穫だけが目的なら低く仕立てるほうが楽です。
葉を摘むのが仕事なので、手の届く高さで折り返す仕立てが実際的です。二メートルを超える高さまで伸ばすと、上の葉が採れずに硬くなってしまいます。
| 目的 | 仕立て | 必要なもの |
|---|---|---|
| 日よけにする | 窓辺のネット | 二メートル四方のネットと固定具 |
| ベランダで少し採る | あんどん仕立て | 高さ一メートルの丸い支柱 |
| 畑でたくさん採る | 合掌型の支柱 | 二メートルの支柱とネット |
ネットを張る
おかわかめのつるは自分から巻きつく力が強く、目の粗いネットでも問題なく登ります。網目は十センチ角のものが扱いやすく、収穫のときに手を入れやすい利点もあります。
夏の茂ったつるは思いのほか重く、雨に濡れるとさらに重くなります。上だけを留めて下を風に振らせると、台風の日にまとめて倒れます。四隅と辺の中央を必ず固定します。
- 上を先に留める
- ネットの上端を、物干し竿や横に渡した支柱にしっかり結びます。結び目は五十センチおきに作ると力が分散します。
- 下端を引いて固定する
- 下端はプランターの縁や地面のペグに引っ張って留めます。たるみがあるとつるが一か所に集まり、重みで垂れ下がります。
- 斜めの筋交いを入れる
- 支柱の枠には斜めにひもを一本渡します。これだけで横風に対する強さがはっきり変わります。
壁に直接張るときは、壁との間を十センチほどあけます。すき間がないと風が抜けず、葉が蒸れて内側から枯れます。
誘引の間隔と結び方
伸び始めの一か月は、つるが自力で網をつかむまで手で導きます。週に一度、伸びた分をネットに沿わせて留めるだけで、全体に均一に広がります。
結ぶときは、つるとひもの間に指が一本入るゆとりを残します。きつく結ぶと、太くなったつるが食い込んで、そこから上が枯れることがあります。
- 週に一度見回る
- 六月から八月は伸びが速く、一週間で五十センチ伸びます。放っておくと隣のつると絡むので、週に一度は手を入れます。
- 八の字に結ぶ
- ひもをネットに結び、つるとの間で八の字にひねってから留めます。つるが締めつけられず、風で擦れることもありません。
- 横に広げる
- 上へ伸ばすより、斜め横へ誘引して面を埋めます。同じ長さのつるでも、日よけとしての効きがまったく違います。
上まで届いたあと
つるがネットの上端まで届いたら先を摘みます。そのままにすると先端だけが空中へ伸び、風にあおられて折れたり、隣の家へ入り込んだりします。
先を止めると下のわき芽(茎の途中から出る新しい芽)が伸び出し、面が厚くなります。厚くしすぎると内側が暗くなって葉が落ちるので、混んだ部分は間引きます。
- 先端を摘む
- 上端まで届いたのを確かめ、十センチ手前でつるの先を切るのが目安です。摘んだ先の葉は柔らかいので、そのまま収穫として食べられます。
- 内側を間引く
- 重なった葉を手で分け、内側の日の当たらない葉を根元から摘みます。風が通って病気が減ります。
- 垂らして折り返す
- まだ伸ばしたいなら、上端でつるを折り返して下へ垂らします。収穫できる面が二倍になります。
風と重さへの備え
夏の終わりの台風は、緑のカーテンにとって最大の試練です。葉が茂った面は帆のように風を受けるので、事前に手を打つかどうかで結果が変わります。
プランター栽培では、株ごと倒れて根が浮くことがあります。倒れた株は根が切れて回復が遅れるので、倒れないようにする備えのほうが大事です。
- 台風の前に間引く
- 予報が出たら、混んだ葉を三割ほど摘みます。風を通す隙間ができ、面にかかる力が減ります。
- プランターを寄せる
- 鉢どうしをひもで結び、壁側へ寄せます。単体では軽くても、まとめると倒れにくくなります。
- 下端を増し留めする
- ネットの下端を追加のひもで地面や手すりに留めます。下が振れなければ、上の破れもほとんど起きません。
つるが絡んだときのほどき方
誘引をさぼると、つるどうしが固く絡み合って一つの塊になります。無理に引くと折れて、その先の葉がすべて無駄になります。順序よくほどけば大半は助かります。
どうしてもほどけない塊は、思い切って切り取ります。おかわかめは切ってもすぐ新しいつるが出るので、時間をかけてほどくより早く元に戻ります。
- 先端からたどる
- 絡んだ塊の外側にある先端を探し、そこから逆にたどってほどきます。真ん中から引っ張ると必ず折れます。
- 巻きの向きに戻す
- つるは決まった向きに巻いています。巻いた向きと逆に回してほどくと、力を入れずに外れます。
- だめなら切る
- 十分粘ってほどけない塊は根元で切ります。一週間ほどでわき芽が伸び、二週間後には元の面積に戻ります。
おかわかめの支柱立てに使うもの
支柱は倒れてから足すと、そのときにはもう根を傷めています。植え付けと同時に立てるつもりで用意します。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 支柱(イボ竹)探す言葉「園芸支柱 210cm 11mm」
- 規格の目安
- 直径 11mm × 長さ 210cm が標準。背の低い作物なら 150cm・直径 8mm でも足ります。
- 数量の目安
- 株間 45cm で 6 株なら 6〜7 本。合掌に組むなら横に渡す 1 本を足します。
直径 8mm は実の重さが乗るとしなります。実物野菜は 11mm 以上を選ぶと、収穫期に立て直さずに済みます。
- 誘引テープ・麻ひも探す言葉「誘引テープ 園芸」
- 規格の目安
- 幅 10mm 前後の伸びる園芸テープか、麻ひも。
茎は太るので、きつく縛ると食い込みます。8 の字にゆるく掛けるのが基本です。
- 支柱ジョイント探す言葉「支柱 ジョイント 11mm」
- 規格の目安
- 支柱の太さに合ったもの(11mm 用・8mm 用)。直交と自在の 2 種類があります。
交差部をひもで縛るとゆるみます。ジョイントなら風で揺すられても位置がずれません。
- 支柱は使い捨てにしません。洗って乾かせば何年も使えます。
- ネットを張る作物でなければ、きゅうりネットは要りません。
おかわかめの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はおかわかめの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。